I LOVED YESTERDAY

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Laugh away YUI YUI northa+ 着うた先行配信 初CD化
2 My Generation YUI YUI northa+ 9thシングル 最高1位 売上13.5万枚
3 Find me YUI YUI northa+  
4 No Way YUI COZZi COZZi  
5 Namidairo YUI YUI northa+ 11thシングル 最高3位 売上11.5万枚
6 Daydreamer YUI COZZi COZZi  
7 Love is all YUI YUI northa+  
9 I will love you YUI COZZi COZZi  
0 We will go YUI YUI northa+  
10 OH YEAH YUI YUI northa+  
11 My friend YUI YUI SHIGEZO  
12 LOVE&TRUTH YUI YUI northa+ 10thシングル 最高1位 売上14.5万枚
13 Am I wrong? YUI YUI northa+  

リリースデータ

2008年4月9日 初登場1位 売上48.0万枚 ソニー

YUI3rdアルバム。前作から1年ぶり。前作以降の3シングルを収録。9thシングル両A面「Understand」は未収録となった。「My Generation」ドラマ『生徒諸君!』主題歌、未収録の「Understand」も映画『サイドカーに犬』主題歌、「LOVE&TRUTH」は映画『クローズド・ノート』主題歌、「Namidairo」はドラマ『4姉妹探偵団』主題歌と今作収録の3シングルは全て映画・ドラマの主題歌タイアップがついていた。「Laugh away」にはグリコのウォータリングキスミントガムCMソングタイアップがついていて3月10日には着うたで先行配信され、ビデオクリップも制作されリード曲として扱われた。初回盤は前作収録の4シングル(「Good-bye days」「I remember you」「Rolling Star」「CHE.R.RY」)のビデオクリップ、日本武道館でのライブのダイジェスト映像『LIVE at BUDOKAN Premium Edition』収録のDVD付。シングルでも初の1位を獲得するなど人気が定着したものの売上自体はやや下げた10〜15万で安定、今作も2作連続1位となり50万枚に迫る売上を記録したものの前作からは大きく下げての2番ヒットとなった。

ヒットしたシングル3曲にリード曲で先行配信された「Laugh away」もシングル級のキャッチーな曲、それ以外のアルバム曲もそれなりにいい曲が並んでいるというヒットアルバムの王道的な構成で概ねイメージ通りで期待通りではある1作。ただ期待以上の飛躍は正直あまり感じられず、早くも停滞気味というか、すっかり売れて夢が叶ってしまった事で、夢に向かっているとかストイックに目指しているみたいな方向性も一段落、かといって何か他に強い不満や訴えたい事を抱えていてそれを打ち出すというわけでもない。「My Generation」は学園ドラマの主題歌だったがもうその時期を過ぎてしまったため、17の頃の自分の心情を思い返すといった形の歌詞で構成されていて、1stアルバムではリアルタイムだった感情ももうリアルタイムではなくなってしまった

シングルは絶え間ないタイアップで一定以上のクオリティとタイアップ先に合わせる事とヒットが要求され、年1で迫るアルバム締切に向けての楽曲制作、リリースのたびにプロモーション活動もTV出演もこなし、ツアー規模もどんどん拡大していくという状況で多忙すぎる日々の中、なんとか自分を見失わないように頑張っているという感じになってきた。この後早くも1度目の休止を宣言した事からもここまでの活動はかなりハイペースで無理が生じていたものと思われる。ツアーに関しては今作を引っ提げての22会場25本は前のツアー(12本)から一気に倍増していて相当無理があったのか、休止を経ての4thツアーは2nd並の本数に戻しており、5thで再度増やしたが3rdよりは若干少なく結果的にYUIとしては最も公演数が多いツアーだった。

ハイペースに無理が生じていた事が伺えるのが制作体制で、今作はパッと聞き前作に続いてロック系のバンドサウンドで構成されているように聞こえるが、実際には13曲11曲がアレンジャーの1人オケ制作(ギターベースプログラミング)+YUI本人のギター編成。「My friend」が唯一のギターベースドラムピアノ全てに1人ずつ演奏者がついたバンド編成で、「LOVE&TRUTH」はギタードラムのサポートはあるが、northa+のクレジットにベースが無くベースのみ打ち込みで処理している模様。これ以外にストリングスが「Laugh away」「Namidairo」「My friend」「LOVE&TRUTH」の4曲に使用されているが、「Laugh away」「My friend」は何故かStrings arrangeという表記で、「Namidairo」「LOVE&TRUTH」がStringsと謎に分けられている。Strings arrangeの方はまさかアレンジしただけでストリングスが生演奏ではないのか…?

という感じで今作はYUI史上最も省エネ体制のオケ制作。バンド風ではあるんだけど、1人オケ制作はどこかのっぺらとしていてどうにも躍動感が無い。率直に制作に予算をかけておらず、売れたから予算が増えて全曲サポート呼んで生演奏にしましたというのではなく、売れて忙しくなってミュージシャン呼んで録っている時間も無いのでアレンジャーが上げてきた打ち込みのオケで済ませたといった感じになってしまい、これはちょっとどうなのかというところがある。

B0013LKZ7I初回盤DVD付  B0013LKZ7S通常盤 

印象度★★★☆☆

2020.10.13修正

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