MISSLIM

rhythm,horns & strings arrangement:松任谷正隆
background vocals arrangement:山下達郎

リリースデータ

荒井由実2ndアルバム。3rdシングルは2曲ともアルバムバージョンで収録。4thシングルと同時発売だった。当時のLPとカセットのチャートイン記録は残っているがCD化されて以降のチャートイン記録は残っていない。「やさしさに包まれたなら」はシングルとは全く異なるアレンジになっているが、15年後の89年に映画「魔女の宅急便」エンディングとして起用されたのが今作収録のバージョンで、後年のベストアルバムには全て今作収録のバージョンで収録されたため、アルバムバージョンの方が圧倒的に知名度が高くなった。今作にアレンジクレジットは無く、キャラメルママの表記も無いが、松任谷正隆がリズムホーンストリングスアレンジをしており、ベース細野晴臣、キーボード松任谷正隆、ギター鈴木茂、ドラム林立夫の4人という基本演奏陣は前作と同じ。さらに今作からは山下達郎がコーラスアレンジを担当し、自身もコーラスで参加しているほか、山下が在籍していたバンドSugar Babeとしてもコーラスクレジットされている。初CD化以降小刻みに再発されまくったが、現行盤は00年にバーニー・グランドマンによるリマスターで再発された00年盤となっており、2013年には全作品が廉価盤として期間限定で発売された。

2作目にしてもう「やさしさに包まれたなら」の登場とは…。「魔女の宅急便」で一躍有名になり、21世紀以降になってもCM起用や多数のカバーで現役感バリバリの名曲だが、「魔女の宅急便」起用が発売から15年後というのが改めて凄い。どんだけ時代を越え続けるんだこの曲。それ以外でもかなり普遍性を持った楽曲が多く、素朴ながら落ち着いたバンドアレンジも相変わらず心地がいい。これを書いている時点で40年も前の作品とは思えないし、「やさしさに包まれたなら」を筆頭に今後も語り継がれていくんだろうなと思う。

00年リマスター盤　　2013年廉価版(00年盤の再発)　　　

印象度★★★★☆

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