THE BOOK
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Epilogue | Ayase | Instrumental | |
2 | アンコール | Ayase | Ayase | 新曲 |
3 | ハルジオン | Ayase | Ayase | 3rd配信シングル |
4 | あの夢をなぞって | Ayase | Ayase | 2nd配信シングル |
5 | たぶん | Ayase | Ayase | 4th配信シングル |
6 | 群青 | Ayase | Ayase | 5th配信シングル |
7 | ハルカ | Ayase | Ayase | 6th配信シングル |
8 | 夜に駆ける | Ayase | Ayase | 1st配信シングル |
9 | Prologue | Ayase | Instrumental |
リリースデータ
2021年1月6日 2024年10月23日(完全生産限定アナログ盤) |
初登場2位 初登場11位 |
売上17.3万枚 売上0.6万枚 |
Sony Music |
メンバー
Composer | Ayase |
Vocal | ikura |
YOASOBI1stEP。初のCD作品。ボカロPとして活動していたAyaseとシンガーソングライターとして活動していた幾田りら(YOASOBIではikura名義で作詞作曲はしていない)によって2019年に結成。小説を音楽にするをコンセプトとし、全ての楽曲には原作となる小説が存在する。ここまで発表した6作と新曲「アンコール」を収録。7th配信シングル「怪物」が同時発売。「怪物」は1月20日に8th配信シングルとしてリリースされた「優しい彗星」と両A面の1stシングルCDとして3月24日に発売された。今作は初のCDとなったが特製バインダー仕様の完全生産限定盤1種のみ。当初は定価で予約可能だったが紅白出場で火がついてあっという間に品薄となり完売。これにより初登場2位→4位→13位と来た後に4週目に149位まで暴落して5週で300位圏外となった。その後3月末に再販されて再度2位へと急浮上を果たしたがやはりすぐに完売した(価格高騰はかなり収まったがそれでも定価以上が続いた)。2023年に『THE BOOK 3』発売を控えてまたも再販されて再浮上した。2024年10月には『2』『3』と同時発売で限定盤としてアナログ盤でも発売された。
レンタルにはレンタル限定盤として通常のプラケース仕様にしたものが出荷された。"中古販売厳禁"と書かれており、通常行われているレンタル落ち(レンタルアップとも言う)での販売も禁止されていると思われる。
1作目の「夜に駆ける」は2019年12月に配信され、2020年にストリーミングで大ヒットを記録し、2020年のビルボードの総合ソングチャート“JAPAN HOT 100”で年間1位を獲得(要するに昔の言い方ならビルボードのシングル年間1位)。メディア出演は行っていなかったが2020年12月31日の紅白歌合戦初出演を機にTV番組への出演を行うようになるなど意外と積極的な姿勢を見せて一気に浸透していった。
某プロリスナーの人が音質や音作りが安っぽいと批判して炎上するなんてこともあったが、特に何も違和感はないDTM世代の打ち込み音楽といった感じで別に安っぽくは聞こえない(プロリスナーならバンドサウンドを1人オケ制作でさらっと仕上げるスタイルの方がよほど安っぽく聞こえたりしないのかな?とも思ったがサブスクで聞いててクレジットとかもう見てないっぽいしな…)。バンドっぽい音を打ち込みで仕上げてしょぼいとかでもないし、最初から高速ピアノを軸にした打ち込みでバンドっぽく作ろうともしてないし。音源そのものよりもこのバンドで演奏するようなサウンドではないのにTV出演時に謎にバンド引き連れて出てきたことの方がよほど奇異でツッコミポイントだったのでは。特にドラマーが叩いている姿と実際に鳴っているのがモロ打ち込みのビートでは見た目にも違和感があった。2人で出てきてAyase氏が1人がシンセでいずれかのパートをなぞってなんとなく演奏している感を出すより(といっても1番目立ってる高速ピアノのパートを弾かないと何弾いてんだ?という状態にはなってしまう)、バンド編成っぽくして全体で演奏している感を出したいという事なのだろうか。そういった点も含めて正しく現代のボカロPとボーカリストのユニットだなぁという印象。
そんなわけで高速ピアノ中心に爽やか&キャッチーに突き抜けていく良メロポップに透明感のある女性ボーカルという事で、どことなくイメージのボーカロイド作家っぽい感じはあるものの(このボカロっぽい感じが苦手でなければ)総じてクセが無くスッキリ聞きやすい。こりゃ売れるようなぁと思いつつこういう適度に今っぽくもそんなに新しさは無いような昔ながらのストレートに売れ線っぽいのがちゃんとまだ売れるんだなぁとも思った。「夜に駆ける」「群青」辺りが特に突き抜けているなというのもたぶんほぼそういう楽曲人気になっていると思うんだけど、概ね多くのリスナーが抱くのと同じような好印象を抱いた1作だった。好みかどうかというより広く万人向けのThis is ヒットアルバムって感じ。
印象度★★★★☆
2021.4.18更新