SICKS

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 RAINBOW MAN 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
2 I CAN BE SHIT,MAMA 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
3 楽園 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY 11thシングル 最高3位 売上46.4万枚
4 TVのシンガー 吉井和哉 菊池英昭 THE YELLOW MONKEY  
5 紫の空 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
6 薬局へ行こうよ   吉井和哉 THE YELLOW MONKEY Instrumental
7 天国旅行 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
8 創生児 吉井和哉 菊池英昭・
吉井和哉
THE YELLOW MONKEY  
9 HOTEL宇宙船 吉井和哉 廣瀬洋一・
吉井和哉
THE YELLOW MONKEY  
10 花吹雪 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
11 淡い心だって言ってたよ 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
12 見てないようで見てる 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY 11thシングルC/W
13 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER) 吉井和哉 吉井和哉 THE YELLOW MONKEY  
          8分49秒付近からシークレットトラック(ピアノ演奏+ハミング) 
DL版では分離して14曲目扱い、ST版ではカット

リリースデータ

1997年1月22日
2010年1月22日(『COMPLETE SICKS』)
2013年12月4日(リマスター/Blu-spec CD2)
2023年1月11日(アナログ盤)
初登場1位
初登場6位
300位圏外
初登場136位
売上63.3万枚
売上1.8万枚
-
売上0.03万枚
Produced by吉井和哉 ファンハウス
Ariola Japan
Ariola Japan
Ariola Japan

メンバー

Vocals,Guitar,Acoutisc Guitar,Percussion&Synthesizer 吉井和哉
Guitar 菊池英昭
Bass 廣瀬洋一
Drums 菊池英二

THE YELLOW MONKEY6thアルバム。前作から1年2ヶ月ぶり。非公認ベスト『TRIAD YEARS actT』からは1ヶ月でのリリース。前作以降「JAM/TACTICS」「SPARK」をリリース後にファンハウスへ移籍。これに伴い「JAM」「SPARK」は今作には収録されず『TRIAD YEARS actT』に収録され、ファンハウス移籍後のシングル「楽園」とC/W「見てないようで見てる」が収録された。TRIAD時代はTRIADのディレクター宗清裕之と吉井の共同名義でのプロデュースだったが、移籍後は吉井の単独プロデュースとなった。ベスト盤の発売を知らされて負けないようなアルバムを作ろうと意気込んでいたが大ヒット曲「JAM」「SPARK」が収録された『TRIAD YEARS actT』がダントツ最大ヒットでミリオンを突破した一方で、ヒットシングルが「楽園」1曲だった今作は1位こそ獲得し、オリジナルアルバム最大ヒットを記録したものの60万枚を越える程度に留まった。メンバーは期待したほどに売れなかったという旨を後に振り返っているように当時はやはりミリオンを期待されていてメンバー自身も目指していたようだ。

「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」終了後にシークレットトラックが収録されているがCDでは無音を経てそのまま続けて収録DL版では分離されて14曲目として収録されていてこれだけ単曲DL不可仕様ST版ではカットされている。

吉井はその後も今作を最高傑作と公言し続け、メンバーが選曲した04年の解散時ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST』には今作の半数以上の7曲を選曲。また解散していた2010年には吉井の監修で『COMPLETE SICKS』を発売。CDはBlu-spec CD2でDISC-1は本編のリマスター、DISC-2はデモ音源13曲収録、国内でのデモレコーディングとロンドンでのレコーディング映像、インタビュー映像を収録したDVD、スペシャル・ブックレットが付属。トップ10入りするヒットを記録して人気健在ぶりを示した。当時品切れとなり長く中古価格も高騰、再結成後にさらに高騰したがその後は値がだぶつき中古価格は落ち着いているが再販はされていない。

2013年には非公認ベスト含む全アルバムが一斉にリマスター/Blu-spec CD2で再発された。2016年にDL、2018年にストリーミングでそれぞれ配信開始された際は2013年にリマスター再発された全アルバムにRemastered表記があり、2013年リマスター音源で配信されているものと思われる。また『COMPLETE SICKS』のDISC-2デモ音源は配信されていない。

最高傑作と公言されているだけあってリスナーの間でも傑作との評判が名高く紛れもない代表作。確かに非常にまとまったアルバムで、オリジナルアルバムとしての完成度は高いように思う。ただベスト盤への選出は多いものの「楽園」のようなシングルヒットチューンも他にはなく、シングルヒットで期待して聞くと横一線でとっつきにくすぎる曲は無いがこれといった突出した曲も無いといった感じ。少なくとも前2作の方がもっと売れる方向を狙っていたように感じられた。このタイミングで移籍しての第1弾でこのようなアルバムを作ったというのは明確なバンドの意志と思われ、とりあえず売れたので売れるという目標は達成、そこからそのまま売れ線に乗るのではなく、もっとやりたい方向を目指したいというところでTRAIDと折り合いがつかなくなったのかなと。

前述のように「楽園」1強な感じではあるんだけど、70分を越える長尺のアルバムの割には1度聞き始めるとそこまで長さを感じずに最後まで聞く事ができる。これはなかなか凄い事でそれだけ全体がよくまとまっていていい流れになっているからだろう。単純に好きな曲が多いアルバムはシングル収録が多い次の2作になるんだけど、アルバムとしての最高傑作は確かに今作だったのかもしれない。

B00005EJN2  B00FH1FR322013年リマスターBlu-spec CD2盤  B002PKAAIK2010年『COMPLETE SICKS』 B0BK96YZM12023年アナログ盤

印象度★★★★☆

※オリジナル盤ブックレットを参照しつつ、音源はAmazon MusicのRemasteredのHD(CD同等)音源で視聴、Amazon Music未配信のシークレットトラックはオリジナル盤で視聴しています。

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