Best Regards!(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | シンクロときめき | 秋元康 | 岡村郁二郎 | 岡村郁二郎 | 1stシングル 最高2位 売上15.9万枚 |
2 | 大人ジェリービーンズ | 秋元康 | 池澤聡 | 野中“まさ”雄一 | 2ndシングル 最高3位 売上11.0万枚 |
3 | ヒカルものたち | 秋元康 | 田辺晋太郎 | 八王子P | 3rdシングル 最高1位 売上12.2万枚 |
4 | ラッパ練習中 | 秋元康 | 黒須克彦 | 立山秋航 | 4thシングル 最高3位 売上8.2万枚 |
5 | 出逢いの続き | 秋元康 | 松本サトシ | 若田部誠 | 5thシングル 最高2位 売上5.7万枚 |
6 | サヨナラの橋 | 秋元康 | MIKOTO | 重永亮介 | 3rdシングルC/W |
7 | 女の子なら | 秋元康 | 宅見将典 | Carlos K. | 5thシングルC/W |
8 | 正しい魔法の使い方 | 秋元康 | Akira Sunset | 重永亮介 | 未発売曲 |
9 | 守ってあげたくなる | 秋元康 | 若田部誠 | 若田部誠 | 未発売曲 |
10 | サバの缶詰 | 秋元康 | ray.m | ray.m | 1stシングル初回盤CのみC/W |
通常盤のみ | |||||
11 | マユユロイド | 秋元康 | 古城康行 | 武藤星児 | 1stシングル初回盤BのみC/W |
12 | 小指の微笑み | 秋元康 | 杉山勝彦 | 重永亮介 | 2ndシングル通常盤のみC/W |
13 | 紛らしている | 秋元康 | 野間康介 | 野中“まさ”雄一 | 5thシングル初回盤BのみC/W |
14 | トライアングラー | Gabriela Robin | 菅野よう子 | 佐々木裕 | 坂本真綾トリビュートアルバム『REQUEST』収録曲 坂本真綾のカバー |
リリースデータ
2017年12月20日 | 初登場5位 | 売上2.4万枚 | Total Produce:秋元康 | ソニー |
渡辺麻友1stアルバム。実質的なベストアルバム。2017年末でAKB48からの卒業を発表しており、その直前に発売された。ソロ作品としては2015年6月の5thシングル以来2年半ぶり。2012年〜2015年に発売されたソロシングル5作表題曲全て、加えてC/W、渡り廊下走り隊でのソロ曲、AKB48でのソロ曲から選曲されている。「正しい魔法の使い方」は2016年のアニメ『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』テーマ曲、「守ってあげたくなる」は自身が主演した2017年5〜7月に放送されたドラマ『サヨナラ、えなりくん』主題歌でどちらも未発売となっていたが今作で初音源化となった(「正しい魔法の使い方」は映画のサントラでショートサイズではCD化されていた)。今作用に用意された新曲は存在しない。
初回盤A,B,通常盤の3種発売で1〜10曲目は3種共通。11〜14曲目が3種全てで異なる。
初回盤Aは渡り廊下走り隊でのソロ曲だけで4曲
初回盤Bは渡り廊下走り隊でのソロ3曲とAKB48でのソロ1曲
通常盤は自身のソロシングルC/W3曲と坂本真綾のトリビュート盤に参加した際のカバー1曲、という構成。
初回盤Aには過去のシングル初回盤に収録されていた1〜6のMV、過去のシングル初回盤に収録されていた3本の特典映像、初収録となる2本の特典映像を収録したDVD付。48・46系列ではアルバムのDVDにシングルに収録済みのMVを再度収録する事自体も珍しいが(欅坂46でやった程度)、シングルの特典映像をそのままアルバムにもう1度収録するというのは史上初となる。初回盤Bには初収録となる「ラッパ練習中」発売記念ソロライブがフル収録されたDVD付。通常盤はCDのみとなる。
AKB48卒業を発表したのは6月の総選挙だったが、卒業コンサートは10月、AKB48での最終参加シングル「11月のアンクレット」は11月、最後のAKB48劇場公演は12月26日、AKB48としての最後のTV出演は12月31日の紅白歌合戦…と卒業展開は段階を踏んでいったため"AKB48としての最後の○○"が複数あったが、そんな立て込んでいる時期にひっそり発売された今作。ソロ作品は2年半出ておらず、その後2016年、2017年上半期に新曲としてタイアップがついていた2曲も未発売で放置されている状況だった。2曲はこの機会にようやく商品化されたものの、結局書き下ろしの新曲も無く、何故このタイミングで出したのかがよく分からない。しかも3種集めても全曲が揃うわけではない。C/Wに多数収録漏れが発生する一方で、渡り廊下走り隊でのソロ曲、AKB48でのソロ曲というレコード会社も違う音源をわざわざ引っ張ってくる(通常盤はソロ音源のみだけど)のも余計複雑になってしまったような…。
寄せ集めというよりはベスト選曲、しかしベスト盤にしては選びすぎ…と、今作の立ち位置はかなり中途半端だが、とりあえずいつもの秋元康プロデュース同様にシングル表題曲がしょっぱなから順番にどーんと並んでいるのでシングル曲だけ聞きたいなら基本どれを手に取っても問題ないし、たぶん差も無い。
改めて渡辺麻友は天性のアイドルというか、王道アイドルだなぁと思う。ぶりっ子すぎず、うますぎず、しかし確かに存在感のあるアイドル歌唱は絶妙なバランス。最大の特徴としては80'sアイドルっぽいノリの曲が目立つ。王道というのも古き良きな王道といった感じ。それでいて演歌調やロック調、活動後期に発表した曲で見られる大人っぽい曲調にもきちんと対応。「サバの缶詰」を除くとほぼ1〜9と11〜14は時系列になっていてこの2つの流れはどちらもバリバリのアイドルから始まって進むほどに大人っぽく変化していく印象もあり、成長も感じられる。シンガーとしての強い個性は無いけどアイドルまゆゆとして確固たるものがある事を感じられる1作だ。
印象度★★★★☆
2018.3.17更新