PUNCH DRUNKARD
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | パンチドランカー | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
2 | 球根 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 14thシングル 最高1位 売上27.9万枚 16thシングル『SUGAR FIX』C/W「BULB」(英語詞リメイク、カット) |
3 | 間違いねえな | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
4 | ゴージャス | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 15thシングルC/W(カット) |
5 | 見して 見して | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 16thシングル『SUGAR FIX』C/W(カット) |
6 | クズ社会の赤いバラ | 吉井和哉 | 菊池英昭・ 吉井和哉 |
THE YELLOW MONKEY | |
7 | セックスレスデス | 吉井和哉 | 菊池英昭 | THE YELLOW MONKEY | |
8 | エヴリデイ | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
9 | SEA | 吉井和哉 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | |
10 | BURN(Album Version) | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 13thシングル 最高2位 売上66.7万枚 |
11 | 甘い経験 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 16thシングル『SUGAR FIX』(英語詞リメイク、カット) 最高5位 売上10.1万枚 イギリス向けシングルの日本盤、イギリスでの今作にはボーナストラックとして収録 |
12 | 離れるな | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 15thシングル(カット) 最高15位 売上5.2万枚 |
13 | LOVE LOVE SHOW(Album Version) | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 12thシングル 最高4位 売上47.8万枚 |
シークレットトラック 4分42秒付近から「球根」の別バージョン DL版では分離して14曲目扱い、ST版ではカット |
リリースデータ
1998年3月4日 2013年12月4日(リマスター/Blu-spec CD2) 2023年1月11日(アナログ盤) |
初登場1位 300位圏外 |
売上56.1万枚 - |
Produced by吉井和哉 | ファンハウス Ariola Japan |
メンバー
Vocals,Guitar,&Synthesizer | 吉井和哉 |
Guitars | 菊池英昭 |
Bass | 廣瀬洋一 |
Drums | 菊池英二 |
THE YELLOW MONKEY7thアルバム。前作から1年2ヶ月ぶり。非公認ベスト『TRIAD YEARS actU』からは11ヶ月ぶり。前作以降の3シングルを収録。「LOVE LOVE SHOW」「BURN」はAlbum Version。「LOVE LOVE SHOW」は全面的にリテイク(テンポも早くなっている)、「BURN」はミックス変更だがベースは再録音とされている。6月に「離れるな」をシングルカットし、C/Wには「ゴージャス」を収録。7月にはイギリスでも今作が発売されこの際に「甘い経験」を英語詞にリメイクした「SUGAR FIX」をシングルとしても同時発売、「SUGAR FIX」は今作のイギリス盤ボーナストラックとしても追加収録、シングルC/Wには「球根」を英語詞にリメイクした「BULB」、日本語のまま「見して 見して」が収録された。シングル『SUGAR FIX』は8月に日本でも発売され、日本盤には「パンチドランカー」の最新ライブ音源が追加収録された。初回盤は3面ホログラムジャケット仕様。
「LOVE LOVE SHOW(Album Version)」終了後に続けてシークレットトラックが収録されているが、前作同様にCDでは無音を経てそのまま続けて収録、DL版では分離されて14曲目として収録されていてこれだけ単曲DL不可仕様、ST版ではカットされている。今作のシークレットトラックは「球根」の平メロ部分をスローにして激悪ボロボロな音質にした音源で平メロの途中でフェードアウトしていく。
「BURN」は「JAM」を上回ってシングル最大のヒット作となった。続く「球根」ではシングル初にして結果的に唯一の1位も獲得したが今作の1ヶ月前先行シングルだった事もあってか売上は「BURN」の半分以下に伸び悩んだ。ヒットシングル3作を詰め込んで満を持してのアルバムとなり、初動売上も前作をわずかに上回り自身最高を記録したものの、最終的には前作を10万弱下回り、オリジナルアルバムでは前作に続く2番ヒット、通算では3番ヒットとなった(『TRIAD YEARS actU』はかろうじて上回った)。「球根」が伸び悩んだことを受けてレコード会社の要請で「離れるな」がシングルカットされることになったがメンバーはシングルには違うんじゃないかと感じていたと後に振り返っており、吉井は後に自伝でもっとハッキリ裏目に出ると思っていたと語っている通りに、連続トップ10入りが途絶える大失速となってしまった。スタッフのプッシュ、有線、ライブでの人気から「離れるな」のシングルカットが決まったとされているが、2004年解散時の『MOTHER OF ALL THE BEST』にメンバーは選曲せず、2013年の『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』ファン投票でも50位圏外となりファンも選ばず、2022年の『30Years 30Hits』にも当たり前のように選曲されないというメンバーファン双方に人気のない曲となってしまった。続くシングル『SUGAR FIX』も英語詞リメイクしただけで新曲ではなかったがこちらの方が2倍の売上を記録している。「SUGAR FIX」はシングルで唯一国内アルバム未収録となり、ベスト盤にも1度も選曲されたことが無い。
2013年には非公認ベスト含む全アルバムが一斉にリマスター/Blu-spec CD2で再発された。2016年にDL、2018年にストリーミングでそれぞれ配信開始された際は2013年にリマスター再発された全アルバムにRemastered表記があり、2013年リマスター音源で配信されているものと思われる。
前作とは違う方向を目指したもう1つの傑作と名高い1作。今作は全体的にロック志向が強く、メロディアスな部分よりも重いバンドサウンドでひたすら聞かせる傾向が強い。また歌詞の大半が性的な事を歌っていて(直接例を挙げると即アドセンス規約違反案件)生々しい。一方で人気絶頂の勢いもあったのか初期のようなアングラ感は無いし、シングル曲にしても一定のキャッチーさはあって聞きやすい部分もあるので重い事は重いんだけどそんなにとっつきにくさはない。今作のロックバンドとしての極みっぷりは洋楽ロック的な事を日本語ロックとしてやり、一部プロリスナーが褒めているだけでなく、ちゃんとヒットして大勢のリスナーに受け入れられるという点でも究極的なとこを突いた感もある。この後のロングツアーで本格的に参ってしまい、バンドの状態がパンチドランカーみたいになってしまったようだけどこれ以上が想像できないTHE
YELLOW MONKEY極まったアルバムだったのかなと。
2013年リマスターBlu-spec CD2盤 2023年アナログ盤
印象度★★★★☆
2022.3.28更新
※オリジナル盤ブックレットを参照しつつ、音源はAmazon MusicのRemasteredのHD(CD同等)音源で視聴、Amazon Music未配信のシークレットトラックはオリジナル盤で視聴しています。