THE VERY BEST OF UNICORN

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 Maybe Blue 奥田民生 奥田民生 1stアルバム『BOOM』収録曲
2 Pink Prisoner 奥田民生 奥田民生 1stアルバム『BOOM』収録曲
3 ペケペケ 川西幸一 奥田民生 2ndアルバム『PANIC ATTACK』収録曲
4 I'M A LOSER 奥田民生 奥田民生 2ndアルバム『PANIC ATTACK』収録曲
5 SUGAR BOY 奥田民生 奥田民生 2ndアルバム『PANIC ATTACK』収録曲
6 服部 奥田民生 奥田民生 1stシングルC/W、3rdアルバム『服部』収録曲
7 デーゲーム 手島いさむ 手島いさむ 3rdアルバム『服部』収録曲、2ndシングルC/W(カット) 最高11位 売上5.1万枚
C/Wの奥田ボーカルの服部仕様(シングルA面は坂上二郎がボーカル)
8 おかしな2人 川西幸一 奥田民生 3rdアルバム『服部』収録曲
9 大迷惑 奥田民生 奥田民生 1stシングル 最高12位 売上11.9万枚、3rdアルバム『服部』収録曲
10 人生は上々だ 川西幸一・
阿部義晴
奥田民生 3rdアルバム『服部』収録曲
11 自転車泥棒 手島いさむ 手島いさむ 4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
12 働く男 奥田民生 奥田民生 3rdシングル 最高3位 売上27.0万枚、4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
13 フーガ 堀内一史 堀内一史 4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
14 スターな男 阿部義晴 奥田民生 4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲、5thシングル(カット) 最高6位 売上10.8万枚
15 ヒゲとボイン 奥田民生 奥田民生 7thアルバム『ヒゲとボイン』収録曲、7thシングル(カット) 最高23位 売上5.7万枚
16 雪が降る街 奥田民生 奥田民生 8thシングル 最高4位 売上23.6万枚
『雪が降る街“more bell mix”』(96年再発) 最高38位 売上2.2万枚
17 与える男 奥田民生 奥田民生 8thアルバム『SPRINGMAN』収録曲
18 すばらしい日々 奥田民生 奥田民生 9thシングル 最高6位 売上19.4万枚、8thアルバム『SPRINGMAN』収録曲

リリースデータ

1993年11月21日(初回盤)
1993年11月26日(通常盤)
初登場2位
初登場46位、最高8位
売上27.2万枚
売上54.0万枚
プロデューサー:河合マイケル、原田光一 Sony Records

メンバー

Vocal,Guitar 奥田民生
Guitar 手島いさむ
Bass 堀内一史
Keyaboard 阿部義晴(2ndアルバム時までサポートメンバー→3rdアルバムから正規メンバー)
Drums 西川幸一(初期は本名の「川西幸一」表記) 『SPRINGMAN』制作中の93年2月脱退
Keyboard 向井美音里(1stアルバム『BOOM』後、脱退)

UNICORN初のベストアルバム。『SPRINGMAN』制作中に西川幸一が脱退し、ツアーはアルバム発売前の4月からスタートし8月までサポートドラムを入れて行ったが、ツアー終了後の9月に解散を発表。解散宣言から2ヶ月ほどで今作が発売された。フルアルバム6作から1〜5曲ずつ選曲されている。シングル9作からは「命果てるまで」「ブルース」が未収録となり、ミニアルバム『おどる亀ヤプシ』『ハヴァナイスデー』からは選曲されていない。

初回盤は立体仕様の特殊ケースとなっていてCDレーベルもピクチャーレーベル仕様。通常盤は5日後に発売され、O社では別集計となり、まず初回盤がLINDBEERGと2万枚弱の僅差で初登場2位、2週目5位となり通常盤が初登場46位、3週目には通常盤が8位となり一気に入れ替わった。初回盤は4週で100位圏外となり、通常盤は56週に及ぶロングヒットを記録し(年末年始合算週以外は2月頃までトップ10にも居座って最高8位も3回記録)、初回盤/通常盤の合算で80万枚を突破。ここまでの最高は30万程度だったため、自身ダントツ最大ヒットとなった。

奥田民生はこの後ソロになってから一気にミリオンセラーも出して大活躍。新たな世代には一気に元ユニコーンからソロシンガーソングライター奥田民生として個人で認知されるようになり個人的にもUNICORNの事はもう少し後になって奥田民生が昔やっていた伝説のバンドとして知った。再結成する少し前にとりあえず聞いてみるかという事で手に取ったのが今作だった。一言で説明できないほど、色々な曲が入っていて奥田ソロの一連のヒット曲とは雰囲気が違ってかなり若くハイテンションで全く印象が違った。やはり80's〜アーリー90'sなやや古い感じの音像ではあるが、単純に面白い音楽がたくさん入っているという印象。それでいてラストの「すばらしい日々」や全盛期のPUFFYもC/Wでカバーした事のある「雪の降る街」など普遍的な名曲もある。パッと聞くと変なテンションの曲ばかりでなんだかとんでもないコミックバンドのようでもあるが、面白く実力のあるバンドだった事が分かってくる

というのが最初に聞いた印象だった。ベスト盤となるとやはりメインとなるのは奥田作曲の奥田ボーカル曲ばかりになるのと、この後の奥田民生の大活躍からどうしても後追いだと奥田民生のワンマンバンドだったかと勘違いしてしまうところはあるが、メンバーそれぞれの個性が混ざり合ってユニコーンというバンドが構成されていたというのはベスト盤では伝わり切らないのでそこはベスト盤の限界か。この感覚はオフコースに通じるところがある(他メンバーも作曲・ボーカルをけっこうやっていたがベスト盤になるとどうしても小田和正ばかりになる)。

またしばらくは今作→『THE VERY RUST OF UNICORN』くらいしかなく、その後もカラオケ音源と交互に収録した95年の『ユニコーンのゴールデン・ハーフ・スペシャル』、99年の企画ベストシリーズの1作『STAR BOX』、02年のBOX作品に近い3CD+DVDの『ULTRA SUPER GOLDEN WONDERFUL SPECIAL ABSOLUTE COMPLETE PERFECT SUPREME TERRIFIC ULTIMATE...』等の編集盤・ベスト盤がリリースされてはいたが、長らく王道的な決定版ベストとしては今作が1番だった。再結成以降は『IUNICORN FAN BEST』や『Quarter Century Single Best』がリリースされているのでリマスターで聞きたいならそちらの方が選びやすいか。

B00005G6NE

印象度★★★★☆

2022.6.10修正

 

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