Live Loud
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ALRIGHT -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 25thシングルC/W |
2 | SPARK -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 10thシングル |
3 | 太陽が燃えている -Kyocera Dome Osaka, 2020.2.11- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 8thシングル |
4 | 砂の塔 -Kyocera Dome Osaka, 2020.2.11- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 25thシングル |
5 | 追憶のマーメイド -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 7thシングル |
6 | 楽園 -Kyocera Dome Osaka, 2020.2.11- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 11thシングル |
7 | パール -Tokyo Dome, 2020.11.3- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 22ndシングル |
8 | 天道虫 -Kyocera Dome Osaka, 2020.2.11- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 4th配信シングル、9thアルバム『9999』収録曲 |
9 | BURN -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 13thシングル |
10 | LOVE LOVE SHOW -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 12thシングル |
11 | バラ色の日々 -Tokyo Dome, 2020.11.3- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 19thシングル |
12 | SUCK OF LIFE -Nagoya Dome, 2019.12.28- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 2ndシングル『アバンギャルドで行こうよ』C/W 2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE』収録曲 |
13 | JAM -Tokyo Dome, 2020.11.3- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 9thシングル |
14 | プライマル。-Tokyo Dome, 2020.11.3- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 24thシングル |
15 | 未来はみないで -Tokyo Dome, 2020.11.3- | 吉井和哉 | 吉井和哉 | THE YELLOW MONKEY | 6th配信シングル |
リリースデータ
2021年2月3日 | 初登場1位 | 売上3.2万枚 | ATLANTIC/ワーナー |
メンバー
Vocal,E.Guitar&A.Guitar | 吉井"LOVIN"和哉 |
E.Guitar&Chorus | 菊池"EMMA"英昭 |
Bass&Chorus | 廣瀬"HEESEY"洋一 |
Drums | 菊池"ANNIE"英二 |
Keyboards | 鶴谷崇 |
THE YELLOW MONKEY2ndライブアルバム。99年5月『SO
ALIVE』以来となる単独ライブアルバム(※)。2019〜2020年に開催された「THE
YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR」3公演で披露した全48曲79テイクからファン投票を元にして収録曲を決定。投票結果は明かされていないが、リード曲中心のラインナップで固められたまさに”ライブベスト盤”としてCD1枚の通常盤を構成。初回盤は"ライブには欠かせない重要な役割を担う楽曲"とされた12曲+2017年12月28日福岡ヤフオク!ドーム公演のOP「Wedding
Dress?マリーにくちづけ」をボーナストラックとして収録したDISC-2が付属する2枚組仕様。強力な新譜の無い週だったこともあり、初動2.7万枚で初登場1位を獲得。1位獲得は2017年の『THE
YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』以来となったが、売上はブレイク前の1st〜3rdアルバムと『COMPLETE
SICKS』『TRIAD YEARS actT& actU』といった再発企画盤を上回った程度に留まった。
※再結成前2012年のシングル『Romantist Taste
