SOFTLY(初回盤)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 フェニックス[2021 Version] 山下達郎 山下達郎 山下達郎 33rdシングル『2000トンの雨/フェニックス』両A面曲のリメイク
2 LOVE'S ON FIRE 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
3 ミライのテーマ 山下達郎 山下達郎 山下達郎 46thシングル 最高12位 売上1.9万枚
4 RECIPE(レシピ) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 47thシングル 最高9位 売上1.8万枚
5 CHEER UP! THE SUMMER 山下達郎 山下達郎 山下達郎 44thシングル 最高8位 売上1.3万枚
6 人力飛行機 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
7 うたのきしゃ 山下達郎 山下達郎 山下達郎 46thシングル両A面曲
8 SHINING FROM THE INSIDE nana hatori 山下達郎 山下達郎  
9 LEHUA,MY LOVE 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
10 OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース) 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
11 コンポジション 山下達郎 山下達郎 山下達郎 43rdシングルC/W
12 YOU(ユー) 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
13 ANGEL OF THE LIGHT Alan O'Day 山下達郎 山下達郎 38thシングル『ずっと一緒さ』C/W
14 光と君へのレクイエム 山下達郎 山下達郎 山下達郎 43rdシングル 最高10位 売上1.3万枚
15 REBORN(リボーン) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 45thシングル 最高6位 売上1.6万枚

Strings Arranged by 牧戸太郎(5)

※シングルカウントは公式ディスコグラフィー掲載作からSUGAR BABE「DOWN TOWN」2作、ナイアガラ・トライアングル1作、「アトムの子」「RIDE ON TIME」再発の5作を除いたカウントにしています。
よって公式に準じてカウントを載せているwikiの数字より5つ少ないカウントとなっています。

初回盤のみPremium CD
The Latest Acoustic Live
Recorded Live, 2021/12/03 at Tokyo FM Hall, Tokyo
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 ターナーの汽罐車-Turner's Steamroller- 山下達郎 山下達郎 10thアルバム『ARTISAN』収録曲、19thシングル(カット)
2 ポケット・ミュージック 山下達郎 山下達郎 8thアルバム『POCKET MUSIC』収録曲
3 あまく危険な香り 山下達郎 山下達郎 6thシングル
4 PAPER DOLL 山下達郎 山下達郎 3rdアルバム『GO AHEAD!』収録曲
5 パレード 山下達郎 山下達郎 トライアングルアルバム『NIAGALA TRIANGLE Vol.1』収録曲
82年再発シングル『DOWN TOWN』C/W、 23rdシングル(カット)
6 Bella Notte Peggy Lee&Sonny Burke 22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W
(「Have Yourself A Merry Little Christmas」とのメドレー)

カバーアルバム『SEASON'S GREETINGS』収録曲
アニメ映画『Lady and the Tramp』(わんわん物語)挿入歌(1955年)のカバー
7 Have Yourself A Merry Little Christmas Hugh Martin,Ralph Blane 22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W(「Bella Notte」とのメドレー)
カバーアルバム『SEASON'S GREETINGS』収録曲
ジュディ・ガーランド(1943年)のカバー

リリースデータ

2022年6月22日 初登場1位 売上27.7万枚 PRODUCED & ARRANGED BY 山下達郎 ワーナー

山下達郎14thアルバム。前作から10年10ヶ月ぶり。前作以降ベスト盤『OPUS〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』、2017年に『COME ALONG』『COME ALONG 2』のリマスター盤及び新規編集の『COME ALONG 3』、そして2013〜2021年にかけて旧作のリマスター盤が6作発売されていた。前作以降のシングル5作からライブ音源や別バージョン以外の7曲全てを収録、加えて「フェニックス」のリメイクアルバム未収録になっていたC/W「ANGEL OF THE LIGHT」を収録。「ANGEL OF THE LIGHT」は「ミューズ」と共に前作収録予定で最終的に外された楽曲だった。なお「ミューズ」はC/Wではなく「僕らの夏の夢」との両A面だったにも関わらず引き続き未収録のままとなった。当時より機材の性能が向上したことを理由に既発シングル曲は全てリミックスしたとインタビューで明言されているが特に記載はない

初回盤はレギュラーラジオ番組『サンデー・ソングブック』の放送1500回記念としてTOKYO FMホールで2021年12月3日に行われたアコースティックライブから7曲を収録したボーナスCD付。オリジナル曲である1〜5は山下達郎(Lead Vocal&Acoustic Guitar)、伊藤広規(Electric Bass)、難波弘之(Acoustic Piano & Electric Piano)の3人による生演奏。「Bella Notte」はAll Voices & Instrumentsとなっていてアカペラ編成となっているが、メインボーカルのみ生で歌唱してそれ以外をカラオケで流すスタイル、「Have Yourself A Merry Little Christmas」は服部克久(Orchestra Arrangement & Conductor)となっているが、これもオーケストラは既存の演奏をカラオケで流した音源となる(服部克久は2020年に亡くなっている)。
通常盤は本編のみ。
完全生産限定盤としてレコードカセットでも発売された。

発売前よりアルバムへの期待度は高かったが前作以降のシティポップブームによる初期楽曲の再評価、DL/STには出さずCDかレコードを買わないと聞けないスタイルが希少になった事に加えて、これまではあくまで玄人好みであったが山下達郎の凄さをこれまで以上に一般層に訴えかけるプロモーション展開だった事もあってか、前2作のオリジナルアルバムを上回る初動売上で初登場1位となった。累計売上でも20万枚を突破したが、2005年の前々作25万枚、2011年の前作で20万ちょいで、当時とは比較できないほど全体の売上が下がっている中でのオリジナルアルバムでの20万枚突破は最早国内トップクラス級のCD売上となる。

