COME ALONG 3
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Keoki la Molokai Kid 偉大なサーファー伝説?! | DJパート | |||
2 | CHEER UP! THE SUMMER | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 44thシングル |
3 | 高気圧ガール | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 7thシングル |
4 | 悲しみのJODY(She Was Crying) | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 7thアルバム『MELODIES』収録曲 |
5 | 踊ろよ、フィッシュ | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 13thシングル |
6 | I LOVE YOU Part T | 山下達郎 | 山下達郎 | 10thシングルC/W | |
7 | さよなら夏の日 | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 18thシングル |
8 | ドーナツ・ソング | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 11thアルバム『COZY』収録曲 |
9 | 僕らの夏の夢 | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 39thシングル |
10 | THE THEME FROM BIG WAVE | ALAN O'DAY | 山下達郎 | 山下達郎 | 10thシングル |
11 | 新・東京ラプソディー | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 15thシングル(カット) |
12 | JUVENILEのテーマ〜瞳の中のRAINBOW〜 | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 30thシングル |
13 | サウスバウンド#9 | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 11thアルバム『COZY』収録曲 |
Strings Arranged by 牧戸太郎(1)、後藤勇一郎(9)
DJ PART
Written by 小林克也、Music:やけのはら
リリースデータ
2017年8月2日 | 初登場4位 | 売上5.5万枚 | Produced by 山下達郎、 DJ PART Produced by 小林克也 |
MOON/ワーナー |
山下達郎3rdDJ企画アルバム。33年ぶりのシリーズ第3弾。今作は前作以降であるムーンレーベル移籍後83年〜16年までの楽曲の中から選曲されている。対象アルバムは『MELODIES』『BIG WAVE』『僕の中の少年』『ARTISAN』『COZY』『RARITIES』『Ray Of Hope』の7作品に及び、さらに発売時点での最新シングル(2016年)「CHEER UP! THE SUMMER」がアルバム初収録となった。シリーズ3作目にして初めて最初から完全な公認作としてCD発売された。このためか山下達郎によるプロデュース表記、さらに小林克也がDJ部分を書いてプロデュースしている旨も初めてきちんと記載された。またブックレットが前2作と違い通常の冊子タイプとなっているほか、今作は現所属のムーンレーベル(ワーナー)からのリリース。今作発売に合わせて前2作もリマスターされ初めて公認作CDとして当時のレコード会社(の現在の姿である)Ariolaから同時発売された。
冒頭の「Keoki la Molokai Kid 偉大なサーファー伝説?!」はシリーズ初の完全なDJパート。今回も全部英語なので何を語っているのかさっぱり分からずブックレットの訳が必須となるが、何より異様にしゃがれたおじいちゃん声なので驚く。なんといっても33年ぶりである。山下達郎も還暦を過ぎ、その山下達郎よりも遥かに年上の小林克也は76歳。未だ現役で長時間レギュラーのラジオDJをこなしているとはいえ、さすがに年を取った…と思いきや、冒頭の語りは爺さんが喋っているという設定であり、わざと爺声で喋っていた模様。本来のDJとしての小林克也はその後で登場し、やはり年は取っているが、76歳とは思えない軽快なDJっぷりを今回も聞かせてくれるので安心した。…と、今作では山下達郎の曲が始まるまでが前2作よりもかなり長いため、賛否が分かれそうなところではある。33年ぶりのシリーズ3作目という事で、前2作とは少し違う雰囲気を出す上では効果的だとは思う。
今回は選曲範囲が広いものの、後年の山下達郎は内省的なバラードが多くなり、夏を歌った曲もあまり多くない。2016年の最新シングルである「CHEER UP! THE SUMMER」はかなり久々にアップテンポに夏を歌った曲だっただけに久々の『COME ALONG』シリーズの始まりを飾るにはふさわしかったと思うけど、基本的には選曲範囲の前半頃である80年代〜90年代序盤にかけての選曲が多め。どうしても前2作のような雰囲気とは変わってきていて、今作は過ぎ行く夏を思うとかあの頃の夏を思うといった前2作には無かった感傷が漂うところはある。それを単に寂しいと捉えてしまう事も出来るが、それこそが今作の魅力であり、33年ぶりのシリーズ3作目としての意味合いが強い部分だと思う。軽快な曲もいいけど今作では「さよなら夏の日」「僕らの夏の夢」「JUVENILEのテーマ〜瞳の中のRAINBOW〜」辺りが非常に心に沁みる。貫禄のシリーズ3作目。
印象度★★★★☆
2017.10.9更新