Exodus

No タイトル Written by Produced by 備考
1 Opening Utada Utada&Teruzane skingg U  
2 Devil Inside Utada Utada&Teruzane skingg U アメリカ 1stシングル
3 Exodus '04 T.Moseley,Utada Timbaland アメリカ 2ndシングル(カット)
4 The Workout Utada Utada&Teruzane skingg U  
5 Easy Breezy Utada Utada&Teruzane skingg U 日本 DVDシングル(カット)
6 Tippy Toe Utada Utada&Teruzane skingg U  
7 Hotel Lobby Utada Utada&Teruzane skingg U  
8 Animato Utada Utada&Teruzane skingg U  
9 Crossover Interlude Utada Utada&Teruzane skingg U  
10 Kremlin Dusk Utada Utada&Teruzane skingg U  
11 You Make Me Want To Be A Man Utada Utada&Teruzane skingg U イギリス 1stシングル
12 Wonder 'Bout Utada Utada&Teruzane skingg U  
13 Let Me Give You My Love T.Moseley,Utada Timbaland  
14 About Me Utada Utada&Teruzane skingg U  

Remixed by Timbaland(12)

リリースデータ

2004年9月8日(日本)
2004年10月5日(アメリカ)
2005年9月26日(イギリス)
2006年9月20日(日本再発)
初登場1位 売上107.4万枚 Produced by Utada&Teruzane skingg U
Timbaland(3,13)
ユニバーサル

Utada1stアルバム。宇多田ヒカルの全米デビュー作品。国内では東芝EMI所属だが、掛け持ちで別のレコード会社(Island Def Jam Music Group、日本ではユニバーサル)と契約したため、別名義「Utada」となり、日本国内での扱いは洋楽アーティスト。今作は日本先行発売という扱いであり、あくまで洋楽アルバムの日本盤として扱われたためレンタル解禁も1年後だった。日本、アメリカ、イギリスでそれぞれシングル化された楽曲が異なり、共通でシングル化された曲はない。国内では03年に既に全米デビューが報じられており、実際03年の宇多田ヒカルは年明けにシングル「COLORS」発売後はリリースが無かったため、全米デビューの準備をしているものと思われていたが実際の発売は1年以上先となった。日本では大々的に盛り上がり、1ヵ月先行で発売された日本盤は通常の宇多田ヒカルのアルバムの売上を大幅に下回るもそれでもミリオンヒットを記録。しかしいざ全米デビューすると、ビルボードチャートで160位に留まるという結果となったため、チャート結果が判明後のニュースは極めて小さく扱われ、その後浮上する事も無かったためそのまま沈静化した。1年後の05年にはイギリスでも発売された。06年には日本で再発されているがこれは洋楽の廉価再発シリーズの一環としてだった。

日本盤での対訳は新谷洋子が担当。Utada自身で行うのではなく微妙なニュアンスの違い等、本来の意味を伝えるのが難しいという理由で他者にゆだねたかったとの事だが、新谷洋子が訳したものをUtada本人がチェックを行い多少の修正を提案した上で対訳が完成している。日本語ブックレットには新谷洋子とUtadaの対談も掲載されている。

全米デビューという派手な話題性、しかし発売まで大騒ぎだったマスコミはその後ピタリと黙り込んでしまった。ビルボードチャートの結果も小さく扱われ、そのまま何も報じられなくなってしまったので暗黙のうちに宇多田ヒカルでも全米では全く通じなかった、コケた、失敗した…と言葉にせずともなんとなく暗黙の了解、そこはお察し…というような空気。いずれにせよ日本では非売れ線のシングルを連発していた事もあったが、ここで一気に売上を大きく落としていき、全米で結果が出なかった事で宇多田ヒカルは凄いという絶対的に神格化されていた魔法のような空気が一時解けてしまったようにも感じた。

日本語のブックレットの解説では主に対訳の難しさ、直訳ではニュアンスが変わってしまう事など日本語と英語の言葉の違い、英語だと随分とセクシーな歌詞が多く大人っぽいなどとにかく英語詞と日本語訳について延々と対談されているので基本的に歌詞の話しかしていない。このためサウンド面での解説はほとんど書かれていない。R&Bと予想されていたがR&Bではなかったとかその程度しか書いていなくて、この音楽性が世界的にはどのくらい流行に乗っていたものなのかも正直よく分からない。次のアルバムが出た時に今回は向こうの流行りに合わせていった、前回は変化球だったみたいな論調もあったので、売れ線では無かったようだけど。宇多田ヒカルとはけっこう決定的に違っていて、基本的に非キャッチ―でクールな打ち込みが続く。ただCubic Uの時のようにひたすら淡々としているわけではなく、何だか変な音がループしていたりと随所にフックがあって"歌モノ"というより単純に"音"として聞けばこれはこれでカッコいいような気はしてくる。

B0001DQ5WI

印象度★★★☆☆

2017.1.13更新

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