innocent color
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Don't let me down | 川島だりあ | 川島だりあ | 池田大介 | 1stシングル 最高80位 売上1.0万枚 |
2 | 涙より悲しい気持ち | 柳原愛子 | 増崎孝司 | 池田大介 | |
3 | 風を追いかけて | 柳原愛子 | Toshitaro | 徳永暁人 | |
4 | Rainy day | 柳原愛子 | 多々納好夫 | 徳永暁人 | |
5 | 過ぎゆく時の中 | 柳原愛子 | 浅田直 | 池田大介 | |
6 | 思い出のかけら | 柳原愛子 | 望月衛介 | 大堀薫 | |
7 | きっと ふたり 会えてよかった | 向井玲子 | 栗林誠一郎 | 池田大介 | 2ndシングル 最高64位 売上1.0万枚 |
8 | 新しい道を探して | 柳原愛子 | 多々納好夫 | 徳永暁人 | |
9 | ときめきながら 微笑みながら | 柳原愛子 | 増崎孝司 | 池田大介 | |
10 | 遠く消えてゆく… | 柳原愛子 | 内藤慎也 | 池田大介 |
リリースデータ
1994年9月24日 | 100位圏外 | Produced by EXIM | ZAIN RECORDS |
柳原愛子1stアルバム。結果的に唯一のアルバム。1990年に芸能界デビュー、1993年8月25日にシングル「Don't let me down」で歌手デビュー。93年11月に2ndシングル「きっと ふたり 会えてよかった」リリース後、10ヶ月のブランクを経て今作が発売された。シングル2曲を収録。C/Wは未収録で8曲が新曲となった。シングル2作は1万枚程度の売上を記録していたが、10ヶ月のブランクが響いたのか今作は一気に100位圏外となった。以後1年以上リリースが途絶え、1996年4月に3rdシングル「寄り道」を発売したが100位圏外となりビーイングでの活動はフェードアウトした。当時は長戸大幸の弟の長戸秀介が代表をしていたレイズイン所属だったが、スターダストに移籍して三森愛子に名前を変更、レコード会社も移籍して作曲も手掛けるシンガーソングライターに転身し1998年に歌手活動を再開。1998〜1999年にかけてシングル3枚リリースするも全て100位圏外となりアルバム発売に至れずに歌手活動は完全に終了した。現在もスターダスト所属のままで柳原愛子に名義を戻しており、公式サイトにも掲載されている。
一括クレジットになっているためどの曲かは不明だが柳原愛子本人がフルートを担当している。また増崎孝司、鈴木英俊と並んで同年にDEENに加入したばかりの田川伸治がギターサポートとして参加している。今作に参加曲の記載はないがDEENサイドのバイオグラフィーでは田川の参加曲が明記されており、「Rainy
Day」、「新しい道を探して」の2曲に参加している模様あんまりギター聞こえる曲じゃねぇ…。2曲ともド新人だった徳永暁人の編曲だが、若手を積極参加させていたのだろうか。また栗林誠一郎がZYYGメンバーだった最後の作品であるアルバム『GO-WILD』が7月に発売された後だったが、今作時点ではまだ栗林誠一郎のクレジットにfrom
ZYYG表記が確認できる。
中原薫と同様に2003年に『vocal compilation 90's hits vol.2〜female〜 at the BEING studio』を聞いた時に知ったが、その時はわざわざ今更聞こうとは思わなかった。この頃はビーイング系のマイナーなのも格安で中古でゴロゴロ転がっている時代だったが、時を経てめっきり見かけなくなっていてすっかり記憶の彼方になっていた。が、2022年に中原薫を偶然見かけた時になんか同じようなガールポップっぽい曲の人がいたなと思い出し、そんな頃合いで2023年になってたまたま見かけたので入手してみた。
デビュー時19歳、今作当時20歳とかなり若く、GIZA以降は中高生でデビューそして学生のうちに終わって一般人に戻って就職も増えるが当時のビーイングは20代半ばでのデビューが多く、1974年生まれってトップ級の若さだったんじゃないかな…(上杉昇が同じ19歳デビューで2つ年上)。正統派の90年代ビーイング×ガールポップといった装いの清楚で爽やかな雰囲気の1作。「Don't
let me down」からウキウキビートなノリ(一般的にモータウン調って言われるやつ)で明るく元気に始まったと思ったら、続く「涙より悲しい気持ち」は歌謡風味の当時のZARDのアルバム曲に入ってそうな作風でこの曲ほどモロZARDなのはさすがにないが以降もちょいちょいZARDっぽい(=シングルというより『HOLD
ME』〜『forever you』辺りまでのアルバム曲にありそうな感じ)曲があるので、全体にもZARDをより清楚にお嬢様っぽくした感じという印象にもなってくる。中盤少しバラードで落ち着いて後半また少し爽やかポップになって…と幕の内弁当的なガールポップ王道的なアルバム。
印象度★★★☆☆
2023.5.23更新