THE BEST OF HITOMI YAIDA

Disc 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Go my way 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 14thシングル 最高13位 売上2.6万枚、6thアルバム『IT'S A NEW DAY』収録曲
2 Look Back Again 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 4thシングル 最高3位 売上39.4万枚、2ndアルバム『Candlize』収録曲
3 ドキドキのつぼみ 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭 7thアルバム『colorhythm』収録曲
4 Buzzstyle 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 5thシングル 最高3位 売上12.4万枚、2ndアルバム『Candlize』収録曲
5 Ring my bell 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 6thシングル 最高6位 売上5.7万枚、3rdアルバム『i/flancy』収録曲
6 チェイン 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 4thアルバム『Air/Cook/Sky』収録曲
7 未完成のメロディ 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 8thシングル 最高9位 売上4.0万枚、3rdアルバム『i/flancy』収録曲
8 キッチン 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 14thシングルC/W、6thアルバム『IT'S A NEW DAY』収録曲
9 ハネユメ 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 17thシングル両A面曲、7thアルバム『colorhythm』収録曲
10 一人ジェンガ 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 10thシングル 最高6位 売上4.8万枚、4thアルバム『Air/Cook/Sky』収録曲
11 ハッピースピナー 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 7thアルバム『colorhythm』収録曲
12 B'coz I Love You 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 1stシングル 最高16位 売上11.8万枚、1stアルバム『daiya-monde』収録曲
13 ビルを見下ろす屋上で 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 13thシングルC/W、5thアルバム『Here today-gone tomorrow』収録曲
14 マワルソラ 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 13thシングル 最高14位 売上1.8万枚、5thアルバム『Here today-gone tomorrow』収録曲
15 やさしい手 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 6thアルバム『IT'S A NEW DAY』収録曲
16 君こそ道しるべ 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭 7thアルバム『colorhythm』収録曲
17 恋バス 矢井田瞳/小田和正 矢井田瞳&恋バスBAND with 小田和正 シングル 最高26位 売上1.2万枚
2021年アナログ盤 最高93位 売上0.03万枚

 

Disc 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 My Sweet Darlin' 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 2ndシングル 最高8位 売上23.3万枚、1stアルバム『daiya-monde』収録曲
2 I'm here saying nothing 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 3rdシングル 最高4位 売上23.2万枚、2ndアルバム『Candlize』収録曲
3 アンダンテ 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 7thシングル 最高5位 売上9.3万枚、3rdアルバム『i/flancy』収録曲
4 Dizzy dive 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 6thシングルC/W、3rdアルバム『i/flancy』収録曲
5 Over The Distance 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 4thシングル両A面曲、2ndアルバム『Candlize』収録曲
6 孤独なカウボーイ 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 9thシングル 最高9位 売上4.5万枚、4thアルバム『Air/Cook/Sky』収録曲
7 マーブル色の日 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 11thシングル両A面曲、5thアルバム『Here today-gone tomorrow』収録曲
8 靴音 矢井田瞳 矢井田瞳 久保田光太郎 7thアルバム『colorhythm』収録曲
9 Chapter 01 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 11thシングル 最高13位 売上2.8万枚
10 Life's like a love song 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko 3rdシングルC/W、2ndアルバム『Candlize』収録曲
11 モノクロレター 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 12thシングル 最高12位 売上2.6万枚、5thアルバム『Here today-gone tomorrow』収録曲
12 STARTLiNE 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 15thシングル 最高22位 売上1.1万枚、6thアルバム『IT'S A NEW DAY』収録曲
13 ミラクルワイパー 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 7thアルバム『colorhythm』収録曲
14 I Love Youの形 矢井田瞳 矢井田瞳 村田昭/矢井田瞳 17thシングル 最高11位 売上0.8万枚、7thアルバム『colorhythm』収録曲
15 初恋 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 16thシングル 最高27位 売上0.8万枚、6thアルバム『IT'S A NEW DAY』収録曲
16 Hello 矢井田瞳 矢井田瞳 片岡大志/村田昭/矢井田瞳 4thアルバム『Air/Cook/Sky』収録曲
17 How? 矢井田瞳 矢井田瞳 Diamond◆Head&Yaiko インディーズシングル『Howling』1曲目 最高50位 売上2.7万枚、1stアルバム『daiya-monde』収録曲

