BURN THE SECRET(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 | 備考 |
1 | David Bowieのように | 上原大史 | 柴崎浩 | 柴崎浩 | ||
2 | 抱き寄せ 高まる 君の体温と共に | 上原大史 | 柴崎浩 | 柴崎浩 | 17thシングル 最高3位 売上0.9万枚 | |
3 | 賞味期限切れ I love you | 上原大史 | 柴崎浩 | 柴崎浩 | ||
4 | Secret Night〜It's My Treat〜[WANDS 第5期 ver.] | 上杉昇 | 栗林誠一郎 | 柴崎浩 | 9thシングル 2期のカバー 原曲は栗林誠一郎『It's My Treat』(歌詞変更) |
1st配信シングル |
5 | Burning Free | 上原大史 | 柴崎浩 | 柴崎浩 | ||
6 | 真っ赤なLip | 上原大史 | 大島こうすけ | 大島こうすけ | 16thシングル 最高14位 売上1.1万枚 | |
7 | 明日もし君が壊れても[WANDS 第5期 ver.] | 坂井泉水 | 大野愛果 | 柴崎浩 | 14thシングル 3期のカバー | |
8 | もっと強く抱きしめたなら[WANDS 第5期 ver.] | 魚住勉・ 上杉昇 |
多々納好夫 | 柴崎浩 | 3rdシングル 1期のカバー | 16thシングル名探偵コナン盤のみC/W収録Ver. |
9 | 世界中の誰よりきっと[WANDS 第5期 ver.] | 上杉昇・ 中山美穂 |
織田哲郎 | 柴崎浩 | 中山美穂&WANDS シングル、 2ndアルバム『時の扉』収録曲 2期のカバー |
|
10 | アイリメンバーU | 上原大史 | 上原大史 | 柴崎浩 |
No | タイトル | 備考 |
1 | 真っ赤なLip | 16thシングル |
2 | 抱き寄せ 高まる 君の体温と共に | 17thシングル 新規制作(YouTube公開Ver.とは異なる映像) |
3 | Secret Night〜It's My Treat〜[WANDS 第5期 ver.]Short ver. | 新規制作1番のみショートサイズ |
リリースデータ
2020年10月28日 | 初登場4位 | 売上2.1万枚 | Produced by 長戸大幸 | D-GO/GIZA |
メンバー
Vocal | 上原大史 |
Guitar,Chorus | 柴崎浩 |
Keyboard,Chorus | 木村真也 |
WANDS6thアルバム。2000年に解体して活動を終えていたが、2019年に新ボーカル上原大史を迎えて1期の大島こうすけ、1期2期の柴崎浩と3人で制作活動を開始し、これが第4期だったとされている。その後「真っ赤なLip」は大島こうすけが制作したものの大島は制作に専念するとして脱退し、当時と同じく大島の代わりに2期3期の木村真也が合流して第5期となった。WANDS再始動は5期で初めて発表され、第4期は表に出ることなく事後報告の形で終了していた。シングルはオリジナル新曲と2種発売のC/Wで2曲ずつセルフカバーを発表していたが、今作はセルフカバー4曲のうち「もっと強く抱きしめたなら」のみが収録され、「時の扉」「Just a Lonely Boy」「愛を語るより口づけをかわそう」は未収録。「Secret Night〜It's My Treat〜」は9月に先行配信されていた。さらに書き下ろされたオリジナル新曲4曲と「世界中の誰よりきっと」も合わせてオリジナル6曲+カバー4曲で構成されている。
初回盤はMV3曲を収録したDVD付。「抱き寄せ 高まる
君の体温と共に」はMV撮影前に緊急事態宣言になってしまったため3人別々にスタジオで演奏している様子を組み合わせたショートサイズがYouTubeで公開されていたがそのバージョンは未収録で、3人+サポートバンドメンバーが同じ空間で揃って演奏している新規制作の初公開映像で初収録。「Secret
Night〜It's My Treat〜[WANDS 第5期 ver.]」はフルサイズではなく1番のみのショートサイズ。また今作プロモーション用に「David
Bowieのように」のフルMVがYouTubeで公開されているが今作には未収録。
