日本の恋とユーミンと。
The Best Of Yumi Matsutoya
40th Anniversary
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | やさしさに包まれたなら | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 2ndアルバム『MISSLIM』収録Ver. 3rdシングル データなし |
2 | 守ってあげたい | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 17thシングル 最高2位 売上69.5万枚 |
3 | 卒業写真 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
4 | Hello,my friend | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 25thシングル 最高1位 売上135.7万枚 |
5 | DOWNTOWN BOY | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 16thアルバム『NO SIDE』収録曲 |
6 | 恋人がサンタクロース | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 10thアルバム『SURF&SNOW』収録曲 |
7 | ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 19thシングル 最高9位 売上17.1万枚 |
8 | ルージュの伝言 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 5thシングル 最高45位 売上6.9万枚 |
9 | Suuny day Holiday | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 31stシングル 最高10位 売上9.5万枚 |
10 | 魔法のくすり | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 6thアルバム『流線形'80』収録曲 |
11 | acasia[アカシア] | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 31stアルバム『acasia(アケイシャ)』収録曲 |
12 | 青いエアメイル | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 7thアルバム『OLIVE』収録曲 |
13 | 時をかける少女 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 19thシングルC/W |
14 | ベルベット・イースター | Yuming | Yuming | 荒井由実&キャラメルママ | 1stアルバム『ひこうき雲』収録曲、7thシングルC/W(カット) |
15 | 12月の雨 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 4thシングル(アルバム同発) データなし |
16 | A HAPPY NEW YEAR | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 18thシングル『夕闇をひとり』C/W(アルバム同発) |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 真珠のピアス | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
2 | あの日にかえりたい | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 6thシングル 最高1位 売上61.5万枚 |
3 | 海を見ていた午後 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 2ndアルバム『MISSLIM』収録曲 |
4 | 中央フリーウェイ | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 4thアルバム『The 14th Moon』収録曲 |
5 | 埠頭を渡る風 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 12thシングル 最高71位 売上1.9万枚 |
6 | ノーサイド | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 16thアルバム『NO SIDE』収録曲 |
7 | 青春のリグレット | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
8 | BLIZZARD | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 16thアルバム『NO SIDE』収録曲 |
9 | 幸せになるために | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 34thシングル 最高6位 売上10.1万枚 |
10 | シンデレラ・エクスプレス | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
11 | DANG DANG | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
12 | わき役でいいから | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 11thアルバム『水の中のASIAへ』収録曲 |
13 | 14番目の月 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 4thアルバム『The 14th Moon』収録曲 |
14 | 翳りゆく部屋 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 7thシングル 最高10位 売上25.6万枚 |
