THE BOOK 2
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ツバメ/YOASOBI with ミドリーズ | Ayase | Ayase | 13th配信シングル |
2 | 三原色 | Ayase | Ayase | 10th配信シングル |
3 | 大正浪漫 | Ayase | Ayase | 12th配信シングル |
4 | もう少しだけ | Ayase | Ayase | 9th配信シングル |
5 | 優しい彗星 | Ayase | Ayase | 8th配信シングル、1stシングル両A面曲 |
6 | 怪物 | Ayase | Ayase | 7th配信シングル、1stシングル 最高2位 売上4.4万枚 |
7 | もしも命が描けたら | Ayase | Ayase | 新曲 |
8 | ラブレター | Ayase | Ayase | 11th配信シングル |
Brass Arrangements:郷間幹男(8)
リリースデータ
2021年12月1日 2024年10月23日(完全生産限定アナログ盤) |
初登場2位 初登場18位 |
売上16.7万枚 売上0.5万枚 |
Sony Music |
メンバー
Composer | Ayase |
Vocal | ikura |
YOASOBI2ndEP。前作から11ヶ月ぶり。前作と同時配信された「怪物」以降10月までに配信された7曲を全て収録。3月には「怪物/優しい彗星」として初のシングルCDが発売されており、この2曲のみ既にCD化済み。「もしも命が描けたら」のみ先行での配信が無かった初出の新曲となるが、曲自体は8月に上演された田中圭主演の同タイトルの舞台のテーマ曲として使用されていた。「ツバメ」には小学生5名で結成されたミドリーズがボーカル参加していて名義がYOASOBI with ミドリーズとなっている。
前作同様の特製バインダー仕様の完全生産限定盤1種のみ。パッケージは前作の色違い、タイトルも「2」となっていてそのまま前作を踏襲している。今作に合わせて前作も再出荷されたため、今作の1週前に前作は28位に浮上、今作が初登場2位(HKT48に及ばず)と同週には6位へ浮上していた。前作の高需要、品切れ、高騰が続く中でほとんど配信に流れているためか、今作は前作の売上を凌ぐような勢いはなく、前作のような品切れ高騰も起こさずちびちびと売れ続けた。2024年10月には前後2作と同時発売で限定盤としてアナログ盤でも発売された。
色違いの前作のそのままの続編といった形式だが、作風自体は高速ピアノが印象的だった前作からより幅広く拡大して多彩になった感じがする。それでいてどの曲もキャッチーで耳に残るヒット曲然としていてこれだけのヒット曲を1年でここまで連発できるのもかなり凄い。まあ結局「群青」が日テレ『スッキリ』のダンスONEプロジェクトテーマ曲として素人参加で盛り上がったのもあってか紅白も「群青」になってしまい、今作収録曲で前作収録曲である「群青」以上のインパクトを残せなかった感もあるにはあるが…。トータルでの感触は今作の方が確かに進化した感じはする。
ただ色々やっても結局高速ピアノ系の最初のイメージの路線の曲が来た時のこれぞという感覚が強いし、人力ボカロみたいなボーカルと高速ピアノで突き抜けるアップテンポナンバーというのが1番の強みではあるのかも。あと高品質の配信ヒットを連発するも共倒れ飽和状態になって結局新曲が出るほど印象に残らなくなってくるというのはこのハイペースだとけっこう早い段階で起きそうな気もする。
完全に曲単位での活動となっているのでアルバムという形を作る気も無さそう。コンセプトからして小説を音楽にするというコンセプトで1小説1曲なので、10数曲で1つの作品とするアルバム形式とは根本的に合わない("1つの小説からなる10編の楽曲"とかやって1小説の要素を10分割すれば出来るかもしれないけど…)。あくまで曲単位、CDは限定販売の作品集、物理的媒体による一応の記録という感覚なので、前作も今作も1つの作品として聞くものではないんだろうなとは思った。しかし小説まで読んで深入りしているファンはどれくらいいるのだろう。
印象度★★★★☆
2021.12.23更新