TALK A LOT
No | タイトル | 作編曲 |
1 | AC-02 | 渡辺拓郎 |
2 | Signal | 渡辺拓郎 |
3 | Battle of Blue | 渡辺拓郎 |
4 | The Round Table | 渡辺拓郎 |
5 | Mayhem in Me | 渡辺拓郎 |
6 | React | 渡辺拓郎 |
リリースデータ
2023年6月14日 | 配信限定 | Takuro Watanabe |
渡辺拓郎1stEP。配信限定。2021年8月に藍坊主を脱退したドラム担当メンバーだった渡辺拓郎のソロ名義での初作品。全曲インストナンバーとなっており、全作曲、全パート演奏、ジャケット画像、告知動画を全て個人で手掛けている。レーベル名も個人名のままなのでどこにも所属しておらず、個人で配信手続きを取ったものと思われる。ストリーミング配信は主要サイトで行われているが、DL配信はiTunes限定となっているようで他サイトでのDL配信は行っていない模様。タイトルは「音楽を通すとよく喋る」という意味と、ネイティブに発音すると空耳でタクローに聞こえるからと説明されている。本人のSNSで配信が告知され、説明もその文章のみとなっている。
ギター、ピアノ、ベース、ドラムのバンドサウンドを基本にしたインスト作品で、ソロ演奏のような明確なメインメロディーを奏でる楽器は無いが、概ねピアノ、ギターがメインになってくる感じか。流れるようなインストになっていてBGM的に聞いていても心地よく聞きやすい印象。本人が「音楽的な背景が見えにくいとたまに言われる」とコメントしているように、ドラムプレイに関しては鬼神の如く激しい圧倒的なイメージがあったものの、藍坊主で音楽性を示す場面はあまりなかったように思う。在籍時の中〜後期にかけて時々作曲することはあったが、メインになってくる感じではなかったし、これといった特徴があるわけでもなかった。そして今作を聞いても結局良く分からなかったりはするんだけど…。ドラムが主役にはなっていないし、激しいサウンドでもないし。かといって別に転がるようなピアノそのものを聞かせたいわけでもないだろうし、明確なメインメロディーがあるわけではないので曲提供狙いの作家としてという感じでもない。素人のリスナーが聞いても不思議な魅力のあるインスト作品だなぁという素人な感想しか出てこないのが正直なところ。
ただ目的としては藍坊主からのファン向け(藍坊主経由以外で渡辺拓郎個人のファンっているのか謎だけど、ドラム講師経由でのファンとかは少なからずいるのか…?)というよりも、これが自分ですというバンドのドラマーではなくなった一個人のミュージシャン渡辺拓郎の自己紹介的な作品であり、どちらかというと同業者向けの部分もあるのかなと。
印象度★★★☆☆