15 | 水の影 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 9thアルバム『時のないホテル』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | リフレインが叫んでる | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
2 | ダイアモンドダストが消えぬまに | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
3 | 真夏の夜の夢 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 24thシングル 最高1位 売上143.2万枚 |
4 | ANNIVERSARY | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 23rdシングル 最高2位 売上35.3万枚 |
5 | 春よ、来い | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 26thシングル 最高1位 売上116.4万枚 |
6 | Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 23rdアルバム『DAWN PURPLE』収録曲 |
7 | WANDERERS | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 21stアルバム『LOVE WARS』収録曲 |
8 | ガールフレンズ | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 15thアルバム『VOYAGER』収録曲 |
9 | 哀しみのルート16 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』収録曲 |
10 | SWEET DREAMS | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 22ndシングル 最高7位 売上7.6万枚 |
11 | カンナ8号線 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 12thアルバム『昨晩お会いしましょう』収録曲 |
12 | DESTINIY | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
13 | ダンスのように抱き寄せたい | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 40thシングル 最高15位 売上1.4万枚 |
14 | ひこうき雲 | Yuming | Yuming | 荒井由実&キャラメルママ | 2ndシングル『きっと言える』C/W |
15 | 青い影/Procol Harum feat. Yuming | Gary Brooker/ Matthew Fisher/ Keith Reid |
Gary Brooker | Procol Harumのカバー 新録曲 Procol Harum全員の演奏(セルフカバー)でボーカルもデュエット |
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GOLD DISC edition追加収録 | |||||
16 | 気づかず過ぎた初恋(Extra Winter Version) | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 6th配信シングル 別アレンジ 初CD化 |
No | タイトル | 出典 | 備考 |
1 | 翳りゆく部屋(ミュージック・クリップ) | PV | 実質的に当時のドキュメント映像 |
2 | REINCARNATION | 「1981 Yuming Visual Volume 1」 (82年) | 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲 |
3 | WANDERERS | 「WINGS OF LIGHT ”THE GATES OF
HEVEN” TOUR」(91年) 「INTO THE DANCING SUN」(95年) 「YUMING SPECTACLE SHANGRILAU」(04年) 「THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006〜HERE COMES THE WAVE〜」(07年) |
21stアルバム『LOVE WARS』収録曲 |
4 | 真夏の夜の夢 | 「INTO THE DANCING SUN」(95年) 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」(99年) 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA III〜A DREAM OF A DOLPHIN〜」(08年) |
24thシングル |
5 | 時のないホテル | 「WINGS OF LIGHT ”THE GATES OF HEVEN” TOUR」(91年) | 9thアルバム『時のないホテル』収録曲 |
6 | あの日にかえりたい | 「Yumi Arai The Concert with old Friends」(96年) | 6thシングル |
7 | 心のまま | 「SURF & SNOW in Zushi Marina Vol.16,2002」(03年) | 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲 |
8 | 夕涼み | 「THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006〜HERE COMES THE WAVE〜」(07年) | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
9 | 人魚になりたい | 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」(99年) | 10thアルバム『SURF&SNOW』収録曲 |
10 | SWEET DREAMS | 「YUMING SPECTACLE SHANGRILAU」(04年) | 22ndシングル |
11 | Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生 | 「YUMING SPECTACLE SHANGRILAV〜A DREAM OF A DOLPHIN〜」(08年) | 23rdアルバム『DAWN PURPLE』収録曲 |
