DOORS
| No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
| 1 | 嘘〜DOORS ver.〜 | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | JIN INOUE | 6th配信シングル アルバムバージョン |
| 2 | アイノロイ | 矢井田瞳 | 矢井田瞳,Yaffle | Yaffle | 5th配信シングル |
| 3 | sigh sigh sigh | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | GAKU,キャサリン | |
| 4 | 砂のケーキ | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 中田裕二 | |
| 5 | やってられへんわ | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | ヤイコ&macaron boys | |
| 6 | Mirror | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 西川進,太田守 | |
| 7 | Singing all day | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 中田裕二 | |
| 8 | クジラの胃 | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | |
| 9 | 星空のクリスマス | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | JIN INOUE | |
| 10 | Heaven | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 西川進,太田守 |
リリースデータ
| 2025年8月20日 | 初登場18位 | 売上0.2万枚 | Produced by 太田守/矢井田瞳 Produced by Yaffle(2) |
コロムビア |
矢井田瞳13thアルバム。前作から3年ぶり。前作以降の2配信シングルを収録。前作以降も新曲は停滞していて2023年10月19日に「アイノロイ」を配信したが2023年はこの1曲のみ、2024年は新作なし、2025年はデビュー25周年記念日当日(7月12日)に「嘘」を配信、同日に今作の発売も告知された。前作に続いてコロムビアとの契約が継続している。
初回限定盤はスタジオライブ映像「GUITAR
TO UTA〜room edition〜」全5曲を収録したDVD付。4950円。
通常盤はCDのみ。3300円
CMS限定盤(コロムビアミュージックショップ限定盤)は初回盤/通常盤それぞれにTシャツが付属(M・L・XL・XXLの4種から選択)。初回盤は8950円、通常盤は7300円。差し引き4000円がTシャツ代。
前作では10曲中8曲参加して共同プロデューサーに名を連ねていた太田守は今作でも共同プロデューサーのままだが参加曲は4曲に留まっている(macaron boysにも含まれているようで「やってられへんわ」でベースを演奏)。引き続きのGAKUも1曲参加しているが、残りは新たなアレンジャー陣が参加。中田裕二が編曲した2曲「砂のケーキ」「中田裕二」は1人オケ制作スタイル(ギター・キーボード・シンセ・プログラミング)、「sigh sigh sigh」はベースドラムが入っておらず、「星空のクリスマス」はベースが入っていない。それ以外はギター・ベース・ドラムの基本バンドメンバーが1人ずつ揃ったバンド編成で時々ストリングスやキーボード、パーカッション、ブラス等も盛り込んでいて人力で制作されている。
25周年で王道を行くのではなく新たな挑戦といった装いで新アレンジャーを迎えるなど攻めの姿勢での1作となったが、直前に発表されていたインタビューで今作では1曲もギターソロを入れていないと発言。この時点で少し嫌な予感があったが、全体にはこれまでよりも落ち着いた雰囲気でバンドサウンドもおとなしい。ギターソロが1つもないくらいなので打ち込みと生バンドの境があまりなく、あくまでバックバンド然としている。矢井田瞳なのでここに来て典型的バラードシンガーにまで落ち着いてしまうような事はないが、明るく元気な勢いは静かに減退。良くも悪くもジャケットカラー通りで表情の見えない横顔で灰色という…。もう40代後半、年齢的な落ち着きでいえば年相応であり、そもそも前作は久々の全面バンド路線に加えて世界変異の反動もあって明るい方向に意図して持っていったところもあったと思うので自然体なのは今作なのかもしれない。今作時点での年齢に追いつく40代後半になったらもっとしっくりくるようになってくるかもしれない。
「Mirror」は今作の中では個人的に最も期待通りな開放感のあるナンバーで、続いて「クジラの胃」「Heaven」もそれに準じた作風でいいなと思ってクレジット見たら3曲とも太田守アレンジ、ギターに初期からお馴染みの西川進が参加した曲だった。打ち込みアコースティック路線と寡作状態を抜けて太田守アレンジになった前作でようやくらしさが戻ってきた感じがあったし、他のアレンジャーの作風にあまり馴染めず、従来の路線に近い3曲にこれぞというものを感じたという事だろう。
印象度★★★☆☆
2025.10.4更新