HOW CRAZY YOUR LOVE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | HELLO | YUI | YUI | HISASHI KONDO | 19thシングル 最高3位 売上10.0万枚 サブタイトル「〜Paradise Kiss〜」が削除されたが曲の変更はなし |
2 | Separation | YUI | YUI | HISASHI KONDO | |
3 | Get Back Home | YUI | YUI | HISASHI KONDO | |
4 | Lock On | YUI | YUI | HISASHI KONDO | |
5 | U-niform | YUI | YUI | northa+ | |
6 | Cooking | YUI | YUI | HISASHI KONDO | |
7 | Rain | YUI | YUI | HISASHI KONDO | 17thシングル 最高2位 売上8.8万枚 |
8 | Good night | YUI | YUI | HISASHI KONDO | |
9 | YOU | YUI | YUI | HISASHI KONDO | 19thシングルC/W |
10 | It's My Life | YUI | YUI | HISASHI KONDO | 18thシングル 最高3位 売上8.8万枚 |
11 | no Reason | YUI | YUI | northa+ | |
12 | Nobody Knows | YUI | COZZi | COZZi | |
13 | Gree a.live | YUI | YUI | HISASHI KONDO | 20thシングル 最高1位 売上7.2万枚 |
リリースデータ
2011年11月2日 | 初登場1位 | 売上20.9万枚 | Produce & Directed by HISASHI KONDO | ソニー |
YUI6thアルバム。前作から1年4ヵ月ぶり。前作以降の4シングルとC/W1曲を収録。今回も両A面曲はスルーされており、18th両A面「Your Heaven」が未収録。C/Wから「YOU」が収録されたがC/Wのオリジナルアルバム収録は初。「HELLO」はシングル時は「HELLO〜Paradise Kiss〜」だったがサブタイトルが削除された。元々タイアップ先の映画『パラダイス・キス』に合わせてつけていたものと思われ、20thシングルC/Wにアコースティックバージョンで収録された時点でサブタイトルは削除されていた。初回盤は6月26日に香港で行われた初の海外ライブ『YUI LIVE 2011 Hong Kong HOTEL HOLIDAYS IN THE SUN』の模様を全曲+ドキュメントも収録した130分に及ぶDVD付。5作連続1位を獲得したが、シングルも10万を割り込むようになり、今作では一気に10万程度下げて最低売上を更新した。
今作ではこれまでの前作収録範囲のビデオクリップの収録が無くなっており、前作以降収録範囲以降のビデオクリップは各シングルの初回盤DVDでしか見れない状態が続いた。2015年に全MVを網羅した『FIND ME YUI Visual Best』がリリースされた。また翌2012年は9月にシングル「fight」リリースのみとなり、11月に年内でYUIとしての活動休止(実質YUIとしてのソロアーティスト活動終了)を発表してベスト盤を出して総括したため今作がYUIとしての最後のオリジナルアルバムとなった。
近藤ひさし編曲によるシンプルなバンド編成がより増加しつつ、愛をテーマに掲げてほぼラブソング一辺倒。ジャケットやブックレットの写真が再度無表情に戻ってしまったどころかややキツめの表情になっているので暗めのイメージは戻しつつあるんだけど、作風的に尖った部分は無く、見た目だけでもイメージに沿わせたみたいな感じ。ラブソングにおける悪くは無いんだけど何ともフツーな感じはこれだと確かに初期のYUIを多くの人が求めてしまうのは分かるし、しかし結局ここのギャップが埋められず…という葛藤から抜けられずのYUIとしての活動終了に繋がったようには思う。今作もまあ聞いている間は思ったよりはいいんだけど、結局残ってくる曲があまりない。前作に続いて今回もシングルが1曲目でアルバム曲で引っ張るリード曲が無いというのも1st〜3rdに及ばない印象を強くする。
あと近藤ひさしの編曲はとりあえずnortha+、COZZiのように1人オケ制作せずにバンドを招いているだけマシではあるが、それ以上の装飾は無く、ブラスやらストリングスやらの音が入ってきても打ち込み(今作ではストリングス表記も一切無い)。非常にコンパクトにまとまっているのでさらっと聞ける。このコンパクトさという点での変わらなさは特盛傾向強まる売れ線J-POPの中ではかなり貴重とはいえ、さすがに適材適所でもう少し使うところは使った方がいいし、ロックに攻めるところはもっとガツンとさせてもいいんじゃないかとも思う。主に歌詞におけるYUIのイメージとの剥離と同様に変わらぬアレンジャー陣ではこれ以上の飛躍が無いし限界が来ていたのではないか。ステレオポニーは近藤ひさし離れたらロックバンドとして垢抜けたし、この後バンドを組んだことからもバンド志向はあったはずで、YUIとしての活動の中で違うプロデューサー、アレンジャーとやるというのは休止する前にやってみてほしかった。
印象度★★★☆☆