Single collection

リリースデータ

矢井田瞳1stベストアルバム。シングルコレクションアルバム。CCCD。インディーズシングル『Howling』収録の「How?」から10thシングルまでの全A面曲をリリース順に収録。2003年(4thアルバム収録済み)までが対象になっており、3月にリリースされていた最新の11thシングル『Chapter01/マーブル色の日』は未収録。単独発売の今作『Single collection』、シングルA面以外から本人選曲の『Yaiko's selection』とヒストリーDVDを加えた完全生産限定BOX『Single collection/Yaiko's selection』との2形態で発売された。『Yaiko's selection』の単独発売は無かったが12月1日に遅れて単独発売された。急速に売上を落としていた中での初のベスト盤で3rd4thアルバムの売上は上回り、自身3番ヒットを記録。

CCCDに否定的だった矢井田瞳の作品においてはこのベスト盤関連作が唯一CCCDで発売されている。

売れたときは声も曲調も当時の椎名林檎にそっくりだったし、自ら愛称として使っているYaikoはaikoと被る。それでも楽曲の勢いの良さで売れたといった感じだった。実際しばらくしてみればまあそんなに似てるわけでもない。基本はドラムだけ打ち込みのバンドサウンドでアコースティックギターを生かしたサウンドもあるがけっこうエレキを鳴らしている曲も多く、ギターロック、ポップ系のサウンドで聞き心地がいい。歌い方が独特で好みが分かれると思うがこれでインパクトが増している部分も大きい。後半は徐々に低迷していってしまうが、確かに初期ほどのインパクトはないがいい曲は並んでいる。この時期までが綺麗にトップ10ヒットをしていた時期でもあり、ストレートな全トップ10ヒットコレクションにもなった。ヒット曲だけ聞きたい場合は今作で全て聞けるので入口には最適な1作。

ヒットシングルだけなら今作だが、2009年にはデビュー10周年で2枚組ベスト『THE BEST OF HITOMI YAIDA』がリリースされているのでこれから聞く人はそちらの方がもっと広く魅力を感じられると思う。

現在配信音源においてもリマスター表記があるが、リマスターは前田康二が担当している。ただ1stはStuart Hawkes、2nd,4thはIan Cooper、3rdはTom Coyneと過去4作のアルバム全て海外マスタリングという気合の入れっぷりでどれもいい仕上がりだったから、大して年数も経過してない状況で国内エンジニアでリマスターされても…というのはある。

通常盤（CCCD）　初回盤『Yaiko's selection』とDVD付（CCCD）

印象度★★★★☆

当時の感想を2025.8.11修正

戻る