SINCE 1995〜FOREVER
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 逃亡者-FUGITIVE- | 中山加奈子 | 星野靖彦 | 星野靖彦 | |
2 | MUSIC FOR THE PEOPLE(NEW ALBUM MIX) | 秋元康 | G.S.A.J.Project | 木村貴志 | 1stシングル 最高3位 売上52.8万枚 |
3 | BEAT YOUR HEART(NEW ALBUM MIX) | MOTSU・ 平井森太郎 |
Pasquini・Guio・ Contini・Oliva |
Rodgers・Contini | 3rdシングル 最高1位 売上37.2万枚 |
4 | Hand in Sunshine | DJ KOO | DJ KOO | DJ KOO・ Takashi Morio |
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5 | reprise.../20th Century | 津田りえこ | 星野靖彦 | 星野靖彦 | |
6 | Born to run/Coming Century | MOTSU | 星野靖彦 | 星野靖彦 | |
7 | ロマンスじゃ全部を語れない | 只野菜摘 | はたけ | 庄野賢一 | |
8 | 雨の夜と月曜日には | 片岡大志 | 片岡大志 | 浦清英 | |
9 | 大丈夫/Coming Century(LUCKY HANDBAG MIX) | Coming Century | 星野靖彦 | 星野靖彦 REMIXED BY GTS |
2ndシングルC/W |
10 | MADE IN JAPAN(NEW ALBUM MIX) | 平井森太郎 Rap詞:MOTSU |
Pasquini・Batten | 星野靖彦 | 2ndシングル 最高1位 売上45.9万枚 |
11 | いいじゃない | 只野菜摘 | 星野靖彦 | 星野靖彦 | |
BONUS-1 | |||||
12 | Coming Century Singles non-stop mix ・大丈夫 ・Theme of Coming Century ・STAY GOLD |
REMIXED BY TAKESHI“BUNTA”MATSUMOTO
for ETWAS 大丈夫(作詞:Coming Century、作編曲:星野靖彦) Theme of Coming Century(作詞:JOHNNY.K、作曲:A.LEONARDI、編曲:星野靖彦) STAY GOLD(作詞:只野菜摘、作曲:はたけ、編曲:星野靖彦 |
C/W3曲のリミックスメドレー | ||
BONUS-2 | |||||
13 | V6 Singles non-stop mix ・BEAT YOUR HEART ・MUSIC FOR THE PEOPLE ・MADE IN JAPAN |
REMIXED BY KOHTAROH CHUGANJI for MST | シングルA面3曲のリミックスメドレー |
リリースデータ
1996年8月5日 | 初登場1位 | 売上39.6万枚 | Produced&Directed by JUN-ICHI “RANDY” TSUCHIYA | エイベックス |
メンバー
Coming Century | 20th Century |
森田剛 | 坂本昌行 |
三宅健 | 長野博 |
岡田准一 | 井ノ原快彦 |
V6、1stアルバム。95年11月デビュー。3シングルとC/W1曲を収録。シングル3曲はNEW ALBUM MIXでミックス変更扱いだが、「大丈夫」はリミキサーの表記がされている。ボーナストラックとしてC/W3曲とA面3曲のノンストップミックスメドレーが収録されている。年少組のComing Century(通称カミセン)、年長組の20th Century(通称トニセン)とV6内に2つのグループが存在するというスタイルとなっていてV6として6人で歌っている曲以外にComing Century、20th Centuryそれぞれの楽曲も収録されている。C/Wは全てComing Century名義だったため、C/WのメドレーはComing Centuryのメドレー扱いになっている。初動26万を記録して1位を獲得したが2週目には11位までランクダウンした。ベスト盤含めても3rdアルバムに続く現在2番目の売上。初回盤は特殊なデジパック仕様。トレイが最初から外れている仕様(ケースに挟まっているだけで固定されていない)になっているほか、カードが付属した。
最年長の坂本が71年生まれでデビュー時24歳。後年になって上がつっかえてデビューがどんどん遅れた結果、珍しくなくなって次々に記録が塗り替えられる事態となったが、前年のTOKIO城島茂を上回って長い間ジャニーズのデビュー最年長記録だった。長野もその1つ下でデビュー時23歳と2人はかなり年長でのデビューとなったが同じ年長組扱いされている井ノ原はデビュー時点19歳と2人とはやや年が離れていて、年長2人ととカミセンの真ん中に位置する年齢だった。森田・三宅はデビュー時16歳、岡田は1つ下で15歳になる年だったが誕生日前で14歳でのデビューだった。このように過去のグループと比べても年齢幅が非常に大きい。ここまで離れていると特に初期は価値観から考え方から何一つ合わずにけっこう大変だったのではないだろうか。
カミセンはまだ若く声も安定しておらず(そもそも歌唱力がどう育つかもまだ分からない)、歌唱面では完全にトニセン(特に坂本・井ノ原)が支えている印象ではあるが、明らかに若いカミセンメインで売りだしていて、今作のジャケットもまだ少年の面影を残すカミセンメンバーが前面、大人なトニセン(といっても井ノ原まだ未成年…)は背後に置かれている。C/Wは全部カミセンで通すなど明らかに格差があり、トニセン単独名義の曲は今作でようやく用意された「reprise...」が1曲目。カミセンだけの曲になると明らかに声がメチャメチャ若くなり、6人での曲とは違うグループのようにも聞こえるが、トニセンの曲は6人での曲の印象とカミセンほどの差が無いのでやはりトニセンが歌を支えているんだなと改めて思った。特にこの最初の頃はトニセンには安定してソロパートも振るが、カミセンにはラップをやらせがちな印象も。
時代に適応できずに失速した光GENJI、独自のロックを追及していってジャニーズが介入不可能になった男闘呼組、出オチのように終わった忍者、先にデビューしたSMAP、TOKIOも明らかに時代遅れな音楽性でのデビューと90年代に適応しきれていないジャニーズはようやくSMAPが評価され始めた時期だったが、V6では当時ユーロビート系中心に新興レコード会社として頭角を現していたエイベックスと組み、ジャニーズ側からは口出しせずにエイベックスに全面的に任せたような制作陣になっている。エイベックスの作家である星野靖彦をメインに起用しているが、元プリンセス・プリンセスの中山加奈子、シャ乱Qのはたけ、TRFのDJ KOO、Favorite Blueやm.o.v.eの木村貴志、m.o.v.eのMotsuなど一貫性皆無の起用も面白い。シングル3作はDave Rodgersプロデュースもあって特にユーロ色が強いので、アルバムではそこまでユーロ押しではないが、それでもレーザービームの如きシンセがよく炸裂するという全体的な印象はジャニーズのアルバムというより思いっきりエイベクシーなデジタルポップが並ぶ。96年当時としてはJ-POPとしてもけっこう最先端・近未来なイメージだったんじゃないかと思う。シングルほどの印象のアルバム曲は無いものの、1stアルバムとしての完成度は高く、気持ちよく聞ける1作。
印象度★★★☆☆
2021.4.30修正