Rainbow

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 レインボーローズ 山本彩 山本彩 亀田誠治
2 雪恋 山本彩 山本彩 亀田誠治
3 ヒトコト いしわたり淳治 百田留衣 亀田誠治
4 彼女になりたい 山本彩 山本彩 亀田誠治
5 愛のバトン いしわたり淳治 蔦谷好位置 亀田誠治
6 BAD DAYS TAKURO TAKURO 亀田誠治&TAKURO
7 月影 山本彩 山本彩 亀田誠治
8 スマイル 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治
9 心の盾 山本彩 山本彩 亀田誠治
10 ひといきつきながら 岩田純平 生沢佑一 亀田誠治
11 疑問符 秋元康 山本彩 亀田誠治
12 幸せの欠片 山本彩 山本彩 亀田誠治
13 メロディ スガシカオ スガシカオ 亀田誠治

リリースデータ

2016年10月26日 初登場3位 売上6.8万枚 Total Produce:秋元康
Sound Produce:亀田誠治
laugh out loud! records(よしもとR&C)

山本彩1stアルバム。NMB48メンバーのソロデビュー作。NMB48には在籍したまま、ソロシングルも無く、いきなりのアルバムとなった。元々NMB48加入前にガールズバンドMAD CATZとして08〜09年に作品をリリースし、その中で1曲だけ作詞したことはあったが、NMB48としてはソロ曲は与えられても作詞作曲をした事は無かった。しかしかねてからシンガーソングライターを目標に掲げ、MAD CATZ時代の担当楽器であるギター演奏を披露する機会は48系列でのライブでも多々あり、楽曲も書き溜めていた模様。今作では7曲を自作、6曲が提供作で、全面的に亀田誠治が編曲とサウンドプロデュースを担当している。初回盤には「雪恋」MV、特典映像として「レインボーローズ」、アルバムメイキングを収録したDVD付。

ギターイメージが強く、実際パフォーマンスではギターを弾きながら歌うことが多く、ジャケットでもギターを抱えているが今作ではギター演奏は一切行っていない本人の演奏は「ひといきつきながら」のハーモニカのみとなる。

00年の市井紗耶香の悪夢の影響か、アイドルが掲げるシンガーソングライターは絵空事(発言している時点で作曲経験が無く、勉強もしていない)という認識がなんとな〜くある。多くのアイドルが卒業後ソロになっても作詞にさえ手を出せず、やがてフェードアウトというのが主にハロプロで長年続いたため、ソロデビュー、特に卒業後のソロシンガー継続というもの自体が個人的にはあまり期待できないものだった。山本彩の場合、実はアイドルでデビュー前にバンドでデビューしていたり、随所でギタープレイを見せ、ギターの練習を続けている事などは分かっていたのでそのうち本当に曲を書きそうだなとは思っていたけどまさかNMB48現役の間に水面下でこんなに曲を書き溜めていたとは思わなかった。

しかも亀田誠治全面プロデュースなのでこれで残念な事になるはずが無い。生音バンドサウンド中心で、女性ソロのシンガーソングライターとしては破格ともいえる制作体制により実に安定したアルバムに。同じ亀田全面体制での大原櫻子と比べると本人の志向や適性含めてロック寄りな印象。実績ある提供陣と並んでも本人の楽曲が劣るような印象もない。一方で突出した曲もない印象で、良くも悪くも「山本彩」でなかったら…または亀田誠治のサウンドプロデュースでなかったら…と考えるとわりと普通というか実にオーソドックスな印象のアルバムでもある。この点は2作目、3作目と経験を重ねて伸びていくかもしれないので、新人女性ソロシンガーソングライターの1stアルバムとしては十分すぎるか。

あとギターイメージ強いんだから1曲くらいギターでの演奏参加があっても良かったのでは。ほぼ弾き語りみたいな「ひといきつきながら」がハーモニカだけってのは…。そりゃ実際に弾いている小倉博和、西川進に比べれば山本彩のギターの腕は格下なんだろうけど、本人にしか出せない味は確実にあるだろうし。

Rainbow(初回限定盤 DVD付)初回盤DVD付  Rainbow(通常盤)通常盤 

印象度★★★☆☆

2016.12.20更新

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