9999
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | この恋のかけら | 吉井和哉 | 吉井和哉 | 土屋昌巳&THE YELLOW MONKEY | |
2 | 天道虫 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 4th配信シングル 初CD化 |
3 | Love Homme | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
4 | Stars(9999 Version) | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 2nd配信シングル 初CD化 |
5 | Breaking The Hide | 吉井和哉 | 菊池英昭 | THE YELLOW MONKEY | |
6 | ロザーナ | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 新録音ベスト『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW
BEST』 早期購入特典付属CD収録曲 |
7 | Changes Far Away | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
8 | 砂の塔 | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 25thシングル 最高2位 売上13.4万枚 |
9 | Balloon Balloon | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
10 | Horizon | 菊池英昭 | 菊池英昭 | THE YELLOW MONKEY | 3rd配信シングル 初CD化 |
11 | Titta Titta | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | |
12 | ALRIGHT | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 25thシングルC/W |
13 | I don't know | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 先行配信 初CD化 |
Strings Arrangement:船山基紀(4,8)
リリースデータ
2019年4月17日 2019年12月4日(『9999+1』) |
初登場3位、最高2位 | 売上13.9万枚 | ATLANTIC/ワーナー |
メンバー
Vocal,E.Guitar,A.Guitar,Percussion | 吉井"LOVIN"和哉 |
E.Guitar | 菊池"EMMA"英昭 |
Bass | 廣瀬"HEESEY"洋一 |
Drums | 菊池"ANNIE"英二 |
THE YELLOW MONKEY9thアルバム。2016年の再結成後最初のアルバムとなった新録音ベスト『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』から1年11ヵ月ぶり、オリジナルアルバムとしては解散前の00年7月の『8』以来18年9ヵ月ぶり。再結成以降に発売されたシングルCDは1作のみだったが、特典や配信の形でリリースしてきた7曲と新曲6曲で構成されている。配信シングルのうちカバー曲である「ZIGGY STARDUST」は未収録。再結成以降のリリースはデビューから96年前半まで在籍したコロムビアだったが、2018年以降(「天道虫」から)はワーナーへ移籍し、今作もワーナーからのリリースとなった。
初回盤DVDには再結成以降のライブから10曲を収録した「SELECTION
of THE YELLOW MONKEY」、アルバム制作ドキュメント「STORY
of THE YELLOW MONKEY(another STORY)」を収録。
先着購入特典として初回盤・通常盤共に2016年5月11日の「プライマル。」のライブ映像を特別編集したDVD「SELECTION
of THE YELLOW MONKEY【primal】」が付属。
ダウンロード版特典としてインディーズ時代の楽曲ながらレコーディングされた事の無かった「毛皮のコートのブルース」を初めてスタジオレコーディングした音源が追加収録。さらに1月25日〜4月16日までのiTunes予約限定特典として本編13曲のインストバージョンが追加収録された。
12月4日には結成30周年を記念して今作の完結盤と称した『30th Anniversary『9999+1』-GRATEFUL SPOONFUL EDITION-』として再発。CD1曲目に「ボナペティ-OPENING-」、15曲目以降に「ボナペティ-ENDING-」 「ダレカニ-demo-」「eien-demo2015-」を追加収録、エンジニアを変えて再マスタリング(リマスター)、2019年8月3日「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL-」宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ公演を収録したDVD付、204Pフォトブック付属の完全生産限定盤となる。O社では別集計ではなくそのまま合算集計され、この際に2位を記録(急浮上扱い)。オリジナルでは3位だったため最高位を更新した。ここで追加された音源は『SICKS』のコンプリート版の追加音源同様の扱いで未配信のままとなっている。
イエモン現役当時はシングルだけ聞いていたので(同級生でもGLAYラルクミスチルLUNA SEA辺りが鉄板でイエモンとかSIAM SHADEとかまで手が回らないのでシングルだけ聞いているみたいな流れが周囲であった)、オリジナルアルバムは後追いで『SICKS』以降をさらっと聞いたことがある程度でほぼ今作が初聞き。既出と新曲が交互に来る構成ではあるが、シングル「砂の塔」「ALRIGHT」以外は聞いた事が無かったので、まあ普通に新曲の多いオリジナルアルバムとして聞いた。往年のイエモンらしいというか歌謡ロック的な世界観は健在で長い年月を経ても、というかむしろここまで引っ張っただけあってぎこちなさも無くて、まるでずっとTHE YELLOW MONKEYが続いていたかのようなそんな安定貫禄の1作。1曲単位では現役時代のシングルほど強くは残らないものの、苦手だと思うような曲も無くアルバム全体は非常に好印象だった。
改めてオリジナルアルバムを全部聞いてからここにたどり着くと年月を経ての久々の新作となった今作は現役時代の気負いが無くなって自然体にTHE YELLOW MONKEYを各自が楽しんでいるような感じがある。前述のように当時のシングル曲のようなインパクトはないんだけど、アルバム全体はかなり聞きやすい。これは初期のマニアックな非売れ線の方向性から明確にヒットチャートを目指した路線変更をして売れ線を目指しつつも、ついに結果が出た「JAM」「SPARK」を置き土産にしてとっとと移籍してしまいもっとやりたいようにやりたいとばかりに「楽園」1作で『SICKS』を出したり、以降もシングルではヒットチューンを出しながらアルバムでは『SICKS』と同じ方向性はもう越えられないとして違う方向を目指すもロングツアーも響いてバンドが限界に達して自らがパンチドランカーになってしまい、そのまま疲弊と迷いが出た『8』を経て休止に至ってしまうといった現役時代の怒涛の活動の流れからしてもじっくり落ち着いてのアルバム制作がなかなか出来ず走り続けている状態のままだったのもあるのかもしれない。当時にしかない勢いは各アルバムにあり、そこには魅力も確かにあったんだけど、2016年の再結成から今作まで3年もかけたのが今作の自然体な気負いなくバンドの佇まいに繋がっているのかなと。
特典DVD付初回盤DVD付 初回盤DVD付 特典DVD付通常盤 通常盤 アナログ盤
30th Anniversary『9999+1』-GRATEFUL SPOONFUL EDITION-
印象度★★★★☆
2019.8.3更新