MELODIES(30th Anniversary Edition)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
悲しみのJODY(She Was Crying) 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
高気圧ガール 山下達郎 山下達郎 山下達郎 7thシングル 最高17位 売上12.3万枚
3 夜翔(Night-Fly) 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
4 GUESS I'M DUMB Russ Tietleman Brian Wilson 山下達郎 グレン・キャンベルのカバー
5 ひととき 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
6 メリー・ゴー・ラウンド 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
7 BLUE MIDNIGHT 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎  
8 あしおと 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
9 瞑想 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
10 クリスマス・イブ 山下達郎 山下達郎 山下達郎 9thシングル(カット) 最高44位 売上1.2万枚
1986年盤 最高1位 売上153.1万枚
1998年盤 最高56位 売上1.7万枚
2000年盤 最高6位 売上22.7万枚
2003年盤 最高47位 売上4.5万枚
2013(30th),14,15,17,18,22年盤 最高10位 売上8.2万枚
2020年盤(アナログ) 最高15位 売上0.7万枚
2021 version 初登場10位 売上0.9万枚
2023年40th盤(アナログ) 初登場9位 売上1.0万枚
Bonus Tracks(30th Anniversary Edition追加収録)
11 SOUNDS WITH COKE THEME
("Jody" Inst. Version)
  山下達郎 山下達郎 ラジオ番組『SOUNDS WITH COKE』テーマ曲インスト
「悲しみのJODY」の原曲
12 高気圧ガール(Long Version) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 未発表バージョン(アルバムバージョンとして制作したが不採用)
13 BLUE MIDNIGHT(1st Mix) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 6thアルバム『FOR YOU』時に制作した未発表音源
14 クリスマス・イブ (Key In D) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 キーの異なる未発表別バージョン
15 悲しみのJODY(Reprise) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 未発表バージョン(アルバムエンディング用に制作したが不採用)

リリースデータ

1983年6月8日(LP)
1983年11月28日(CD)
1986年12月21日(CD)
1992年11月10日(CD)
1999年6月2日(CD)
2013年8月28日(30th Anniversary Edition)
2013年11月20日(LP)
最高1位
-
-
最高8位
-
初登場6位
-
売上36.7万枚
-
-
売上47.7万枚
-
売上3.1万枚
-
Produced by 山下達郎 ALFA MOON
ALFA MOON
ALFA MOON
MMG
ワーナー
ワーナー
ワーナー

山下達郎7thアルバム。前作から1年5ヵ月ぶり。デビュー時からの担当ディレクターだった小杉理宇造が独立して新たなレコード会社を立ち上げ、山下達郎も役員兼ミュージシャンとして移籍して最初のアルバム。先行シングル「高気圧ガール」を収録。12月に「クリスマス・イブ」が限定12インチレコードでシングルカットされた。シングルカット当初はさほどヒットしなかったが、形態を変えて毎年発売していたところ、88年にJR東海のCMタイアップとなり、翌89年に1位を獲得してミリオンヒットを記録し、自身最大のヒット作となった。以降も不定期に新装発売され、毎年のようにヒットし続けている。今作は発売当初も1位を獲得してヒットしたが、「クリスマス・イブ」の大ヒットに伴い、その収録アルバムとして注目を集めるようになり、92年の再発盤でもトップ10ヒットを記録し、83年当時の売上を上回った。合算するとオリジナルアルバムでは今作が最高売上、『TREASURES』に続く自身2番ヒット作となる。

2013年には発売30周年を記念してリマスター&ボーナストラックを追加した30th Anniversary Editionとして『SEASON'S GREETINGS(20th Anniversary Edition)』と同時再発された。この際にもトップ10入りを果たしている。11月にはレコードでも再発されたが、本編10曲のみでボーナストラックは収録されていない。

今作ではカバー以外が本人作詞となった。「BLUE MIDNIGHT」は吉田美奈子の作詞だがこの曲は前作『FOR YOU』のアウトテイクだったためで、30th Anniversary Editionのボーナストラックでは前作時に制作したそのままの音源(1st Mix)も収録されている。

30歳でミュージシャンはピークを越えるというのは当時の通説となっており、30歳を迎えた山下達郎は当時この先を不安に感じていたという。夏だ海だタツローだ路線で人気はピークを迎えていたが、この路線に区切りをつけてやりたいようにやろうと方針転換したのが今作とされている。とはいえ一気に変えたわけではなく、移籍第1弾の「高気圧ガール」はここまでの延長にあるような夏曲で、アルバム冒頭を飾る「悲しみのJODY(She Was Crying)」も夏の終わりをテーマにして路線変更を示唆しているとはいえ曲自体はやはり以前から違和感なく聞ける。しかし3曲目以降は一気に内省的で落ち着いた地味な曲が続き、確かに方針転換したのが分かる。一応これまでの定番の1つであったファンク調の「メリー・ゴー・ラウンド」もあるので、結果的にはこれ以前とこれ以後のどちらの要素も感じられる1作になったと思う。

ベスト盤『OPUS』を聞いた後に「悲しみのJODY(She Was Crying)」「高気圧ガール」「クリスマス・イブ」のような曲を他にも期待して聞くとそういった期待とはかなり逸れたアルバムに感じられる。冒頭2曲が抜群にいいし、最後は「クリスマス・イブ」収録というのもあるので、手を出しやすい作品ではあるが、正直思ったよりは地味なアルバムだった。

MELODIES (30th ANNIVERSARY EDITION)30th Anniversary Edition   MELODIES(アナログ盤) [Analog]2013年盤LP   MELODIES99年盤  

印象度★★★★☆

2017.12.12更新

戻る