通常盤は初回プレス分のみCD収録内容は同じだが「抱き寄せ
高まる 君の体温と共に」、「Secret Night〜It's My
Treat〜[WANDS 第5期 ver.]」のMVメイキング映像が視聴できるSPECIAL
MOVIE視聴用シリアルナンバー封入。
4期飛ばして5期、まさかの4期は事後報告で終了していたといういきなり説明が必要な分かりにくい再始動となったが、結局大島こうすけは「真っ赤なLip」以外不参加、コロナもあって木村真也もあまり制作に関与できなかったような事をインタビューで語っており、上原大史が1曲作曲している以外は柴崎浩が作編曲を一手に担当。2期後期に近い制作スタイル(ボーカルが作詞と作曲も時々する、作編曲は柴崎)。プロデューサーとして長戸大幸が復帰しており、オリジナルとカバーの配分はプロデューサーの意向と明言されていたり、新ボーカルとして上原大史を推薦したのもプロデューサーとされているので活動方針はかなり長戸権限が強くなっているようだが、余計な勘繰りをされたくないので(特にどうしても初代ボーカル上杉昇の話ばかりになりがちなので3期に対して)、3期のカバーは入れたかったとも柴崎がコメントしていて実際1〜3期まで抜けることなくカバーされていてバランスをとっているのも特徴。また新曲制作については編曲が柴崎浩・長戸大幸とプロデューサー介入になる事も無く、メンバー主導で自由に作っているようだ。
最後に上原の作曲が初登場して可能性を見せるも、3期ではメインライターだった木村が今作では1曲も書いておらず、5期WANDSとしてはとりあえず始めたばかりでまだまだ可能性も残したような1作。どのWANDSにも接近しない2020年のWANDSをやっている印象で、イメージを損なわない過去の楽曲カバーもどれも好印象。上原ボーカルは出すたびに上杉み(?)を増していたが、まさか3期和久ボーカルの「明日もし君が壊れても」まで原曲キーで歌えるとは思わなかった(さすがに最高音の突き抜けはオリジナルほどではないが…)。思っていた以上に凄い逸材なのかもしれない。全10曲であっさり終わってしまい物足りない部分も多いが、今後への期待はかなり高まる1作。今作でも十分いいんだけどまだこんなのはプロローグくらいな感じに本当になるなら楽しみ。それこそ今作なんか全部打ち込みバンドサウンドだけど生バンドも併用すればまた変わりそうだし(打ち込みはリモート関係なくB社の方針かもしれないけど)、やれることはまだまだありそうだ。
細かいところでは今作ではベスト盤においても必ず併記していた「Secret Night〜It's My Treat〜」における"英作詞(“It's My Treat”)栗林誠一郎"という原曲クレジットの表記が完全消失。この表記は当時カバーに難色を示していた栗林誠一郎に対して長戸大幸が粘り強く交渉した結果、この表記を入れる条件で許可が取れたという話だったはずだが、5期がやるのは事実上カバーのカバーなので遡っての原曲表記は不要、という判断なのだろうか(単にもう忘れてるだけ、栗林が行方不明で少なくとももう社を去っているので時効という判断かも)。
初回盤DVDは動くメンバーを拝めるという程度でそんなに大した内容ではなく、「Secret Night〜It's My Treat〜」は1コーラスで終わってしまい、YouTubeでフル公開していた「David Bowieのように」は未収録というなんでそうなった…?状態だが、「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」はしれっと新規制作映像にすり替わっていたのはサプライズだった。ただこれもYouTube公開のリモート制作バージョンは収録せず…と2ndシングルの初回盤DVDもライブダイジェストだったし、初回盤DVDがケチった内容続きなのは少々気になった。
あとは大前提として基本的には1期2期も3期もあんまりリアルタイムじゃなかった、アニメ主題歌として子供の頃になんとなく聞いていた程度で解体前後の頃から後追いで聞いたとかあくまで過去のヒット曲としてWANDSを聞いたというさらに若い世代などとにかく後追いリスナーの方がWANDSは楽しめるんじゃないかとは思う。
印象度★★★★☆
2020.12.6更新