無色

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 無色 上原あずみ K's letters 徳永暁人 5thシングル 最高5位 売上4.9万枚
2 Lazy 上原あずみ 徳永暁人 徳永暁人 4thシングル 最高33位 売上0.8万枚
3 Tear Drop 上原あずみ 小澤正澄 小林哲  
4 One's Love 上原あずみ 川島だりあ 舛井功  
5 ask me 上原あずみ 川島だりあ 徳永暁人  
6 Special Holynight 上原あずみ 大野愛果 尾城九龍 2ndシングル 最高19位 売上3.6万枚
7 Bye Bye My Blue Sky 上原あずみ 三好誠 尾城九龍 3rdシングル 最高33位 売上1.3万枚
8 Clash! Clash! 上原あずみ 川島だりあ 小澤正澄  
9 Stay with me 上原あずみ 綿貫正顕 徳永暁人  
10 Deep Black 上原あずみ 川島だりあ 池田大介  
11 I Love You 上原あずみ 豆田将 小澤正澄  
12 青い青いこの地球に 上原あずみ/
AZUKI 七
大野愛果 尾城九龍 1stシングル 最高9位 売上8.4万枚

リリースデータ

2002年11月6日 初登場5位 売上6.2万枚 Produced by KANONJI GIZA studio

上原あずみ1stアルバム。01年10月デビュー。「青い青いこの地球に」がアニメ『名探偵コナン』EDタイアップでいきなりトップ10ヒット、「Special Holynight」はドコモCMタイアップでトップ20ヒットとなるも以降は低迷しつつあったが、2ヶ月前にリリースした「無色」が再びアニメ『名探偵コナン』EDタイアップとなりトップ10ヒットを記録したタイミングで今作が発売された。シングル5曲を収録。1st〜3rdシングルはボーカルを再録音したと当時インタビューで答えていた。

「青い青いこの地球に」の売上には及ばなかったものの、他の4シングルの売上は上回り今作もトップ10ヒットとなった。しかし今作を最後にリリース停止状態となり、GIZA studioのホームであった大阪心斎橋ヒルズパン工場地下ライブハウスへの不定期出演は続いて、未発売の新曲をライブで披露したり、MCでCDを出したい意向を示しながらも白紙状態のまま時が流れた。

演奏ミュージシャンはコーラスのみ別枠で宇徳敬子、大野愛果、岩井勇一郎、輝門の4名が表記されているがそれ以外は"Musicians"枠で名前のみが一括表記されていて詳しい担当楽器は不明。表記されているのは当時のビーイングGIZAの作家・演奏陣で徳永暁人、尾城九龍、小澤正澄、池田大介、小林哲、舛井功、大賀好修、三好誠、綿貫正顕、飯島拓也。

2010年に契約違反により事務所を解雇された際に全作品が回収となったが、単に新品販売が停止しただけでなく、Amazonのカタログを全作品削除させ、楽曲が収録されたコンピ盤もカタログ削除はしないが廃盤にするなど徹底的に存在を無かった事にする措置が取られた。現在は中古販売業者により新たにカタログが作られてAmazonでも中古を購入する事が可能にはなっている。

84年生まれの上原あずみは当時17〜18歳で、非常にダークな心の闇自問自答を繰り返すような暗い歌詞が特徴的。歌詞カードでも各楽曲で何ヵ所か言葉の強烈な部分を大きく強調して表記。さらにブックレット巻末には本人による長い内面の独白が綴られているなどこのダークで不安定な精神状態を不安定なまま見せるというかなり危うげな作風だ。歌に関しては味があるとかそういう部類でもなく、当時インターネットのフレッツ加入者はパン工場ライブを毎週無料で視聴する事が出来たが、ライブでは高音がまるで出ないブレブレの歌唱で外しまくっていた。また「無色」でMステに出た時もサビで突如しゃがみ込みながら歌唱するという謎パフォーマンスを繰り広げたため当時ネット上では"奇跡の屈伸運動"と呼ばれていた。

楽曲自体は当時のGIZAの主流であったチッチキタカタカした軽めのサウンドよりは、レトロな雰囲気の打ち込みサウンドという少し独特な方向性を打ち出していたので、他の誰かと被るという事も無かった。良くも悪くも唯一無二の存在感ではあったし、割と無色な高校生活を送っていた02年当時に同学年として共鳴する部分が無いわけでもなかったけど個人的にはキャパオーバーなダークさで好んで聞くというところまでは至らなかった。

無色

印象度★★★☆☆

2019.9.20修正

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