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TWEEDEES4thアルバム。4年2ヶ月ぶりのフルアルバム。一般発売されるCDとしても前作以来となった(配信限定EP『Beret e.p.』の2曲を帽子付CDとして2種発売というのはあった)。2020年はリリースが無く、前作以降の配信楽曲から5曲を収録。『Beret e.p.』1曲目「Me&My Beret」は未収録。配信限定EP『「境界線上に吹く風」e.p.』全3曲は全てストリーミング配信限定コンセプトアルバム『国境のエミーリャ』に収録され、全7曲のうち「二気筒の相棒」のみが今作に収録された。残る6曲は未収録、ストリーミング限定なので購入/所持不可のままとなった。「ファズる心」は2019年にSOLEILへ提供した楽曲のセルフカバーで2020年のコンピ盤『MAGICAL CONNECTION 2020』に収録されていた。「Sinfonia! Sinfonia!!!」は2012年に竹達彩奈のデビューシングルとして沖井礼二が書き下ろした楽曲で、10年後にTWEEDEESバージョンとしてカバーしている。通常盤1種のみ。アナログ盤でも発売された。何故か水曜でも金曜でもなく、土曜発売に設定されたため金曜入荷となり、金土日の3日集計での初登場67位となり、2週目に238位まで吹き飛んで2週で300位圏外となった。

4年ぶりだがちょこちょこ既出があったので結局新曲は4曲になってしまった。沖井礼二は新コロ以降の世界線に絶望的な気分になってしまい音楽をやるモチベーションが保てずにかなり影響を受けてしまったようで、なんとか作ってきた曲も清浦夏実に暗い曲ばかり作ってくると言われるほどだったようだ。エミーリャにやたら傾倒して勝手にサントラまで作ってしまったのもそういう流れがあっての事だったのかもしれない。エミーリャ関連の曲はまさに暗い曲ばかりで正直パッとしなかったので今作も期待しようがなかったんだけど、新曲では奮闘しているのもあって思ったよりは良かった。特に1曲目「Victoria」でこれぞという1曲が聞けたのでかなり安心感がある。エミーリャ関連以外の曲ではある程度までは明るさとオシャレさを兼ね備えた王道な感じが戻ってきているように感じられた。とはいえがっくり沈んだところから前を向きつつある…取り戻しつつある…くらいなので前3作からの続きとしては進化はあまり感じないし、停滞に近い。沖井礼二が暗い曲ばかり持ってくるなどと言って調子よくないと思うなら清浦夏実が再度作曲に1,2曲挑むのもありだと思うんだけど2作連続で作曲なし。どうも初期のように作曲にも挑んでいく姿勢が見えなくなり、沖井礼二が作編曲上げてくるのを静観しているような感じなんだよな…。役割分担が明確にはなっているんだけど、初期の頃は双方バンドとしての化学反応を楽しんでいる様子もあっただけに、バンドとしても停滞感を感じてしまった。

印象度★★★☆☆

2023.1.8更新

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