12 | 卒業写真 | 「Yumi Matsutoya〜The Session at Stellar Ball」(05年) | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
リリースデータ
2012年11月20日 2015年11月25日(GOLD DISC Edition) |
初登場1位 初登場9位 |
売上108.1万枚 売上3.1万枚 |
Produced by 松任谷正隆 DISC1(1,3,8,14,15)、DISC2(3)、DISC3(14) Produced by Kunihiko Murai |
EMIミュージック・ジャパン |
松任谷由実40周年記念ベストアルバム。荒井由実としての1972年のデビュー以降、シングル41作、オリジナルアルバム36作から選曲されている。本人は全ての曲が等しく光っているので選べないとして、歴代のスタッフやレコード会社の女性社員の意見を参考にして選曲された。音楽を志すきっかけになったというイギリスのバンドProcol Harumの67年の楽曲「青い影」をProcol Harum本人による演奏でボーカル参加した音源のみが初収録。今作では「荒井由実」「松任谷由実」名義でのクレジットはされずに一括で「Yuming」と表記されている。初回盤はスリーブケース仕様で「観るベスト」としてライブ映像を中心に収録したDVDが付属する。松任谷由実のCDにDVDが付属するのはこれが初めてだった。今作の発売に伴い、これ以前のベストアルバムは全て生産終了となり廃盤になった模様。
オリジナルアルバムすら下回るほど大不振だった35周年ベストの『SEASONS COLOURS』2作とは打って変わって、大々的なプロモーションが功を奏し、もう1度ユーミンを懐かしく聞こうというムードが異常な高まりを見せた今作は初動だけで近年の累計売上の3〜4倍程度となる30万枚を突破し、ロングヒットを記録。さらに翌2013年にはジブリ映画『風立ちぬ』に「ひこうき雲」が起用されてさらに売上を伸ばし続け、ミリオンに迫る大ヒットとなった。2015年11月には100万枚出荷を記念と称し(この時点でO社売上は88万枚程度)、2015年に配信限定でリリースされた新曲の別アレンジとなる「気づかず過ぎた初恋(Extra Winter Version)」を追加収録したGOLD DISC Editionとして2015年12月末までの限定出荷で発売された。この曲は2016年の次のオリジナルアルバム『宇宙図書館』にも収録された。そちらでもExtra Winter Versionで収録され、配信限定で最初にリリースされたオリジナルバージョンは未CD化となる。なおGOLD DISC Editionは限定出荷100枚(ランダム)が純金のゴールドCD仕様となっていた。GOLD DISC Editionはおよそ3万枚で売り切れとなり、2018年の『ユーミンからの、恋のうた。』発売時には通常盤が再度トップ10入りした。この勢いで18年5月には売上が97万枚に達し、GOLD DISC Editionと合わせてのミリオンを達成した。19年1月に単独でもミリオンを達成した。
曲順はバラバラで時系列にはなっていない。各楽曲歌詞の下に収録アルバム名と発売日、シングルの場合はシングルの発売日も一緒に表記されているが、全曲「from(アルバム名」となっているので、シングルからではなく、アルバムから音源を引っ張ってきている模様。シングルとアルバムでバージョンが違う曲の場合も全てアルバムになっているようで「やさしさに包まれたなら」も早速アルバムバージョンである(といってもこっちのが有名だけど)。有名曲やヒットシングルもほぼ3枚に振り分けられてはいるようだが、個人的に好きな曲や耳に残る曲の大半がDISC1に集中していた。DISC2がやや地味目で、DISC3はDISC2よりは耳に残る曲が多いといった印象。さすがに全曲がバッチリ耳に残るほどではなく、この曲数はややしんどかったが、リマスターも聞き疲れしないし、過去のベスト盤よりも音質が良くなっているように感じた。以前のベスト盤とは被りまくりではあるが、これから聞くなら少々長いが今作を手に取って時間をかけてのんびり聞いていくのがおススメ。
「Suuny day Holiday」は聞いた瞬間に物凄く懐かしかったんだけど、手に取った記憶は無く、さほどヒットもしてないので何で覚えてるのかと思ったら当時見ていたドラマ「成田離婚」主題歌だったからだった。何でもベスト初収録らしいのでこの選曲は個人的に嬉しかった。一方で「論舞曲」「待ちぶせ」「最後の嘘」といった95,96年のヒットシングルがスルーされていたり、ドラマ「ムコ殿」主題歌だったのに挿入歌の桜庭裕一郎(長瀬智也)に全部印象を持っていかれてトップ10入りさえできなかった「7 TRUTHS 7 LIES〜ヴァージンロードの彼方で」が今回もベストスルーされたところが個人的に残念だった。やはり最も多く収録されている80年代が全盛期ということなんだろうけど(セールス的には90年代序盤〜中盤が圧倒的)、どうにも80年代の曲が1番アレンジ面で時代を感じてしまう。最近の曲の方がアレンジは安定感があるので、あまり馴染みのない大半の80年代の曲よりは、さほど多く収録されていないものの最近の曲の方がむしろ好感触だった。また荒井由実時代の曲になると素朴さが逆にいい。
DVDの方はPV1曲とライブ11曲。ライブに関しては既に映像化されているものから抜粋したものだと思われるが、「WANDERERS」と「真夏の夜の夢」は曲が進むにつれて、別のライブ映像にシフト(フェードアウトフェードインを駆使しているのでブツ切りではなく繋がっている)するという面白い編集になっている。「REINCARNATION」はいきなりドラゴンに乗って歌っているという衝撃映像だし、以降の楽曲はどれも演出がド派手で圧巻。意外とキレキレでバックダンサーと一緒に踊っているのも意外だったが、ライブというより「ショー」を意識した演出がすさまじい。特に『SHANGRILA』と題されたライブでは、ステージにプールが持ち込まれており、バックダンサーならぬバックシンクロが華麗に展開。バックというか最早歌っているユーミンが添え物みたいになっているくらい、シンクロの方に目が行ってしまう。しかも開閉式になっててプールは演出によって閉じられて消えてしまう。シンクロの人たちは暗闇の中をプールの奥にある出口から脱出したのだろうか?とか構造が気になった。噂には聞いていたが、ちゃんと見たのは初めて。ここまで凄いとは思っていなかった。こちらのDVDも知らない人ほどおススメだ。
印象度★★★★★