NATURAL
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 |
1 | feel my soul | YUI | YUI | FLOWER FLOWER/皆川真人 | 1stシングル |
2 | CHE.R.RY | YUI | YUI | FLOWER FLOWER | 8thシングル |
3 | Rolling star | YUI | YUI | FLOWER FLOWER | 7thシングル |
4 | Good-bye days | YUI | YUI | FLOWER FLOWER/皆川真人 | 5thシングル |
5 | GLORIA | YUI | YUI | MAFUMAFU | 15thシングル |
6 | SUMMER SONG | YUI | YUI | MAFUMAFU | 12thシングル |
Strings Arrangement:徳澤青弦(2)、徳澤青弦/MAFUMAFU(4)
リリースデータ
2021年2月24日 | 初登場9位 | 売上1.2万枚 | Produced by MAFUMAFU(1〜6) | gr8!records(ソニー) |
YUIセルフカバーミニアルバム。YUIとしてのデビュー15周年を記念し、YUI名義では2012年12月の『GREEN GARDEN POP』『ORANGE GARDEN POP』以来のリリース(映像も含めると2015年7月のMV集Blu-ray/DVD『FIND ME YUI Visual Best』以来)。2012年末でYUIとしての活動休止となり、2013年4月より新バンドFLOWER FLOWERのボーカルギターyuiとして再始動して活動を継続していた。結婚→産休→離婚→再婚→産休のほか、始動後まだ最初のCDが出る前の2014年にパニック障害によるライブ休止も数年に及んでいたが、新作はマイペースリリースし続けており、FLOWER FLOWERで2014年〜2020年までにアルバム3枚、ミニアルバム1枚、シングル3枚をCDでリリースしていた。2020年11月13日の「THE FIRST TAKE FES vol.2 supported by BRAVIA」にはYUI名義で「TOKYO」「CHE.R.RY」を披露する流れで2015年のMV集告知以来、YUIのソニー公式サイトが更新され、FLOWER FLOWERでの配信ライブ「インコのhave a nice dayツアー2020 -Streaming Live-」も続けて告知され、今作発売まで更新が続いた。
今作はYUI名義ではあるが、FLOWER FLOWERで制作されており、FLOWER FLOWERの現メンバーであるベースのMAFUMAFU、ドラムのsachanが全面的に演奏に参加している。キーボードのmura☆junは2020年11月に脱退しており、今作ではサポートとして皆川真人がピアノ、オルガン、シンセサイザー等の鍵盤全般を担当している。「feel my soul」「CHE.R.RY」のアコースティックギター、「Rolling star」「Good-bye days」のエレキギターはYUI本人の演奏だが、「GLORIA」「SUMMER SONG」はサポートの佐藤嘉風がアコースティックギターでYUIはギター演奏不参加、また「CHE.R.RY」「Rolling star」「GLORIA」「Good-bye days」「GLORIA」「SUMMER SONG」ではMAFUMAFUがエレキギターをベースと兼任している。「feel my soul」のみサポート無しでのYUI単独ギター演奏となる(エレキ無し)。YUI名義であるためか演奏クレジットにメンバーが記載されているのみで、FLOWER FLOWERとしてのバンドメンバー記載はない。
初回盤はFLOWER FLOWERとして行った配信ライブ『インコのhave a nice dayツアー 2020-Streaming Live-』から「夢」「浄化」「はなうた」「SUMMER SONG」の4曲のライブ映像を収録したBlu-ray付、トールケースサイズの縦長デジパック仕様。Blu-rayの4曲のライブ映像でYUI時代の曲は「SUMMER SONG」のみで3曲はFLOWER FLOWERの曲となっている。発売後に歌詞の誤植が発表されたが、訂正箇所の説明のみで交換対応は行われなかった。FLOWER FLOWERではミニアルバム含む2018年の2ndアルバムまでは3作連続トップ10入りしていたが、2020年の3rdアルバムでは一気にトップ20落ちまで低迷していた。今作はトップ10ヒットで1万枚を越え、FLOWER FLOWERの3rdアルバムの約2倍、2ndアルバムと同水準まで売上を戻した。
「feel my soul」がバラード調に改変されていたのでスローに改変したリアレンジ作なのかと思ったら「CHE.R.RY」以降は今のバンド編成による原曲アレンジを尊重したナチュラルな進化形になっていて安心した。10代後半〜20代前半の若き歌声と産休を何度か挟んで30代になった今作では声が激変していても不思議では無かったが、歌声はあの頃とほとんど変わっていない。特に「CHE.R.RY」はけっこうアイドルっぽい雰囲気でもあったのでこういうのは避けたがって大人バラード改変とか真っ先にやりそうだなと思っていたが、ファンの原曲へのイメージを大事にすることもかなり意識したのかなと。またYUI現役当時は省エネ気味の制作体制でバンド風打ち込みも多用されていたし、生バンド主体でもコンパクトにまとめた仕上がりにしていたが、今作はFLOWER FLOWERで制作されているのでシンプルながらもバンドサウンドが前面に出ていて原曲よりもいい意味で音に重さが出てブラッシュアップされてカッコいい仕上がり。
FLOWER FLOWERで制作したのにFLOWER FLOWER名義でのYUIセルフカバーアルバムではなく、YUI名義に戻してのリリースとなった辺りにはやはりソニー側の事情もありそうだが(正直あまり知られていないFLOWER FLOWERで出すのとYUI名義復活で出すのではインパクトが違う)、その割には消極的なプロモーションだった上、1回ポッキリ6曲ポッキリの1発企画で続きも無かったのはちょっと残念。「feel my soul」はちょっとイメージ違うけどそれ以外の5曲はFLOWER FLOWERでのリメイクもかなり良かったのでどうせやるならもっと聞きたかったところ。
印象度★★★★☆
2024.4.23更新