STRAY SHEEP

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 カムパネルラ 米津玄師 米津玄師 米津玄師  
2 Flamingo 米津玄師 米津玄師 米津玄師 9thシングル 最高1位 売上30.4万枚
3 感電 米津玄師 米津玄師 米津玄師 先行配信(20年7月)
4 PLACEBO+野田洋次郎 米津玄師 米津玄師 米津玄師 野田洋次郎(RADWIMPS)とのデュエット
5 パプリカ 米津玄師 米津玄師 米津玄師 2nd配信シングル Foorinへ提供 セルフカバー 初CD化
6 馬と鹿 米津玄師 米津玄師 米津玄師 10thシングル 最高2位 売上51.5万枚
7 優しい人 米津玄師 米津玄師 米津玄師  
8 Lemon 米津玄師 米津玄師 米津玄師 8thシングル 最高2位 売上62.0万枚
9 まちがいさがし 米津玄師 米津玄師 米津玄師 菅田将暉へ提供 セルフカバー
10 ひまわり 米津玄師 米津玄師 米津玄師  
11 迷える羊 米津玄師 米津玄師 米津玄師  
12 Decollete 米津玄師 米津玄師 米津玄師  
13 TEENAGE RIOT 米津玄師 米津玄師 米津玄師 9thシングル両A面曲
14 海の幽霊 米津玄師 米津玄師 米津玄師 1st配信シングル、10thシングルC/W
15 カナリヤ 米津玄師 米津玄師 米津玄師  

Co-Arranged by 坂東祐大(1,4,5,7,9,10,11,12,15)
Strings Arranged by 坂東祐大(3,6)、室谷光一郎(8)
Orchestra Arranged by 坂東祐大(14)

リリースデータ

2020年8月5日 初登場1位(4週連続) 売上170.9万枚 Produced by 米津玄師 Sony Records

米津玄師5thアルバム。前作から2年10ヵ月ぶり。前作以降の3シングル4曲の表題曲、配信シングル2作を収録。「感電」は1ヶ月前に先行配信されていた(専用ジャケットは用意されずアルバムジャケットで配信)。Foolinへ提供した「パプリカ」セルフカバーは2019年8月にはYouTubeで公開されていたが発売はされておらず、2020年2月になって配信シングルとして発売されていた。菅田将暉へ提供した「まちがいさがし」のセルフカバーも収録。

初回限定おまもり盤はボックス仕様でキーホールダー付属。
初回限定アートブック盤はアートブック、2019年3月11日「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」公演をフル収録+「Lemon」「Flamingo」「TEENAGE RIOT」「パプリカ」「馬と鹿」のMVを収録したBlu-ray付、DVD付の2種。

これまでストリーミングは行っていなかったが今作より解禁され発売と同時にこれまでの作品も全解禁となった。その一方で今作は初動だけで前作累計を軽く突破する88万枚を記録してそのまま4週連続1位自身初のミリオンを達成した。直近のミリオン突破は引退の安室奈美恵、活動休止の嵐のベスト盤で共に200万枚突破の空前の大ヒットを記録していたが、オリジナルアルバムでは2015年の嵐『Japonism』以来となる。また自身の前作こそ60万枚を突破し、シングルでも5,60万枚突破と異次元の売上を記録しているが、ここ5年ほどで最も話題になっていたタイミングでリリースされた星野源、Official髭男dism、King Gnuらも揃って40万突破がやっと、メディア不遇のback numberで30万枚(べストで60万突破)なので現在のオリジナルアルバム売上の上限は40万がほぼMAX値であり、いかに異次元の人気を得ていたかが分かる。

理屈抜きで単純にいいメロディーが並ぶ良作。これだけ異次元に売れるだけの事はある勢いで、提供でもヒットを残し、自身のヒットと提供のヒット(嵐の「カイト」はさすがにまだないけど)のセルフカバーも収録され、それだけでも半数に及んでいてどれも外さない。それ以外のアルバム新曲も充実していて概ね「Lemon」以降のイメージ通り。先に出ていた曲で1曲でもいいと思ったならまず外すことはない良作だ。一方で前作まではシングルでもやっていたので比較的メイン路線の1つだったと思われるアッパーなロックナンバーは無くなってしまい、全体に聞かせる曲やゆったりした曲が多め。「Lemon」以降のリスナーと以前からのリスナーでは感じ方がけっこう違うのかもしれない。

有名な「Lemon」のウェッ!ウェッ!に代表されるようにどう考えてもいらないだろそれというような1度気になってしまうと笑ってしまうような変な音を加えたり、どの曲も王道のヒット曲然としているんだけどそれだけではない独自の要素が加味されているのも特徴で、米津節みたいなのが確立されているようでもある。少なくともプロリスナーがこぞって海外のミュージシャンを例えに出して絶賛するとかなんかいろんな良く分からないジャンル名が飛び交ってスゲースゲー言われるとかそういう評論じみた世界的な流行に乗っかっている感ではなく、あくまで歴代の売れ線J-POPの流れに沿いながらも過去の誰とも被らない、○○のようなという形容をあまりされないようなオリジナリティがあって、本当のヒットメイカーになったんだなという貫禄もある。まあそういったくだらない理屈は抜きにして文句なしのヒット作であり、それだけのことはある名作であることは間違いない。細かいアレンジとかあまり好みではない部分も少なくはないんだけど、細かい事が気にならないだけの曲そのものの良さがあると思う。

B089MR5Q7Cアートブック盤Blu-ray付   B089MP7JG1アートブック盤DVD付   B089MMVHZDおまもり盤  B089MMQQ3D通常盤 

印象度★★★★☆

2020.11.14更新

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