今作では長年Exective Producerとしてクレジットされていた小杉理宇造が退き、息子の小杉周水がExective Producerとなった。小杉理宇造は2017年に事務所スマイルカンパニー社長を退任し、別の社長が就任してからも変わらずに2021年の『ARTISAN』リマスター盤のリマスター新規クレジットまではExective Producerとしてクレジットされていた。2022年に小杉周水が事務所スマイルカンパニー社長に就任した事でExcutive Producerの座も息子に引き継ぐ形になったようだ。小杉周水はcannaの周水として1997年にデビュー。KinKi Kidsへの初期の提供ヒットが有名でcannaとして「青の時代」、Shusui名義で「もう君以外愛せない」、その後もジャニーズを中心に広くヒット曲を提供していた作家でもあった(途中からは外人作家との共作(たぶんコライト方式での制作)が大半である。当初本名も父の事も公表していなかったが、最初がKinKi Kidsだったのでここで気に入られたとも捉えられるが、最初から明かしているとジャニーズ案件の提供が明らかに多いのでジャニーズの重鎮でもあった父のコネで採用されているのでは?などと言われてしまう等の理由があったのではないかと思われる。実際に「青春アミーゴ」がヒットした時には何も触れていない近年は普通に父の事も本名が小杉である事も明かすようになっていたようだ。小杉理宇造はThakns to枠に移動してクレジットされた。

2013年に亡くなったAlan O'Day(英詞を担当)、2020年に亡くなった服部克久(ストリングスアレンジを担当)はTo The Memory ofというクレジットで別途掲載されているが、この2人と異なり楽曲には直接関与した事の無いジャニーズ事務所のMary Yasuko Fujishima(2021年没)も一緒に掲載されている。

新曲は6曲、相変わらず打ち込みが多めで生のバンドサウンドはあまり聞けないが、緻密なサウンドは健在で高値安定、高品質なポップスアルバム。「CHEER UP! THE SUMMER」以外のシングルは正直あまり覚えていなかったが、新曲とのインパクトに大きな差がない事もあってアルバム通しての流れで聞いていくとバランスが良く聞き終えた時の満足度は高い。オリジナルアルバムとしてガッツリ制作というのは正直もうあまり期待していないというか本人にその気がない様子で、CDが消えると思いライブ中心の活動に移行してからはシングル単位なら出せるがアルバムを制作する余裕はなく、今回アルバム制作をしたのはライブが出来なくなったからだと明言。作る気は元々は全くなかったようだ。木村拓哉へハッスルして3曲も書き下ろしたのもそういった理由だったのかもしれない。前述のようにシングル単位だとどうしても弱いのは否めないが、アルバムかEPくらいの形態での新作はまだまだ聞きたいところではある。

なおシティポップ的な流れで再評価されているが、本人に全くその気がないため、いわゆるシティポップ扱いされている主に80年代までの方向性は今作には無い。近年の再評価から今作を聞いた場合はなんかちょっと違うというか思ったより渋いポップスだと思うかもしれない。個人的には『SONORITE』が初めてリアルタイムで本格的に聞いた最初のオリジナルアルバムだったが、結果的に『SONORITE』が史上最も渋いアルバムでたぶんもう確定だと思うので、前作や今作の方がかなり聞きやすく感じられたが、近年の評判の良さからなんとなく聞いてみるにはそんなに初心者向けのアルバムではないように思う。

既出シングルは全てリミックスされているとの事だが、『COME ALONG 3』にも収録され聞く機会が多い上にリズムがドコドコしていて音数が多い「CHEER UP! THE SUMMER」は確かにドコドコリズムの音色が異なる響きになっているのが分かった。

The Latest Acoustic Live
山下達郎(Lead Vocal&Acoustic Guitar)、伊藤広規(Electric Bass)、難波弘之(Acoustic Piano & Electric Piano)の3人によるアコースティック演奏だが、1曲目からなんだかこのスタイルでのライブ音源前に聞いた事あるぞ…と。振り返ってみると近年のシングルC/Wのライブ音源もこの3人でのアコースティックライブ音源が何度か収録されていて、「ターナーの汽罐車-Turner's Steamroller-」は2017年のライブ音源が『REBORN』C/Wに収録されていてイントロのアレンジも同じであった。また『クリスマス・イブ(2019 Version)』追加C/Wに2019年ライブ音源で収録されていた「Bella Notte」も編成は今作と同じ(多重アカペラなのでオケを流してメインボーカルだけ生歌唱)。今回は最新の2021年のライブ音源なので音源は違うんだけど、山下達郎のボーカルはあまりにも衰え知らずで凄く熱心なファンなら若い頃に比べれば…というのはあるのかもしれないが70近くなっても気になるレベルでの変化はほとんどない。往年の代表曲のうち5曲が最新アコースティックライブ音源で聞けるのは嬉しいが、普通のバンド演奏のライブ音源でこそ聞いてみたかったところではある。果たして『Joy 2』は実現するのか、『Joy 2』としてまとめるのを想定しているから通常ライブ音源を近年あまり出してこなくてアコースティックライブ音源の方が多めに出しているとかあるのかもしれないが…。

B09W8X2BBY初回盤ライブCD付  B09W8QNBSW通常盤  B09W9DC8DWLP  B09W8ZW988カセット 

印象度★★★★☆

2022.7.31更新

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