depart〜takako uehara single collection〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | my first love | Я・K | Я・K | 土方隆行 | 1stシングル 最高1位 売上53.1万枚 |
2 | Come close to me | Я・K | Я・K | 土方隆行 | 2ndシングル 最高3位 売上21.7万枚 |
3 | my greatest memories | Я・K | Я・K | 土方隆行 | 3rdシングル 最高4位 売上12.5万枚 |
4 | SWEET DREAMS | Я・K | Я・K | 河野圭 | 4thシングル 最高17位 売上3.0万枚 |
5 | Kiss you 情熱 | T2ya | T2ya | T2ya | 5thシングル 最高15位 売上3.3万枚 |
6 | GLORY-君がいるから- | 渡辺なつみ | 菊池一仁 | 原田憲 | 6thシングル 最高15位 売上2.8万枚 |
7 | Air | Kenn Kato | D・A・I | 原田憲,土方隆行 | 7thシングル 最高16位 売上1.4万枚 |
8 | Make-up Shadow | 井上陽水 | 彩目映 | STAY KOOL/tasuku | 8thシングル 最高29位 売上1.1万枚 井上陽水のカバー |
9 | ブルー・ライト・ヨコハマ | 橋本淳 | 筒美京平 | 長田直之 | 9thシングル 最高33位 売上1.4万枚 いしだあゆみのカバー |
10 | Galay Legend | 松井五郎 | 葉加瀬太郎 | 葉加瀬太郎,野崎良太 | 10thシングル 最高35位 売上0.8万枚 |
11 | Ladybug | BONNIE PINK | BONNIE PINK | Jens Lindgard | 10thシングル両A面曲 |
12 | my first love(Strings Version) | ЯK | ЯK | 増根哲也 | 2ndアルバム『pupa』収録Ver. 1stシングルのリメイク |
13 | いつだって君がいる | 岡本真夜 | 岡本真夜 | 西垣哲二&岡本真夜 | 新曲 |
リリースデータ
2007年3月14日 | 初登場71位 | 売上0.5万枚 | SONIC GROOVE(エイベックス) |
上原多香子ベストアルバム。タイトルはデパートではなくフランス語でデパールと読む。全シングルA面をリリース順に収録。加えて別アレンジの「my first love(Strings Version)」、新曲「いつだって君がいる」を収録。99年にSPEED在籍中にメンバーで最初にソロデビューし04年までにシングル10枚、アルバム2枚を発売。10thシングル「Galay Legend/Ladybug」を最後にリリースが途絶えていたため、今作が2年5ヵ月ぶりの作品だった。01年、03年にも限定復活していたが翌08年にSPEEDが本格的に再結成し、以降はSPEEDとして活動。SPEEDの事実上の消滅後にソロでの歌手活動を再開することは無く、今作がソロでの最終作となった。移籍により取り残されていた「SWEET DREAMS」、2ndアルバム以降の「ブルー・ライト・ヨコハマ」「Galay Legend」「Ladybug」がアルバム初収録。両A面でMVの無い「Ladybug」以外の全シングル10曲のMV、BONUS TRACKとして一部MVのメイキングやオフショット映像などを収録したDVD付とCDのみの2種発売。
SPEED在籍中の最初のソロとなった99年3月の「my first love」は河村隆一プロデュースで大ヒットした。99年のシングルではhiroのソロが最高ヒットでそれにSPEED本体のシングルが続き、今作はその次の売上だがhiroとSPEEDは最高2位止まりで99年のシングル1位獲得はSPEED関連で「my first love」のみであった。4月からは香取慎吾主演の日テレ土曜9時枠ドラマ『蘇える金狼』のヒロインのポジションで出演。99年は冬に今井絵理子・新垣仁絵が『L×I×V×E』、夏に島袋寛子が『天国のKiss』と順番にドラマ出演していて、ソロ歌手デビューも順次させていた(今井のみ00年の解散後ソロデビュー)ので上原多香子だけが女優業に推されていたわけではないが、同年のDA PUMPのISSA主演の映画『ドリームメーカー』でヒロイン役を担当したのを皮切りに以降も継続的にドラマ・映画出演が続いてSPEED解散後に女優を本業としたのは上原多香子だけだった。ただ主演級というわけではなかったのでよくある主演主題歌パターンまでには至らず、歌手と演技の仕事を両立しながらも連動する事はほぼ無かった。
当初はЯKプロデュースによる儚げで純粋な美少女というドリーミーでピュアな世界観の楽曲と本人の素質(見た目と歌声)がマッチしていた。「my first love」はSPEEDメンバーの中でもルックスはNo.1と言われていたビジュアルとSPEEDではほとんど歌ってなくてほとんど喋らなかったのでおとなしそうなイメージが持たれていて、そういった雰囲気と楽曲の世界観と何もかも一致していて鮮烈な印象だったのを記憶している。ただ出すたび急速に飽きられてしまったように最初が完成され過ぎててそのまま二番煎じ、三番煎じ…とどんどんうす〜くなっていってしまい、リアルタイムでのヒットの記憶は3rdで途絶えた。
エイベックス移籍を機にそのまま制作陣がごっそり変わったが、今作ではЯKのドリーミーな世界観からいきなりエイベクシーなダンスナンバー「Kiss you 情熱」に変貌するのが1つのハイライト。黒髪色白清楚な美少女が急に茶髪日焼けギャル化したかのような(実際のビジュアルはそんなに変えていない)変わりようである。以降はエイベックスらしいいかにも今風(当時)な曲が続き多彩になるので飽きはしないし、各楽曲どれもいいにはいいんだけど、エイベックスサウンドは似合っていないというかちょっと頑張ってます感が出てしまうような…。その後は突如「Make-up Shadow」をカバーしたと思ったら、次は昭和カバー(「ブルー・ライト・ヨコハマ」)になってしまい一体何がどうしたかと思うが、これは連続したカバー企画というわけではない。当時石原さとみ主演のNHK朝ドラ『てるてる家族』の姉妹の1人として出演していてその役がいしだあゆみをモデルにした役だったため、そのままいしだあゆみの代表曲である「ブルー・ライト・ヨコハマ」カバーが挿入歌として使用されたという流れ。なのでこれまでせいぜい出演CMタイアップ程度だったのが、初めて出演ドラマタイアップとなったわけだけど起爆剤になるには至らず…。
その後の「Galay Legend」「Ladybug」や2年5ヶ月ぶりにして最後の新曲となった「いつだって君がいる」はそこまでインパクトがあるわけではない。ただナチュラルでさらっと聞ける普通な良さがある。BONNIE PINKや岡本真夜など女性シンガーソングライターによる提供路線で普通に綺麗な歌声を生かすポップス路線という最も普通な方向性が案外最も似合っていたようにも思った。
印象度★★★☆☆
2019.11.15更新