リリースデータ

2009年2月18日 初登場15位 売上1.3万枚 青空レコード

矢井田瞳3rdベストアルバム。2004年の『Single collection』『Yaiko's selection』以来となるベスト盤。続編ではなく、インディーズデビューした2000年から2008年までのシングル19作、アルバム7作から選曲されたコンプリートベストアルバムとして発売された。シングル17作+インディーズ+小田和正とのコラボ含むシングル19作から全A面曲が選曲され、加えてアルバムからも選曲されている。リマスターは渡辺昭人。ブックレットに演奏クレジットはないが、収録シングルとオリジナルアルバムのタイトル及びジャケ写アイコンが併記されている(アルバムバージョンがある曲でもシングルとアルバム両方記載で採用バージョンの表記は無い)。「Chapter 01」はアルバム初収録(5thアルバムにはリアレンジされ「Chapter 02」として収録されていたのでアルバム表記はなし)。「マーブル色の日」のみ収録されていた5thアルバムの表記が抜けている。映像版ベストDVD『HITOMI YAIDA MUSIC VIDEO COLLECTION』と同時発売。今作リリース後にはインディーズから所属していた青空レコード及び事務所離脱を発表しており、今作は10周年ベスト(の1年前倒し)ではなく自らの意志での契約終了による青空レコード時代の総括作品だったものと思われる。6月には妊娠を発表して産休に突入(結婚は2007年夏に発表していた)、半引退状態を経て2011年になって移籍して活動を再開した。

プロモーションがあまりされなかったのもあって、この時点でライブ盤を除いて最低売上を更新する不振となった。以後公式のベスト盤はリリースされていないが2011年に活動再開したのに合わせるように2005年まで所属したEMIから『ゴールデン☆ベスト』が発売されている。『ゴールデン☆ベスト』は公式サイトにも非掲載の非公認作となっている。2014年には『ベストセレクション"BLACK"』『ベストセレクション"WHITE"』が配信限定ベストとして配信されたが、これも公式サイトも非掲載の非公認作となっている。選曲範囲も変わらず、結局今より後が対象になったベスト盤は無く、今作が最も広く網羅したベストアルバムのままとなる。

『Single collection』の上位互換であり、決定盤ベスト。ここまでの全シングルA面+人気アルバム曲が順不同で配置されているこの時点でのコンプリートベスト的な内容でこれより先のベスト盤も無いので矢井田瞳をとりあえず1作聞くなら今作が最適。曲順はバラバラだがしっかり練ってあるようで自然な流れでさらっと聞ける上に、ヒット曲もうまく散らされている。最大ヒットではないがダリダリ〜♪旋風を当時巻き起こして最大の代名詞的存在である「My Sweet Darlin'」はDISC-2冒頭に配置し、あえてDISC-1でダリダリ〜♪を出さずにダリダリ〜♪無しでも十分に強いラインナップである事を感じさせる。ヒット曲だけなら『Single collection』でトップ10ヒットはコンプリート出来てしまうが、その後売れなくなってきてからのシングルやアルバムも織り交ぜた今作を聞くと思った以上にいい曲多いなと感じられる。女性シンガーソングライターというとどうにもこうにも後年になるほど落ち着いたバラード続きになりがちだが、矢井田瞳の場合は明るいギターロック/ポップ色が強く、初期中心にドラム打ち込みは多いが、シンプルなロックバンドスタイルの楽曲が中心。適度に洋楽的なエッセンスも入っていると思われるが、売れ線過ぎず、しかしマニアック過ぎないJ-POPのツボとバランスを押さえたような楽曲揃いだ。また途中でギターを手放したりはしないし、ピアノを用いたバラード中心の曲作りはあまりしていないようで、この曲数でもけっこう最後までそこそこなノリの良さもあり、飽きさせない。

どうにもデビューの少し前に椎名林檎、aikoがブレイクして2人がまだ新鋭アーティストだった流れの中で椎名林檎を彷彿とさせる独特の歌唱スタイル(当時は特に椎名林檎のパクリ的な言われ方をよくされていた)、さらにaikoのパロディみたいに思えてしまうような苗字の"矢"しか名前と繋がりが無く、"い"も"こ"も名前に含まれていないのにYaikoを自ら愛称として名乗るなど(まあ名前の"瞳"の方だとそっちはそっちで同じく全盛期だったhitomiがいたけど…)、ヒットチャートの中では二番煎じ的な印象になってしまったのは否めないが、方向性は被っていない。立ち回り次第ではもう少し長くトップ10前後の人気を得られていたんじゃないかとも思った。

あと今作のブックレットは演奏クレジットは無いのは残念だが(スタッフクレジットも最小限でA&R、アートワーク、リマスター担当などの数名分しかない)、収録シングル/アルバムのタイトル、アイコン画像、発売日が併記されており、収録順がバラバラなのでいつの曲なのかすぐ分かるというのは親切設計。一方でページ数がそこそこ多いのに通常より厚い紙を使用しているため、ブックレットが相当分厚い。12mmサイズの2枚組ケースにしてあるがケースの爪を拡張タイプではなく通常の爪を使っているため完全にケースの爪がキャパオーバー。無理やり押し込んで収納されているため取り出すのがキツくて至難。そして再収納はもっと至難で、ケース爪に引っかけてブックレットの角がビリビリボロボロになるのは避けられない最初にセッティングした人どうやって詰めたの?完全な欠陥仕様であり、ケース爪をワイド仕様にするか、スリーブをつけた別冊か、DUOタイプのケースにすべき案件だったと思う。

B001MVG6UO 

印象度★★★★☆

2010年代半ば頃から存在していた未公開感想をリメイクして2025.9.1更新

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