Z

※シングル200位以内データ

リリースデータ

メンバー

ユニコーン10thアルバム。09年の再結成以来2枚目のオリジナルアルバム。09年に発売された11thシングル「半世紀少年」、先行シングル「デジタルスープ」との両A面曲「ぶたぶた」が未収録となっている。初回盤はライブ4曲とドキュメントを収録したDVD付。通常CD盤の他に、Blu-spec CD盤、アナログ盤も発売されている。

大きな変化は無いが前作同様に真面目なロックあり、おふざけあり、とメンバーそれぞれの個性が炸裂しており楽しい1枚になっている。特に今回は阿部義晴が奮闘しており、奥田よりも作曲数が多くなっている。オリジナルアルバムで奥田の曲数を上回ったのは今作が初らしい。再結成でリーダーとなり復活1発目のシングル「WAO!」でメインボーカル（奥田はカウベル）という扱いだったし、リーダーになったということで実際に阿部が中心になっているようだ。ソロで大ヒットを飛ばしていて知名度がずば抜けて高い奥田民生のバンドというイメージを避ける意味合いもあったのかもしれないが、実際に前作も今作も奥田民生もあくまでメンバーの1人という印象である。それぞれが個性的な曲を提供しているものの、奥田がわりかしイメージ通りののんびりというか余裕のある作風になっているのに対して阿部は「デジタルスープ」という大マジな超名曲（個人的に「すばらしい日々」に並ぶ）を生み出したかと思いきや、勢いよく走り抜けまだまだ若いんだぜとでも言いたげな若さ溢れる爽快ロック「SAMURAI 5」を手がけたり、一転しておふざけっぽい曲があったりと1人で多彩な曲を書いているような印象がある。曲ごとにボーカルも曲調も変わるのでびしっととした統一感は無いものの逆に飽きが来る事が無く、非常に楽しいアルバムである。この辺りはさすがの貫録というか余裕を感じる。

初回盤DVD付　　Blu-spec CD　　通常盤　　アナログ盤　

印象度★★★★☆

戻る