SPRINGMAN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 | ボーカル |
1 | 与える男 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田 | |
2 | 金銀パールベイビー | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部 | |
3 | 時には服のない子のように | 奥田民生 | 奥田民生 | ST未配信 | 奥田 |
4 | すばらしい日々 | 奥田民生 | 奥田民生 | 9thシングル 最高6位 売上19.4万枚 | 奥田 |
5 | アナマリア | 堀内一史 | 阿部義晴 | 阿部 | |
6 | オールウェイズ | 手島いさむ | 手島いさむ | ST未配信 | 手島 |
7 | 素浪人ファーストアウト | 川西幸一・奥田民生 | 川西幸一 | 9thシングルC/W | 奥田 |
8 | あやかりたい'65 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田 | |
9 | 音楽家と政治家と地球と犬 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | ST未配信 | 阿部・手島・奥田・堀内 |
10 | 裸の王様 | 手島いさむ | 手島いさむ | 手島 | |
11 | 薔薇と憂鬱 | 堀内一史 | 堀内一史 | 堀内 | |
12 | 甘い乳房 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田 | |
13 | スプリングマンのテーマ | 奥田民生 | 奥田民生 | ST未配信 | 奥田 |
14 | 月のワーグナー | 阿部義晴 | 阿部義晴 | ST未配信 | 阿部 |
15 | 8月の | 堀内一史 | 堀内一史 | 堀内 |
リリースデータ
1993年5月21日 1995年12月13日(廉価再発) 2007年12月19日(紙ジャケ限定盤) |
初登場1位 100位圏外 300位圏外 |
売上28.8万枚 | 日本人プロデューサー:渡辺純一(SME) 外人プロデューサー:ジョー・ブレイニー |
Sony Records Sony Records SME Records |
メンバー
UNICORN | |
堀内一史 | おいてけほり可すし |
手島いさむ | スーツでジュリアナマン |
阿部義晴 | シルコ |
奥田民生 | ツルムーミン |
EX-UNICORN | |
西川幸一 | ヤメマン |
UNICORN8thアルバム。前作から1年半ぶり。92年は8〜10月にかけてメンバーのソロシングルを順番にリリース、UNICORNとしては12月にシングル『雪が降る街』をリリースしたのみだった。93年1月にソロシングル制作時の未発表ソロ5曲を収録した箱型ケース入りの特殊8センチンシングル『UNICORN』をリリース。『UNICORN』の名義は"EBI奥田阿部西川手島"となっていた。8センチCDの収録容量ギリギリながら1枚に5曲収録したため当時のO社ではアルバム扱いされた。今作のレコーディング途中で西川幸一が脱退。2月6日に正式に発表された。4月の先行シングル「すばらしい日々」とC/W「素浪人ファーストアウト」を収録。「雪が降る街」は未収録。『ケダモノの嵐』以来2度目の1位となったものの同作と前作を下回りオリジナルアルバムでは3番ヒット作となった。
途中まで西川のドラムでレコーディングも進んでいて脱退後も録り直さずにそのまま西川のドラムを使用しているが、西川脱退後のドラムレコーディングとなった「時には服のない子のように」「オールウェイズ」「スプリングマンのテーマ」は元々ドラマーだったマイケル河合がドラムを担当。今作でも相変わらずスタッフクレジットがふざけているため、歌詞カード直下の演奏クレジットには"ドラム:ディレクター1号"としか表記されておらず、スタッフクレジットのマイケル河合の部分にディレクター1号と役職が書かれている。
今作のアートワークはスプリングマンの活躍を描いたアメコミ風のヒーロー漫画となっている。メンバーは出てこないがジョー・ブレイニーはモンスター・ジョーのモデルとなっているほか、明らかに脱退した西川のような目元に黒線が入ったヤメマンが登場、"ヤメロ、ヤメロ、オイラもヤメちゃうぞ"と敵を追いつめるスプリングマンを止めようとして"どこからともなく"突然登場した直後にスプリングマンに思いっきりパンチされ逆さづりにされるなどシャレの効いた役回りとなっている。これに伴いクレジット部分のメンバーやスタッフにも様々な適当な役柄やあだ名が併記されており、西川にはそのままヤメマンと書かれている。09年の再結成と同時にメンバー復帰した川西幸一の『シャンブル』でのクレジットに1人だけ"帰ってきたヤメマン"と表記されたのは今作の続きのシャレである。
解散後1995年に全オリジナルアルバムを廉価盤として一斉再発。2007年には全オリジナルアルバムを紙ジャケ限定生産盤として再発したがいずれもリマスターはされておらず単品でのリマスター盤は発売されていない。
2012年に25周年記念BOX『UNICORN SME ERA - remasterd BOX』で初めてリマスターされた。その後メンバーのABEDON(阿部義晴)はTed Jensenに師事してマスタリング修行を行うと以降UNICORN作品のマスタリングを自ら担当するようになり、2017年のBOX『UC30 若返る勤労』ではABEDONによるリマスターで再度今作もリマスターされた。現在配信で出ているものは全てUC30 若返る勤労表記があるため2017年ABEDONリマスター音源で配信されている模様。
ただし今作はDLでは問題なく15曲全て単曲でもDL可能だが、ストリーミングでは「時には服のない子のように」「オールウェイズ」「音楽家と政治家と地球と犬」「スプリングマンのテーマ」「月のワーグナー」の5曲が謎にカットされた全10曲で配信されている。
途中でメンバー脱退があったり、結局解散前最後のアルバムになるなどバンドの状況は末期的状態だったと思われ、実際ソロ作品を寄せ集めたようなアルバムでこれまでのようなぶっとんだ遊びノリは少ない。音の質感がアーリー90'sを徐々に抜けてきて90年代のバンドっぽくなってきているのもあって改めてUNICORNのロックバンドとしてのカッコよさを感じられるようなアルバムでもある。比較的ストレートにロックバンドしている曲が多く、サウンド面ではそんなに散漫な印象はない。「すばらしい日々」はここに来てシングルとして明確にヒットチューンと言えるような名曲だし、時代もあるがこの後奥田民生がソロでUNICORN以上の存在感と売上を残せたのも納得で今作の中ではやはり奥田作品が光っている。この先は無かったな…とも思えてしまうアルバムではあるが最後らしい湿っぽい感じも無く、あっさりバンドが解散していく。そういうところも個性的なUNICORONらしかったのかもしれない。
印象度★★★★☆
2022.6.3更新
※Amazon Musicの「UC30 若返る勤労」表記2017年BOXのABEDONリマスター音源でも聞きましたが10曲しか無いので、基本的には95年盤を聞いています。