ひとつ空の下
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 風 | 多田慎也 | 多田慎也 | ナカムラヒロシ | |
2 | 太陽のトマト | ユンナ、永麻、ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ | ウェザーニューズサイト上で無料配信 |
3 | 好きなんだ | ユンナ&JIN | JIN | JIKOMAN | 11thシングル 最高154位 売上0.04万枚 |
4 | お別れですか? | ユンナ | DEPAPEPE | DEPAPEPE、冨田謙 | |
5 | ソラトモ〜空を見上げて | 永麻×eathernewsサポーター | ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ | ウェザーニューズサイト上で無料配信 |
6 | Girl | ユンナ&JIN | 多田慎也&JIN | JIKOMAN | 10thシングル 最高175位 売上0.04万枚 |
7 | Complicated | ユンナ、ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ, N.Honzawa |
ナカムラヒロシ, N.Honzawa |
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8 | 毎日が毎日 | ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ | ナカムラヒロシ | |
9 | 記憶 feat.GOKU | ユンナ、AMADORI | Tablo | Tablo | |
10 | 抱きしめたい | ユンナ | ハマモトヒロユキ | ナカムラヒロシ | |
11 | 虹の向こう側 | 佐藤永麻 | 重永亮介 | 渡辺善太郎 | |
12 | うそばっかり | ユンナ | ユンナ | ユンナ |
※シングル200位以内データ
リリースデータ
2010年9月22日 | 初登場169位 | 売上0.1万枚(300位集計) | Produced by 栗田秀一 | SISTUS RECORDS |
ユンナ2ndアルバム。06年に韓国でデビューして日本での活動が停滞気味になっていたが、08年のベスト盤でソニーとの契約が終了してからは完全に韓国に戻って活動していた。09年にSISTUS RECORDSに移籍して日本での活動を再開した。一応ジェネオンと事務所のレインボーエンターテイメントの提携によるメジャーレーベルである。だがソニー時代ほどの宣伝ができないばかりか、新たに制作した公式サイトも検索で上位に引っかからないなど対応不足が目立った。シングル2作を09年にリリースしてから1年以上経過してから今作がリリースされたため、シングル2曲とアルバム曲では制作陣が異なっている。今作の不振を受けてか、今作以降更新が途絶え、2011年秋には公式サイトが消滅してしまい、日本での活動は告知も無く再び終了してしまっている。初回盤は「Girl」「好きなんだ」「虹の向こう側」「ソラトモ〜空を見上げて」「お別れですか?(saku saku edit)」の5曲のPVを収録したDVD付。
K-POPブームには乗っからずに流暢な日本語でJ-POPアーティストとして活動していたユンナ。復活と聞いた時はうれしかったが、シングル「Girl」しか聞けず、今作はさっぱり売れなかった上にすぐに廃盤になってしまい、市場にもほとんど出回らず、今作の入手にも時間がかかってしまった。ソニー時代とは制作陣が一新されているので方向性もかなり変わっている。基本的にはシンプルな打ち込み+アコギやピアノのJ-POPといったところで、「ほうき星」を筆頭にソニー時代にやっていたロック調の曲は皆無。バンド起用も2曲にとどまっている。それでも6曲目「Girl」まではやや地味ながらも20代になったユンナとしてはこれもありかもしれないと思った。だが7曲目以降はプチエレクトロやら崩した歌い方のアコースティックナンバーやら、ラッパーをゲストで招いたりと突如あっちこっちに方向性が拡散する。前半の明るさに対して後半の暗さがはっきりしているので意識的にそういう構成になっていると思われる。ラストは完全自作ピアノ弾き語り。ソニー時代から特技に上げながら1度もレコーディングでクレジットされていなかったピアノが聞けるのは嬉しいが、いかんせん地味である。ピアノを生かしたポップソングという軸になりそうな方向性を放棄してこんなとっちらかった音楽性ではファンがつきにくかったんじゃないかと思う。またGReeeeNプロデューサーJINと大塚愛アレンジャーのIKOMANによるJIKOMAN名義による曲がシングル2曲のみにとどまっておらず、アルバム全体をJIKOMANプロデュースにしていればもう少し方向性がはっきりした作品になったのでは…。「アニメタイアップ」しか武器が無いと思われたソニーもなんだかんだ今でも最大手なわけで、ソニー時代の方がクオリティは高かったと思う。これで終わるには惜しいのは確かだし、もう何枚かアルバムが出て方向がある程度はっきりするくらいは活動していれば今作のようなアルバムでも「大人への成長」とか「方向性を広げた意欲作」と捉えることもできたかもしれない。
印象度★★★☆☆