LOST CORNER
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | RED OUT | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | 8/8先行配信 |
2 | KICK BACK | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,常田大希 | 13thシングル 最高1位 売上34.3万枚 |
3 | マルゲリータ + アイナ・ジ・エンド | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
4 | POP SONG | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 3rd配信シングル、12thシングルC/W |
5 | 死神 | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 11thシングルC/W |
6 | 毎日 | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,Yaffle | 7th配信シングル 初CD化 |
7 | LADY | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,mabanua | 4th配信シングル 初CD化 |
8 | ゆめうつつ | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 11thシングルC/W |
9 | さよーならまたいつか! | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,Tomi Yo | 6th配信シングル 初CD化 |
10 | とまれみよ | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
11 | LENS FLARE | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
12 | 月を見ていた | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 5th配信シングル 初CD化 |
13 | M八七 | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 12thシングル 最高2位 売上26.1万枚 |
14 | Pale Blue | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 11thシングル 最高1位 売上20.7万枚 |
15 | がらくた | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,Tomi Yo | 8/20先行配信 |
16 | YELLOW GHOST | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
17 | POST HUMAN | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
18 | 地球儀 | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師,坂東祐大 | 14thシングル 最高3位 売上8.8万枚 |
19 | LOST CORNER | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
20 | おはよう | 米津玄師 | 米津玄師 | 米津玄師 |
リリースデータ
2024年8月21日 | 初登場1位 | 売上52.8万枚 | Produced by 米津玄師 | Sony Records |
米津玄師6thアルバム。前作から4年ぶり。前作以降のシングルCD・配信表題曲は全て収録。12thC/W「ETA」、13thC/W「恥ずかしくってしょうがねえ」の2曲が未収録となった。「RED OUT」が8月8日に、発売前日(フラゲ日)に「がらくた」が先行配信された(先行配信はディスコグラフィー非掲載で区別化されている)。初動37.7万枚と他をぶち抜く高初動を記録したものの、初動だけで異次元の80万越え、累計170万枚に達した前作には初動にすら遠く及ばない結果となった。
がらくた盤はがらくた+オブジェケース付属。いわゆるグッズ付。7370円。
映像盤は「米津玄師
2023 TOUR / 空想」2023.7.2 横浜アリーナ公演の模様を収録したライブBlu-ray付、DVD付の2種。ブリキケース付属。8910円でBlu-ray,DVDの価格差はない。
通常盤はCDのみ。20曲もあるためなのか3630円とやや割高設定。
20曲70分越えの大作となったが、新曲2,3曲のアルバムにしたくなかった結果らしい。当初の予定より1年延ばした中でタイアップ既発曲が増えて行った事でまずいと思ったと語っており、"アルバムの中に未発表曲が2曲とか3曲しかないと、けっこう寂しい"、"聴いたことのない曲がちゃんと既発曲の間に挟まってこそのアルバムだと思う"、"理想としては、収録曲の半分が新曲"とも明言し、いつもの曲数だと新曲2,3曲のアルバムになってしまうがそれはしたくないのでとにかく曲を作るという事で新曲を増やした結果、容量の問題で理想の半分新曲にまでは届かなかったものの、こうなったという。また今回アレンジャーとの共同編曲が多いのも特徴だが、これらは既発曲に限っていてアルバム曲として用意された楽曲群は前日先行配信の「がらくた」以外は単独編曲となっている。
なお米津玄師が1番影響を受けたと語っていたBUMP OF CHICKENがまさにそんな既発まみれを極めに極めたような内容になる事が発表されたのはこのインタビュー公開とほぼ同時期なので、『Iris』の内容発表を受けて発言したものではなくBUMPを揶揄したわけではない…が、妙にタイミングピッタリになってしまった。米津玄師がリスナーとしてそういった構成にガッカリするタイプであり、アルバムにこだわりたいというのは個人的には好印象。同時代のKing GnuやOfficial髭男dismも同様の最近作品集的な状態でのアルバムをそれぞれのやり方で工夫している形跡はあるので(King Gnuは曲数+アルバムバージョン連発で対応、髭男は既出だけで10曲越えてはいなかったので曲数チョイ多め程度で対応できた)、米津玄師の場合は限界ギリギリまで曲を増やし、さらにコンパクトな曲をたくさん用意して調整する事でCD1枚に20曲ぶち込む事で力技で対応。これは勢いがあって多作なミュージシャンじゃないと出来ない芸当であり、自身の強みを生かして"オリジナルアルバム"をちゃんと作ろうとした気概は素晴らしい事だと思う。
代償として20曲もあるのでゴチャゴチャしていて長い文字通りの大作だが、それでも1曲1曲は比較的コンパクトなので20曲70分のアルバムにしては聞きやすいともいえる。マニアックな曲からポップな印象の曲まで聞きやすさとよく分からなさが混在しているが、トータルではやはり引っかかる"ヒット曲"っぽい曲は多いし、現代のトップミュージシャンのアルバムとして確かな貫禄ある1作だと思う。
それにしても"今どこにでも回り込んでくるアレンジャー"でお馴染み(当サイトくらいでしか言ってな)のトオミヨウ、天下の米津玄師にも回り込んでくるのだからハンパない。しっかりNHK朝ドラ主題歌に1枚噛んでるし、トオミヨウが今J-POPの裏の頂点にいるのかもしれない…。
印象度★★★★☆
2024.9.8更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。