THE DANCING SUN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Sign of the Time | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
2 | 砂の惑星 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
3 | Good-bye friend | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 25thシングルC/W 「Hello,my friend」のサビ以外の歌詞・メロディー・アレンジ違いの楽曲 |
4 | Bye bye boy | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
5 | GET AWAY | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
6 | Hello,my friend | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 25thシングル 最高1位 売上135.7万枚 |
7 | RIVER | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
8 | Lonesome Cowboy | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
9 | Oh Juliet | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
10 | 春よ、来い | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 26thシングル 最高1位 売上116.4万枚 一旦フェードアウト後に小音量でわずかにフェードインして再びフェードアウトする |
Horn Arrangement:Jerry Hey(5,9)
Inspired by "春よ来い"(作詞:相馬御風、作曲:弘田龍太郎)
in ending chorus
リリースデータ
1994年11月25日 2013年10月2日(廉価再発) |
初登場1位 - |
売上217.2万枚 - |
Produced by 松任谷正隆 | 東芝EMI EMI RECORDS |
松任谷由実26thアルバム。前作以降の2作のミリオンシングルから3曲とも収録(「春よ、来い」はC/Wなし)。「Hello,my friend」とC/Wの「Good-bye friend」はサビが同じ曲だが、「Good-bye friend」は元々事故死したレーサーのアイルトン・セナを追悼した楽曲として先に制作された。タイアップが予定されていたドラマ『君といた夏』とはイメージが合わなかったため、サビ以外の歌詞とメロディー、アレンジを全面的に変更して作り直して主題歌になったのが「Hello,my friend」となる。「春よ、来い」は最後にフェードアウトしてから再びわずかな音量で戻ってきて再びフェードアウトするためエンディングが長くなっている。この戻ってきた際のコーラスに童謡「春よ来い」が引用されているため、インスパイアのクレジットが演奏表記の下に音量同様に小さく表記されている。95年2月の次のシングル「命の花」のC/Wに「砂の惑星」がシングルカットされることが決まっていたが(タイアップ先のドラマの前期主題歌が「命の花」で後期主題歌が「砂の惑星」だったため)、「命の花」に1月に発生した阪神淡路大震災を思わせる歌詞があるという理由で発売中止となった。ミリオンヒット2作を収録したアルバムということもあり、初動は80万程度だったが2週連続1位を獲得し、その後大きく伸ばして自身初の200万枚を突破。オリジナルアルバムでは最大のヒット作(ベスト盤含めて2番ヒット)となった。
時代をリードしてきたユーミンだったが、ここ2作は150万を割り込んでいて、シングルミリオンを1作含んだ前作でも売上を伸ばすことはできなかった。時代がいよいよ300万突破の時代へ動き出していたこの94年についに200万枚突破を達成したが結果的には最後の大花火みたいにもなってしまった。ジャケットやブックレットが非常にケバケバしくてサイケ感溢れるが、楽曲自体は王道にして集大成、この時点での"今"も取り入れた充実の内容。全曲これまで以上に気合の入った楽曲を取り揃えた大ヒット必至の1作のように感じられる。女王ユーミンここにありといったところか。まさに王道的な名曲「Hello,my friend」、和風全開の「春よ、来い」の二大ヒットシングルはバブル期やシングルを出さなかった90年代序盤の巨大化、女王化したユーミンがある意味失っていたような初期テイスト、かつてのユーミンらしさに回帰した感があるようにも思う。貫禄の1作。
印象度★★★★☆
2016.2.6更新