WANDS BEST-HISTORICAL BEST ALBUM-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 寂しさは秋の色 | 上杉昇 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 1stシングル 最高63位 売上6.1万枚 remix |
2 | ふりむいて抱きしめて | 上杉昇 | 大島康祐 | 大島康祐 | 2ndシングル 最高80位 売上2.0万枚 |
3 | もっと強く抱きしめたなら | 魚住勉、 上杉昇 |
多々納好夫 | 葉山たけし | 3rdシングル 最高1位 売上166.3万枚 remix |
4 | 世界中の誰よりきっと〜Album Version〜 | 上杉昇、 中山美穂 |
織田哲郎 | 葉山たけし | 2ndアルバム『時の扉』収録Ver. 中山美穂&WANDS 最高1位 売上183.3万枚 |
5 | 時の扉 | 上杉昇 | 大島康祐 | 明石昌夫 | 4thシングル 最高1位 売上144.3万枚 remix |
6 | 愛を語るより口づけをかわそう | 上杉昇 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 5thシングル 最高1位 売上112.1万枚 remix |
7 | 恋せよ乙女 | 上杉昇 | 大島康祐 | 葉山たけし | 6thシングル 最高1位 売上81.9万枚 |
8 | 世界が終るまでは… | 上杉昇 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 8thシングル 最高1位 売上122.1万枚 |
9 | Secret Night〜It's My Treat〜 | 上杉昇 | 栗林誠一郎 | 池田大介 | 9thシングル 最高1位 売上63.1万枚 |
10 | Same Side | 上杉昇 | 上杉昇、 柴崎浩 |
WANDS | 10thシングル 最高2位 売上23.4万枚 remix |
11 | WORST CRIME〜About a rock star who was a swindler〜 | 上杉昇 | 柴崎浩 | 柴崎浩 | 11thシングル 最高9位 売上13.5万枚 remix |
12 | 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう | 小松未歩 | 小松未歩 | 池田大介 | 12thシングル 最高4位 売上21.3万枚 |
13 | Try Again | 木村真也 | 木村真也 | WANDS | 12thシングルC/W |
14 | MILLION MILES AWAY | 上杉昇 | 木村真也 | WANDS | 4thアルバム『PIECE OF MY SOUL』収録曲 3期によるカバー新録音 |
英補作詞“It's My Treat”:栗林誠一郎(9)
リリースデータ
1997年11月6日 | 初登場1位 | 売上37.9万枚 | Sound Produced by WANDS Produced by BMF,Daikoh Nagato,Daiko Nagato&Kazuo Yoshie |
B-Gram |
メンバー
Keyboards | 大島康祐 |
Vocal | 上杉昇 |
Guitar | 柴崎浩 |
Vocal | 上杉昇 |
Guitar | 柴崎浩 |
Keyboards | 木村真也 |
Keyboards | 木村真也 |
Vocal | 和久二郎 |
Guitar | 杉元一生 |
WANDS2ndベストアルバム。当時は前作を5th扱いしていたので初のベストという扱いだった。実質1年半でまたベストとなった。上杉、柴崎が97年初めに脱退を表明。木村1人が残され、新たにボーカル和久二郎、ギター杉元一生が加入し、97年9月に第3期WANDSとして復活を果たした。またこの新たなWANDSを公式に3期と形容したことで、初めて公式にWANDSを1期、2期、3期と分けるようになった。3期WANDSが始動してシングル「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」がリリースされたところでこれまでのWANDSを総括するという理由で今作が発売された。「Jumpin' Jack Boy」以外のシングルを順番に並べた構成で「Same Side」「WORST CRIME」はアルバム初収録。そして「MILLION MILES AWAY」は2期の楽曲だったが、3期によるカバーとなっている。このため3期WANDSの曲はラスト3曲のみ。ライナーノーツが封入されており、各楽曲解説と合わせてヒストリーも掲載されている。ミックス違いについても言及されているが、「Secret Night〜It's My Treat〜」はシングルバージョンとされ、「WORST CRIME」にはミックス違いという言及が無い。上杉、柴崎からは「自分の意志であるかのように出されるのは本意ではない」「今回のベストにはビックリした」とコメントが出たとされている。
今作の特徴
・ライナーでは曲ごとにミックス違いかどうかが書かれているが、クレジットと照らし合わせると野村昌之がミックスを担当している楽曲にのみリミックスが施されている模様。
・「寂しさは秋の色」は楽器の音がマスタリング効果以上にやたら持ち上げられて大迫力になった。
・「もっと強く抱きしめたなら」の1番と2番の間奏及びエンディングの「ジャ〜ラ〜ラ〜♪」というギターパートが完全消去。
・「時の扉」「WORST CRIME」の演奏が右チャンネル、左チャンネルにほぼ完全にセパレートされた。
・「Same Side」の爆音サウンドをガッツリ抑えこんでいる。
・「愛を語るより〜」は何となく違うかな?程度。
・「Secret Night」はライナーでシングルと書かれているので最初から原曲が野村ミックスなだけでリミックスされていないのかもしれない。微細にされているのかは不明。
・3期がカバーした「MILLION MILES
AWAY」はアレンジが葉山からWANDS名義に代わったが、生音だったのが打ち込みになったくらいでアレンジ自体はそこまで変わってない。
・何故かハブられた「Jumpin'
Jack Boy」。
当時の明らかに揉め事に近いような脱退劇とまさかのWANDS存続、それを隠そうとするかのようにメンバー表記をしなかったり、PVが影になっててよく見えなかった3期の初動体制という背景。さらに今作の内容でも「もっと強く抱きしめたなら」の間奏ギター消去、「Same Side」の爆音を抑えるというパッと聞いても違和感を感じるあからさまなサウンド変更(しかも表記一切なし)。様々なマイナス要因のオンパレードにより、当時ファンの間では問題作扱いされた。上杉、柴崎への嫌がらせか?とまで言われ、これまでのWANDSファンに少なくとも木村のファンなどほとんどいなかったため、ビーイングの姿勢に対するバッシングが元ファンの間で相次いだ。トドメに3期が上杉時代のカバーまでしちゃったもんだから(これも葉山たけしだった原曲からWANDSアレンジに変わったのに、アレンジがほとんど同じ)、3期への風当たりは強くなり、もう楽曲のクオリティうんぬんの問題ではなくなってしまうことになる。リミックスに関しても「寂しさは秋の色」の迫力が増したのと「時の扉」「WORST CRIME」の音の左右セパレートはまあこういうのも面白いかな程度。「もっと強く抱きしめたなら」の間奏ギター消去と「Same Side」のサビ部分で爆音サウンドが遠ざかってしまうミックス変更は最早嫌がらせににしか思えないし、ちょっとやりすぎだったと思う。あくまでここに収録されている楽曲を他のベスト盤やシングル音源で全て聴いた上で、「さてどんな違いがあるんだ?」と好奇心で聞いてみるという聞き方推奨。公式には"WANDSの統括的役割を果たした"とされていた今作だが全くそんな気はしない1作。
印象度★★★☆☆
2015.10修正