SINGLES COLLECTION+6
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 天使になんてなれなかった | 上杉昇 | 柴崎浩 | 葉山たけし | 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲 |
2 | 時の扉 | 上杉昇 | 大島康祐 | 明石昌夫 | 4thシングル 最高1位 売上144.3万枚 フェードアウトせずに完奏する |
3 | もっと強く抱きしめたなら | 魚住勉、 上杉昇 |
多々納好夫 | 葉山たけし | 3rdシングル 最高1位 売上166.3万枚 |
4 | 恋せよ乙女〜Remix〜 | 上杉昇 | 大島康祐 | 葉山たけし | 6thシングル 最高1位 売上81.9万枚 remix |
5 | 世界中の誰よりきっと〜Album Version〜 | 上杉昇、 中山美穂 |
織田哲郎 | 明石昌夫 | 2ndアルバム『時の扉』収録Ver. 中山美穂&WANDS シングル 最高1位 183.3万枚 |
6 | Just a Lonely Boy | 上杉昇 | 柴崎浩 | WANDS | 8thシングルC/W |
7 | ありふれた言葉で | 上杉昇 | 柴崎浩 | 葉山たけし | 6thシングルC/W |
8 | 白く染まれ | 上杉昇 | 川島だりあ | 葉山たけし | 未発表曲 |
9 | ふりむいて抱きしめて | 上杉昇 | 大島康祐 | 大島康祐 | 2ndシングル 最高80位 売上2.0万枚 |
10 | 寂しさは秋の色 | 上杉昇 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 1stシングル 最高63位 売上3.1万枚 |
11 | 星のない空の下で | 上杉昇 | 柴崎浩 | WANDS | 2ndアルバム『時の扉』収録曲 |
12 | Jummpin' Jack Boy | 上杉昇 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | 7thシングル 最高2位 売上82.7万枚 |
13 | 愛を語るより口づけをかわそう | 上杉昇 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 5thシングル 最高1位 売上112.1万枚 |
14 | 世界が終るまでは… | 上杉昇 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 8thシングル 最高1位 売上122.1万枚 |
リリースデータ
1996年3月16日 | 初登場1位 | 売上83.1万枚 | B-Gram Records |
メンバー
Vocal | 上杉昇 |
Guitar | 柴崎浩 |
Keyboards | 木村真也 |
WANDS1stベストアルバム。何故か2000年の解体時までの公式ディスコグラフィーでは5thアルバムとされていた(このため『AWAKE』が6th扱いだった)が、現在はベスト盤扱いとなっていて5期始動時に新設された公式サイトでもベスト盤として扱われている。発売は96年だが94年までの楽曲で構成されており、95年以降に発売された「Secret Night」「Same Side」「WORST CRIME」は未収録。94年の「世界が終るまでは…」までのシングル8曲を収録。タイトルの「+6」はC/Wと3rdまでのアルバム(4thは95年なので選外)から選曲された5曲と未発表曲の「白く染まれ」を指している。結果的に上杉柴崎にとって最後の作品になり、数あるベストの中で上杉柴崎が在籍時にリリースされた唯一のベスト盤にして唯一の本人公認作品。2020年にリニューアルされた上杉昇の公式サイトディスコグラフィーではWANDS時代の作品は今作までが掲載されている。
初のベスト盤だったものの、当時のWANDSは長く開くリリース期間と、音楽性の激変で急速に人気を失っていたため、2nd〜4thを下回る売上となった。それでも数あるベスト盤の中ではダントツの最高ヒット作となった。初回盤はスリーブケース仕様で、フォトブックが付属する。
今作の特徴
・「時の扉」がフェードアウトせずに演奏が最後まで収録されている。この仕様は今作のみ。
・「恋せよ乙女〜Remix〜」はギターソロが激しさを増し、ループ等リズムがややリミックスっぽい雰囲気になったバージョン。これも今作のみ。
・「Just a Lonely Boy」「ありふれた言葉で」のC/W2曲がアルバム初収録でアルバムには今作のみの収録。
・未発表曲「白く染まれ」収録。完全に今作のみの収録。
・「もっと強く抱きしめたなら」「Jummpin'
Jack Boy」のシングルバージョンがアルバム初収録。これは以降のベスト盤でも聞ける。
上杉柴崎が在籍時に発売された唯一の公認ベスト盤とされているが、まあ一応契約が残っていた時期で発売されることに了承はしていたんだろうけど正直ほとんど関わってなさそうななんとも微妙なアルバム。フォトブックの方にはレコーディングした日付とミックスをした日付も記載されているという他の作品にはない貴重な情報が掲載されているが、最後のレコーディングが「白く染まれ」の94年9月で最後のミックスが同じく「白く染まれ」の96年2月。一緒に入ってるフォトブックレットのメンバーソロカットにも撮影日の記載があるが上杉は94年で柴崎、木村も95年。
つまり今作のために新たに行われたのは発売1ヵ月前に94年9月にレコーディングするもお蔵入りしていた「白く染まれ」のミックスを行って完成させたのみ。基本的に2年近く前までの作品を今更まとめただけという現役感のない作品だ。既にケンカ別れに近い脱退へ向けての動きがあったので新規の制作どころではなかったのかもしれないが…。「白く染まれ」はけっこう激しめのロック路線ながらも『PIECE OF MY SOUL』以降の曲と比べるとやはりそれ以前だなという感じはするし、『PIECE OF MY SOUL』に至るまでの過渡期のようでもある。それでも今作の中では「世界が終るまでは…」と並んでロック色が強い曲になると思う。
ベスト盤としては微妙な作品ではあるんだけどポップ路線のWANDSは解体後のベストで毎回ハブられる1st、2ndシングルも含めて綺麗におさまっているのでそれなりにまとまったアルバムにはなっている。1st〜3rdアルバムを手に取るよりは今作→『PIECE OF MY SOUL』と進む聞き方をするのも後追いではありかと思う。それ以外でも今作でしか聞けないバージョン違い2曲と他のアルバムには入っていないC/W2曲、完全に今作のみ収録の「白く染まれ」などもあるので微妙と言いつつ全部聞きたい場合は欠かせない1作。
印象度★★★☆☆
2015.10修正