Sparkle X
No | No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
C | C=Complete Edition | |||||
1 | 考える煙 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | Instrumental Complete Edition追加収録 | ||
1 | 2 | SHINE ON | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 4/3先行配信 |
2 | 3 | 罠 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
3 | ホテルニュートリノ | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 2024/1/1配信シングル | |
4 | ホテルニュートリノ-Alternative Mix- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 別ミックス Complete Edition追加収録 | |
4 | 5 | 透明Passenger | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
5 | 6 | Exhaust | 吉井和哉 | 菊地英昭 | THE YELLOW MONKEY | |
6 | 7 | ドライフルーツ | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
7 | 8 | Beaver | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
9 | Kozu | 吉井和哉 | 菊地英昭 | THE YELLOW MONKEY | Complete Edition追加収録 | |
8 | 10 | ソナタの暗闇 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 4/3先行配信 |
9 | 11 | ラプソディ | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
10 | 12 | Make Over | 菊地英昭 | 菊地英昭 | THE YELLOW MONKEY | |
11 | 13 | 復活の日 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
14 | DANDAN-Remastered 2024- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 2019/10/30配信シングル Complete Edition追加収録 | |
15 | 未来はみないで-Remastered 2024- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 2020/3/13配信シングル Complete Edition追加収録 |
リリースデータ
2024年5月29日 2024年10月9日(Complete Box(Blu-ray+CD)) 2024年10月9日(Complete Edition単独配信) |
初登場1位 | 売上5.1万枚 | Produced by 吉井和哉 | ATLANTIC/ワーナー |
メンバー
Vocal,E.Guitar,A.Guitar,Percussion | 吉井和哉 |
E.Guitar | 菊池英昭 |
Bass | 廣瀬洋一 |
Drums | 菊池英二 |
THE YELLOW MONKEY10thアルバム。ライブアルバム『Live Loud』から3年3ヶ月、前作から5年1ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。『Live Loud』に収録されていた結成30周年のツアーを2020年12月28日に終えてからは充電期間に突入。ライブや新作リリースは行われなかったが完全な休止ではなく、メンバーによる配信や旧作の再発は行われていた。2022年に1年後の2023年12月28日にライブを行うと発表したが、2023年10月11日になって吉井が約2年にわたる喉頭癌の治療を行っていた事を公表、根治はしたが回復が遅れて万全ではないとしてライブ中止を発表した。年明け1月1日には新曲「ホテルニュートリノ」が配信され、3月には更なる新曲「SHINE ON」を4月3日に配信すると発表。4月3日には「SHINE ON」だけでなく「ソナタの暗闇」も配信され、今作の発売が告知された。これら3曲が収録されたが、前作以降充電前の2019年10月配信「DANDAN」、2020年3月配信「未来はみないで」は未収録となった。
再結成後も『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』『Live Loud』で1位を獲得していたが、オリジナルアルバムでの1位は7thアルバム『PUNCH DRUNKARD』以来26年ぶりとなった。1stアルバムの再発盤を除くと『Live Loud』から2作連続1位となるが、2作連続1位は初となる(現役時代はオリジナルアルバムが3作連続1位だがいずれも間に非公認ベストが挟まって2位以下だった)。しかし2週目には16位まで後退した。
初回盤は中止になった2023年12月28日のライブの代わりに開催された日本武道館からの無観客ファンクラブ限定配信イベント「THE
YELLOW MONKEY SUPER BELIEVER.2023」でのアコースティックライブで演奏された2曲、2024年3月6日Zepp
Hanedaで開催されたファンミーティングイベント「THE
YELLOW MONKEY SUPER BELIEVER. Meeting」でのアコースティックライブで演奏された3曲の合計5曲のアコースティックライブ映像を収録したDVD付、箔押し紙ジャケット仕様、28Pブックレット、ゴールドモンキーステッカー封入。
通常盤はCDのみ。
10月9日にはライブBlu-ray/DVD『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』単品発売の上位版として『Sparkle X -Complete Box-』を発売。2作連続後から完結版発売となったが前作『9999』が『30th Anniversary『9999+1』-GRATEFUL SPOONFUL EDITION-』としてCD+DVDで発売されたのに対して今作Blu-ray+CDの形式となった。DISC-1がBlu-ray『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』、DISC-2に今作の完全版CD『Sparkle X-Complete Edition-』を収録。「ホテルニュートリノ」がAlternative Mixに差し替え、1曲目にSE「考える煙」、9曲目(「Beaver」と「ソナタの暗闇」の間)に「Kozu」、そして14,15曲目に未収録となっていた「DANDAN -Remastered 2024-」「未来はみないで -Remastered 2024-」が追加収録されている。『Sparkle X-Complete Edition-』は単独配信もされた。
昔ながらのロックバンド然としたサウンドをシンプルに追求した安心安定の今のTHE YELLOW MONKEY堂々提示といった感じのロックアルバム。吉井の病気回復が遅れたようだったので心配だったがパッと聞き声があからさまに変わってしまうことはなくいつも通りに聞こえる。解散前のシングル曲ほど強い曲は相変わらず無いんだけど、特有のクセの強さ、色気だとか妖艶な雰囲気だとか特にアルバム曲になると漂っていたマニアックさががだいぶ薄くなっているので、するっと最後まで聞ける。聞きやすさは随一なアルバムになったように思うが、コアなファンだとそういったクセの薄さは物足りないところにも通じるのかもしれない。ただ彼ら、同じ1992年5月メジャーデビューの同期バンドMr.Children、ウルフルズ、LUNA SEA、2ヶ月遅れのシャ乱Qよりも若干年上でまだ全員50代のこれらのバンドに対して既に60代に突入したメンバーがいる立派なアラ還(最年長の廣瀬は61歳で菊池英昭も12月で60歳、吉井と菊池英二は57歳(吉井は58になる年))である事を考えれば、かつてのようなギラつきや妖艶さで勝負するような段階ではない。ここまで老いを感じさせずに現役感バリバリでロックバンドやっているだけでも凄い。
Sparkle X-Complete
Edition-
「考える煙」は"東京ドーム公演のオープニングでも使われ、その日の演奏も取り入れられているSE"と説明されているが、アルバムの新たなOPインストのような役割を果たしている。「ホテルニュートリノ」のAlternative
Mixはほぼそのままで大きな変更はないが、ミックスのバランスを変更しているようで強めだったベースやドラムが抑えられているように聞こえる。「Kozu」のみ完全な未発売曲。前作は追加収録がデモ音源のままだったが今回はデモ音源ではなく完成形のようだ。特にライブで演奏されたというわけでもなく、普通にいいミディアムナンバーなので何故最初未収録になっていたのか良く分からない。流れ的にここでこういうゆったりした曲は必要ないとして没にしていたのだろうか。「DANDAN」「未来はみないで」は結局収録されるんかい…というのはあるにしても、前作以降ここまでの完結盤として全部入れるならこうなるという事なのだろう。
初回盤DVD付 通常盤 Complete Box(Blu-ray+CD)
印象度★★★☆☆
2024.10.24Complete Edition追加更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。