Version 5.0(通常盤)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲 備考
1 We Will Never Give Up 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 　
2 GET CHANCE GET GROW 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 　
3 WONDER STORY 上原大史 上原大史 上原大史 　 　
4 RAISE INSIGHT 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 20thシングル　最高9位　売上0.6万枚
5 空へ向かう木のように 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 　
6 官能SADISTICに濡れて 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 　
7 SHOUT OUT!! 上原大史 上原大史 上原大史 　 　
8 YURA YURA 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 19thシングル　最高9位　売上0.8万枚
9 愛を叫びたい 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 2nd配信シングル
10 カナリア鳴いた頃に 上原大史 柴崎浩 柴崎浩 　 18thシングル　最高9位　売上0.9万枚
11 世界が終るまでは… [WANDS第5期ver.] 上杉昇 織田哲郎 柴崎浩 8thシングル 3rd配信シングル
12 MILLION MILES AWAY [WANDS第5期ver.] 上杉昇 木村真也 柴崎浩 4thアルバム『PIECE OF MY SOUL』収録曲 19thシングル名探偵コナン盤のみC/W
Bonus Track(通常盤CDのみ)
13 ありふれた言葉で [Acoustic Version 5.0] 上杉昇 柴崎浩 柴崎浩 6thシングル『恋せよ乙女』C/W 未配信

リリースデータ

2023年8月30日 初登場6位 売上1.4万枚 Produced by 長戸大幸 D-GO/GIZA

メンバー

Vocal 上原大史
Guitar,Chorus 柴崎浩
Keyboard,Chorus 木村真也

WANDS7thアルバム。5期では2作目。前作から2年10ヶ月ぶり。前作以降の3シングルCD、2配信から6曲を収録。オリジナル曲は全て収録されたが、過去曲カバー(WANDS第5期ver.)は「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」「Brand New Love」「Jumpin' Jack Boy」の3曲が未収録。

初回限定盤Aは「カナリア鳴いた頃に」「YURA YURA」「愛を叫びたい」「世界が終るまでは… [WANDS第5期ver.]」「RAISE INSIGHT」の5曲のMV収録Blu-ray付。「愛を叫びたい」MVメイキング映像視聴用シリアルコード付属。
初回限定盤Bは40Pフォトブック付属。「愛を叫びたい」MVメイキング映像視聴用シリアルコード付属。
通常盤は「ありふれた言葉で [Acoustic Version 5.0]」追加収録。「RAISE INSIGHT」MVメイキング映像視聴用シリアルコード付属。初回盤A,Bとはメイキング映像が異なる。
配信版は初回盤と同じ12曲仕様。「ありふれた言葉で [Acoustic Version 5.0]」は未配信で通常盤CDでしか聞けない。特設サイトの視聴でも公開されなかった。

木村真也は新型コロナウイルス感染症に伴う不安感や過度なストレスを理由に2020年から心身ともに万全な状態ではなかったとして2021年4月24日に療養を発表。「カナリア鳴いた頃に」のアーティスト写真とジャケット写真にのみ参加した後は、2人での活動が続いていた。「YURA YURA」や配信2曲ではジャケットも上原・柴崎の2人組となっていた。2023年1月29日の「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」 8周年記念生放送にスペシャルライブゲストとして出演するのを告知した際に木村も出演すると発表され、「本人の体調と相談しながら可能な活動をしてまいります」と発表した。その後2月のTV出演もこなしていたため、徐々に復帰するのかと思われたが、3月頃から再び姿を見せなくなり、「RAISE INSIGHT」のアーティスト写真とジャケット写真には復帰していたものの引き続きMVには出演せず、プロモーション活動も不参加、TV出演も再び不参加となり、さらに9月に開催されるツアーにも発表時点から不参加と告知していた。

今作も引き続きアーティスト写真とジャケット写真にいるだけで、初回盤AのMV5曲にも全て不参加クレジットも今作ではAll Instruments:柴崎浩と明記されており、上原が編曲まで担当した楽曲ではAll Instruments except Guitar:上原大史(つまりギターは柴崎浩)と今まで無かった演奏クレジットが正式に記載されており、木村がレコーディングにも全曲不参加である事を間接的に示している。柴崎浩は既出シングルではミックスも自ら担当(4,8,9,10,11,12)しており、X(Twitter)で「RAISE INSIGHT」以外はミックスし直したと明言している。

今回は過去曲カバーを極限まで減らし、オリジナル曲を多めに用意。それも既出シングルは後半に固めて、前半は新曲(と最新シングル)のみで構成しており、5期WANDSのオリジナルアルバムというのをかなり意識しているのが伺える。シングルの時点で既に過去のWANDSのような曲というのは意外とやってなかったが、アルバムでも過去は意識せず、今やりたい事をストレートにやっているような印象。1人オケ制作ゆえのどこかカッチリしすぎたバンド風サウンドは物足りなさもあるが、極端なしょぼさや機械っぽさはないし、それなりに色々な可能性も見せていて充実した内容だと思う。メンバーも語っていたように今作でようやく5期WANDSというのはこうだというのを堂々示せたようにも思う。ただどれもいいんだけどこれぞという代表曲がなかなか出てこないし、制作スタイルが完結され過ぎていてこれ以上が現状では望めない感じも同時にある。

厳密にはこれは上原と柴崎の2人組のアルバムであり、5期としての全力ではない。柴崎編曲では特に木村の演奏用のキーボードパートを随所にちょっと目立つように配置するなど気を遣っている様子は伺え、上原・柴崎はたぶんかなり復帰を熱望しているんだろうけど、やっと復帰したと思ったら、すぐに姿を見せなくなってしまっただけにジャケ写撮影だけでもたぶんかなり無理して参加してもらっているっぽい。なまじ姿があるだけにやはり3期の中心メンバーとして活躍した手腕を発揮し、柴崎と同僚だった時代には発揮できなかった(2期での木村の作曲は「MILLION MILES AWAY」1曲のみ)柴崎と木村が作曲編曲で共存したアルバムこそが真の5期のアルバムだとは期待してしまう。上原にも作編曲の実力があるだけに、5期というのはWANDS史上初の3人全員が作曲編曲できるという強みがある(だけになんとか実現してほしいところだが…。最初の休業理由が未だに理由なのであれば、今の世の流れからして恐らく復帰できる(不安が無くなるような)状況には未来永劫ならないんだよなぁ…。

B0C6FKNKZ4初回盤A(Blu-ray付)　　B0C6FMWSX2初回盤B(フォトブック付)　　B0C6FPNQQD通常盤(ボーナストラック収録)　

印象度★★★★☆

2023.9.30更新

戻る