KISEKI〜the best of Whiteberry〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 夏祭り 破矢ジンタ 破矢ジンタ 坂井紀雄 3rdシングル 最高3位 売上64.8万枚 JITTERIN'JINNのカバー
2020年アナログ盤 最高68位 売上0.04万枚 
2 信じる力 Whiteberry&UCO Funta 鈴木Daichi秀行 11thシングル 最高52位 売上0.4万枚
3 かくれんぼ 川村恵里加 たなかひろかず たなかひろかず 6thシングル 最高20位 売上3.2万枚
4 生まれ変わってもアタシでいたい 川村恵里加 馬場一嘉 馬場一嘉 9thシングル『BE HAPPY』C/W
5 がんばれ!女の子 長谷川ゆかり 坂井紀雄 坂井紀雄 3rdシングルC/W
6 中国四千年の恋 Whiteberry Whiteberry 坂井紀雄 2ndアルバム『カメレオン』収録曲
7 自転車泥棒 手島いさむ 手島いさむ 馬場一嘉 8thシングル 最高76位 売上0.2万枚 UNICORNのカバー
8 10 years after Whiteberry 坂井紀雄 坂井紀雄 2ndアルバム『カメレオン』収録曲
9 Whiteberryの小さな大冒険 川村恵里加&
長谷川ゆかり
恩田快人 坂井紀雄・恩田快人 2ndシングル 最高33位 売上2.0万枚
10 願い星 Whiteberry 坂井紀雄 坂井紀雄 1stアルバム『(初)』収録曲
11 ときめきラブコール Whiteberry Whiteberry 坂井紀雄・恩田快人 7thシングル『立入禁止』C/W
12 YUKI Whiteberry 恩田快人 恩田快人・坂井紀雄 1stシングル 最高32位 売上6.0万枚
13 通学路 Whiteberry 恩田快人 坂井紀雄・恩田快人 デビューミニアルバム『after school』収録曲
14 一番星 Whiteberry&UCO Whiteberry 鈴木Daichi秀行 11thシングルC/W
15 桜並木道 Whiteberry Whiteberry 伊藤銀次&Whiteberry 5thシングル 最高16位 売上5.5万枚
16 Rainy days and Wednesday 馬場一嘉 馬場一嘉 馬場一嘉 a song of thanks 未発表曲

リリースデータ

2004年4月28日 初登場80位 売上0.5万枚 ソニー

メンバー

Vocal 前田由紀
Guitar 稲月彩
Bass 長谷川ゆかり
Drums 川村恵里加
Keyboard 水沢里美

Whiteberry1stベストアルバム。2ndアルバム『カメレオン』から2年3ヶ月ぶり。前作以降、02年後半に3作連続カバーシングル発売後、03年は丸々沈黙し、04年年明けに久々のシングル「信じる力」リリース。直後に進学を理由にして解散を発表。2004年3月31日付で地元北海道でのライブハウスでのラストライブを持って解散した。「信じる力」「生まれ変わってもアタシでいたい」「がんばれ!女の子」「自転車泥棒」がアルバム初収録。お蔵入りしていた未発表曲「Rainy days and Wednesday」が最後に収録されている。3作連続カバーシングルから収録されたのは「自転車泥棒」のみで「BE HAPPY」「声がなくなるまで」は未収録となった。また「あくび」も未収録のままとなった。初回盤は「信じる力」MVとこれまでのライブダイジェスト映像を収録したDVD付。シングル「信じる力」と今作はレーベルゲートCD2での発売となったが、同年秋にレーベルゲートCD2が廃止された後に通常盤は通常のCDで再発されている。

02年後半に3作連続カバーシングルではイラストのみで一切メンバーが表に顔を出していなかったため、シングル「信じる力」は『カメレオン』からおよそ2年ぶりに久々にメンバーが姿を見せた作品となっていた。1年に及ぶ沈黙状態からの解散理由が進学でバラバラになるのでというメジャーのバンドの解散理由としてはあまり例を見ないような理由で結局本格的にバンド1本でやっていくという選択をメンバーが取る事をせず、何とか食らいついたボーカル前田以外は全員音楽業界を退いた。なお後に前田は解散後に引き続きソニーからソロデビューの話もあったが自由になりたかったので断ったとコメントしている。

選曲はシングル網羅をせずに、代表的な楽曲を並べたベストアルバムらしいベストアルバム。今作では反抗期を押し出した方向性は排除しており、共に売上激減となった「あくび」「立入禁止」の二大反抗期シングルは選曲していない思春期を駆け抜けた表の部分を押し出したような選曲になっているので聞きやすい。こうして並べるとやはり青春よりも手前の思春期の煌めき、幼さを感じさせる曲が多い。若干メンバーの当時の実年齢よりもやや低すぎる感があり、そこを押し出し過ぎたのがこれだけじゃないんだという反発心を招いたのかなと改めて思う。メンバーとは同い年(84、5年生まれ)だったが、多くの楽曲が同級生より幼い感じは確かにあった。都会にスレてないから純粋なところがあるのかなとも当時は思っていたけど、ソニーも発掘時のメンバーが小学生バンドだったのでそのイメージを引きずったまま子供っぽく売り出そうとしすぎたのかもしれない。

未発表曲の「Rainy days and Wednesday」は2ndアルバム『カメレオン』の後に新たな方向性を目指して02年3月頃に制作されていたがメンバーが今までと異なる曲調に馴染めずに難航して完成はしたがお蔵入りになったと説明されている。時系列では馬場一嘉は02年秋のカバー3連発で一手に編曲を手掛けていたので、2ndアルバムを持って坂井紀雄を離れて新たなアレンジャーとして馬場一嘉との最初の作業になったのがこの曲と思われるが…。作編曲はまだしもただでさえ初顔合わせの作家で今までにない曲調なのにこれまでメンバーが手掛けていた作詞まで完全提供となるとそりゃ馴染めないだろうなと(作詞にメンバーが関わらないのはデビューミニアルバムの「アニマル・ラブ」以来2曲目)。リスナーとしても馴染めないというかいきなりこんなん出されてもますます迷走極まる感じで…。

B0001N1KUADVD付初回盤(レーベルゲートCD) B0001N1KUK通常盤レーベルゲートCD  B000ALMV56通常CD再発盤

印象度★★★★☆

2020.9.30修正

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