COME ALONG
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
[DANCING SIDE](Side A of "COME ALONG") | ||||
1 | BOMBER(ボンバー) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 3rdアルバム『GO AHEAD』収録曲、1stシングルB面(カット) |
2 | LET'S DANCE BABY(レッツ・ダンス・ベイビー) | 吉岡治 | 山下達郎 | 3rdアルバム『GO AHEAD』収録曲、1stシングル |
3 | SOLID SLIDER(ソリッド・スライダー) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 2ndアルバム『SPACY』収録曲 |
4 | 愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- 〜ドリーム・オブ・ユー |
吉田美奈子 - |
山下達郎 - |
2ndシングル 竹内まりやの楽曲のイントロ部分 |
5 | ついておいで(FOLLOW ME ALONG) 〜蛍の光(スコットランド民謡) |
吉田美奈子 - |
山下達郎 - |
3rdアルバム『GO AHEAD』収録曲 FMラジオの特別番組のために録音したアカペラ素材 |
6 | LAST STEP(ラスト・ステップ) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲 |
[KIKI STATION SIDE](Side B of "COME ALONG") | ||||
7 | LOVE SPACE(ラブ・スペイス) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 2ndアルバム『SPACY』収録曲 |
8 | WINDY LADY(ウィンディ・レイディ) | 山下達郎 | 山下達郎 | 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲 |
9 | CIRCUS TOWN(サーカス・タウン) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲 |
10 | 素敵な午後は | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 2ndアルバム『SPACY』収録曲 |
11 | PAPER DOLL(ペイパー・ドール) 〜THIS COULD BE THE NIGHT |
山下達郎 - |
山下達郎 - |
3rdアルバム『GO AHEAD』収録曲 |
12 | 潮騒(THE WHISPERING SEA) | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 3rdアルバム『GO AHEAD』収録曲、2ndシングルB面(カット) |
DJ:小林克也&竹内まりや
リリースデータ
1979年夏(販売促進用LP) 1980年3月21日(CT) 1984年4月5日(非公認LP/CD化) 1985年6月5日(非公認LP) 1990年9月21日(非公認CD) 1997年6月4日(非公認CD) 2002年(非売品02年リマスター) 2017年8月2日(公認17年リマスター) |
未発売 最高9位 最高32位 最高67位 - 最高182位 未発売 初登場11位 |
- 売上10.0万枚 売上2.3万枚 売上0.5万枚 - 売上0.03万枚 - 売上1.9万枚 |
RVC RVC RVC RVC RVC ビクター ビクター Ariola Japan |
山下達郎1stDJ企画アルバム。79年4月にシングル「愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-」リリース後、79年夏頃にレコード店における店頭演奏用の販促LPとしてレコード会社により企画された。ここまでの3枚のオリジナルアルバム+最新シングル「愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-」から選曲され、A面はDANCING SIDE、B面はハワイのKIKIラジオ・ステーションを再現したKIKI STATION SIDEとテーマごとに分けられ、どちらも曲間のDJを小林克也が担当。KIKI STATION SIDEでは同じレコード会社だった竹内まりやもDJとして参加している(DJというより中継先レポーターのような扱い)。
この当時、山下達郎はブレイクの兆しが見えており、今作の正式発売の要請が殺到。山下達郎は既存の曲をDJで繋いだだけの作品を自身の正式なカタログ入りさせることに難色を示し、最終的にカセットのみでの発売を了承。このカセット盤はトップ10入りするヒット作となった。83年にムーンレーベルへ移籍すると、勝手に続編『COME ALONG 2』が制作され、その1ヶ月後に今作も無許可でLP一般発売、後にCD化も行った。CDは何度か再発され、97年が最終リリースとなっている。最初のカセット以外は全て非公認作で山下達郎のディスコグラフィーには含まれていない。
02年にRCA/AIR時代のアルバムがリマスター再発された際には、今作も02年リマスターが施されリマスター盤の全作購入者対象の全員応募プレゼントとして配布された。これにより非売品扱いながらこの02年盤が公式のディスコグラフィーに掲載されている。
2017年には『COME ALONG 3』の発売に伴い、『COME ALONG 2』と共に菊地功による最新リマスターで誕生から実に38年ぶりに初めて公認CDとして一般発売された。山下達郎によるライナーノーツが記載されているが2002年盤に書き下ろした文章を加筆修正したものとなり、『COME ALONG 2』にも全く同じ文面が転載されている。また新作の『COME ALONG 3』には山下達郎のライナーは記載されていない。
小林克也によるDJで曲を繋いだFMラジオ風の軽快な作品。進行上バラードも含まれるが基本的にノリのいい曲が並んでいて、非常に夏のドライブ向け。サマーソング、ドライブソングベストアルバムとしても捉えられるのでオリジナルアルバムよりも気軽に聞きやすいライトな作品だ。非公認ながら根強い人気があったというのも確かに納得。長らく正式カタログ入りに山下達郎が難色を示していたものの、小林克也のDJそのものには好意的なコメントを残している。急いで作られたために音のバランスや曲・ナレーションのレベルのいいかげんさなどの主にオーディオ面での不満があり、その点はリマスターで極力修正を図ったとしている。当時は若さゆえ尖っていたともコメントしているので年齢を重ねて現在は今作にそこまで否定的な感情は無いようだ。
DJ自体はFMラジオっぽくて非常に軽快でノリが良い。しかし全部英語なのである程度のリスニング能力が無いと正直何を言っているのかは良く分からない。幸い、歌詞カードにはDJ部分の日本語訳も書かれているのでこれにて把握することができるのは良かった。ただ竹内まりやの登場のくだりといい後半になるにつれて何だか内容が寒い茶番みたいになっていくのでこれが微妙。結局何を言っているのか分からない英語で流し聞きした方が雰囲気だけで楽しめたりする。
印象度★★★★☆
2017.9.26更新