jaguar hard pain 1944-1994
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SECOND CRY | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
2 | FINE FINE FINE | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
3 | A HENな飴玉 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
4 | ROCK STAR | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
5 | 薔薇娼婦麗奈 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
6 | 街の灯 | 吉井和哉 | 菊池英昭& 吉井和哉 |
THE YELLOW MONKEY | |
7 | RED LIGHT | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
8 | セルリアの丘 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
9 | 悲しきASIAN BOY | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 3rdシングル 最高97位 売上0.4万枚 |
10 | 赤裸々GO! GO! GO! | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 3rdシングルC/W |
11 | 遥かな世界 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
12 | MERRY X'MAS | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY |
リリースデータ
1994年3月1日 2000年8月19日(再発) 2013年12月4日(リマスター/Blu-spec CD2) 2023年1月11日(アナログ盤) 2024年12月28日(PERFECT BOX) |
初登場28位 - 初登場260位 初登場265位 |
売上2.1万枚 - 売上0.04万枚 売上0.01万枚 |
Producers:吉井和哉/宗清裕之(Triad) | TRIAD(日本コロムビア) |
メンバー
Vocal,Guitars&Percussions | 吉井和哉 |
Guitars&Background Vocal | 菊池英昭 |
4 and 8 Strings Bass&Background Vocal | 廣瀬洋一 |
Drums | 菊池英二 |
THE YELLOW MONKEY3rdアルバム。前作からピタリ1年ぶり。前作以降シングル発売が無かったが、ほぼ1週間前に発売された先行シングル「悲しきASIAN BOY」とC/W「赤裸々GO! GO! GO!」をそのまま収録。「悲しきASIAN BOY」がシングル初の100位以内チャートインとなり、今作も79位、80位だった前2作より大幅上昇となった。初回盤はBOXケース仕様。2000年に廉価再発、2013年には非公認ベスト含む全アルバムが一斉にリマスター/Blu-spec CD2で再発された。2016年にDL、2018年にストリーミングでそれぞれ配信開始された際は2013年にリマスター再発された全アルバムにRemastered表記があり、2013年リマスター音源で配信されているものと思われる。
2024年12月28日には発売30周年を記念してPERFECT BOX(2CD+Blu-ray)を発売。DISC-1はリマスター盤、DISC-2は当時の「JAGUAR HARD PAIN TOUR」からのライブ音源を収録したCD、DISC-3は1994年7月17日に日比谷野外大音楽堂にて開催された「JAGUAR HARD PAIN ENCORE TOUR'94 〜つわものどもの熱帯夜〜」ライブ映像全20曲収録のBlu-ray。100ページにも及ぶフォトブック、発売当時のプレスキット復刻版、アルバム制作当時に綴られた吉井和哉の作詞ノートから初公開の手書き歌詞原案の数々を収めたブックレットが収納されたLPサイズBOX仕様。
今作はコンセプトアルバムとして制作され、ブックレット冒頭にはコンセプトとストーリーの説明も書かれている。ジャガーとは1944年に異国で戦死した若者の名前でジャガーが死ぬ瞬間に祖国に残してきた恋人マリーの魂を見てしまったために肉体が滅んだことにも気付かず、魂だけが時を超え50年後の現在(1994年)にタイムスリップしてしまい、時代のズレを感じながらも恋人マリーを捜すというストーリーだと説明されている。タイトルにある1944-1994はこの事を示している。なお前作のラストに収録されていた「シルクスカーフに帽子のマダム」の主人公はジャガーの恋人マリーとされている。
グラムロック色が後退してブレイク以降のイメージに繋がる重厚なロックサウンドには統一感もありまとまった印象のアルバム。コンセプトアルバムという事だが、冒頭の「SECOND CRY」でまさにジャガーが現代に復活するシーンがそのまま描かれているものの、そこから全ての曲が緻密な繋がりを持っているというほどではなく、色々な事が描かれているものの1曲目ほど明確にジャガーが出てきて最初から最後までジャガーを主人公にした続きモノのストーリーになっているわけではない。このためベスト盤に単独で選曲されても成立する曲も多いし、「悲しきASIAN BOY」なんかはこれまでよりもヒットを意識したシングルっぽさもある。一方で相変わらず過激な描写もあり、まだまだディープな雰囲気は強い。売れなきゃいけない中でこういうコンセプトアルバムが作りたいとして強行したアルバムだったらしいが、当時のボーカル吉井はジャガーになりきるために坊主頭にまでしており、どうしても作っておかなくてはなら1作だったのは確かだろう。今作までを最高傑作に上げるロックリスナーが多いのも分かるが…やはりヒット曲を狙うようになったこの後の方が好きではある。
2013年リマスターBlu-spec CD2盤 2024年PERFECT BOX 00年再発盤 94年盤 2023年アナログ盤
印象度★★★☆☆
2022.2.16更新
※今作以降はオリジナル盤ブックレットを参照しつつ、音源はAmazon MusicのRemasteredのHD(CD同等)音源で視聴しています。