2012』には解散前のライブ音源12曲を収録、再結成後のシングル『砂の塔』初回盤には再結成後のライブ音源12曲が収録されていた。
3月10日にはドーム3公演全てを収録したBlu-ray/DVD『30th
Anniversary THE YELLOW MONKEY SUPER DOME TOUR BOX』も完全生産限定盤として発売された。Blu-ray
BOXはナンバリング入りのLPサイズ仕様でアフターツアーパンフレット、2曲入りカセット、ハンドタオルが付属。DVD
BOXは各公演が2枚分割となっているため6枚組、三方背BOX仕様、ライブフォトカード30枚封入。
通常盤に準ずる作品として東京ドーム公演のみの単独Blu-ray、単独2DVDでも発売された。
022年に新ベスト『30Years 30Hits』がストリーミング限定配信された際に、今作の初回盤DISC-2がストリーミング配信に追加された。これに伴いストリーミングでの今作のサブタイトルにComplete Editionが付記された。DL配信はされずにストリーミング配信限定。『MOTHER OF ALL THE BEST』DISC-3も同様。
「THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR」は2019年12月28日にナゴヤドーム、2020年2月11日に京セラドーム大阪、4月4,5日に東京ドームという3会場4公演を予定していた。ナゴヤドームは何の心配も無く開催され、京セラドーム大阪の時は既に新コロ騒ぎが始まりかけていたが無事に開催されるも2月末以降新コロライブ封じに伴って4月の東京ドーム公演は中止となった。その後仕切り直して「THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE DOME SPECIAL」と題して2020年11月3日に東京ドーム公演を決行。今作はこれらドームでの3公演から選曲されている。この仕切り直された30周年スペシャルライブ自体は東京ドーム公演に続いてさらに11月7日横浜アリーナ(YOKOHAMA SPECIAL)、12月7日国立代々木競技場第一体育館(YOYOGI SPECIAL)、12月28日日本武道館(BUDOKAN SPECIAL)と続いて完走を果たし、感染報告は全公演で一切なかったという報告もきっちりと行った。
新コロ対策ガイドラインにより席数制限の上で観客は一定の距離を保ち常時マスク着用を強いられ一切の声を出すことも禁じられているが、「JAM」「バラ色の日々」は事前にSing Loud!企画でファンからの歌声を募集してその音源を流して演奏したため、ファンの合唱も一緒に収録されている。会場でファンが歌っていたものではない。
一応同じドームツアーながら元々の予定が12月、2月、4月とほとんど単発公演に近いほど公演ごとにブランクがあった事もあって、結果的に新コロ以前の自由な世界、切り替わりつつあった境界の世界、規制された不自由な世界が混在するという稀有なライブ盤になった。新コロ後のライブなんてのはこれから全てそうなるだろうけど、武漢での騒ぎが報道される直前が12月、ライブ封じされる直前が2月とどっちもギリギリ、こんなピンポイントな間隔で行われて3つの世界線が全部一緒に収録されたライブ作品は他に出てこないと思う。
やはり12月公演は何の心配も無く全力で盛り上がっていて観客の声援が熱い。2月公演も警戒はされつつあったんだろうけどまだまだ変わらず熱い。対してドーム公演の音源では一転して歓声が消え去り、拍手しか聞こえなくなるため明らかに世界が異なる。これを埋めるように「JAM」「バラ色の日々」には事前に集めた(Sing Loud! Supported by DAM/nanaと表記があり、このように募集していた。DAMを使った場合は自分でカラオケ屋に行って歌ってくるシステムな上に課題曲が元々ライブ音源のやつなので色々重なっているのでは…)ファンのカラオケ音源をまとめて流し、合唱しているかのように合成。そんなに不自然にならずにまるでその場でファンとメンバーが一体となっているようには聞こえるのは救いだがこんな当たり前が普通に行えなくなった現実が余計に悲しくなるところもある。ラストに配置された「未来はみないで」は本当にそのまま今に当てはまる言葉だ。
演奏自体は相変わらず安定。吉井和哉のボーカルも全く当時とイメージが変わらずあの頃のままのイエモンが聞ける。また90年代の曲と再結成以降の曲でもそんなに差は無い(90年代の方がインパクトが強いのは正直な印象ではあるけど)。まるで30年ずっと続いていたかのようだ。選曲も通常盤はベスト選曲、初回盤でファン向けコア選曲にするなどしっかり住み分けしていて、ファンアイテムになりがちなライブ盤でもコアなファン以外に向けたバランス感覚が素晴らしい。
気になったのは1曲目の曲中メンバー紹介時に吉井和哉が何度も「30周年おめでとう!」を繰り返していた事。自分たちでおめでとうって言うのなんか言い方が珍しいなと。「30周年おめでとう!」というのはファンがメンバーに伝える言葉であり、アーティスト側は「30周年ありがとう!」とファンに言うのが通常見かける光景のはず。メンバーにねぎらいの意味でおめでとうと言っているのか、途中解散期間もあって悲しませた空白の時期も長く、ファンに30年ありがとうと言える義理ではないのでずっと聞いててくれたファンに対してあえてありがとうではなくおめでとうと言っているのか…。
印象度★★★★☆
2021.4.17更新