SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-(初回盤)

DISC-1 Autumn
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 さざ波 荒井由実 荒井由実 松任谷正隆 4thアルバム『14番目の月』収録曲
2 9月には帰らない 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 5thアルバム『紅雀』収録曲
3 9月の蝉しぐれ 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 23rdアルバム『DAWN PURPLE』収録曲
4 Good-bye Goes by 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 21tstアルバム『LOVE WARS』収録曲
5 雨の街を 荒井由実 荒井由実 荒井由実&
キャラメル・ママ
1stアルバム『ひこうき雲』収録曲
6 旅立つ秋 荒井由実 荒井由実 松任谷正隆 2ndアルバム『MISSLIM』収録曲
7 青いエアメイル 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 7thアルバム『OLIVE』収録曲
8 ジャコビニ彗星の日 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲
9 星のルージュリアン 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 16thシングル 最高46位 売上4.3万枚
10 りんごのにおいと風の国 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 7thアルバム『OLIVE』収録曲
11 リフレインが叫んでる 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲
12 NIGHT WALKER 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲
13 灯りをさがして 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 33rdアルバム『VIVA! 6×7』収録曲
14 Forgiveness 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』収録曲
15 Autumn Park 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 18thアルバム『ALARM a la mode』収録曲
16 私のロンサム・タウン 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲
17 あの日にかえりたい(CM Version) 荒井由実 荒井由実 武部聡志 6thシングル リメイク 初回盤のみ収録

Chorus Arrangement:山下達郎(1)
Horn Arrangement:Jerry Hey/松任谷正隆(4)
Orchestration:David Campbell(13)

DISC-2 Winter
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ノーサイド 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 16thアルバム『NO SIDE』収録曲 麗美へ提供 セルフカバー
2 残されたもの 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 5thアルバム『紅雀』収録曲
3 木枯らしのダイアリー 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 16thアルバム『NO SIDE』収録曲
4 12月の雨 荒井由実 荒井由実 松任谷正隆 4thシングル(アルバム同発) 100位圏外
5 真冬のサーファー 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 6thアルバム『流線形'80』収録曲
6 SUGAR TOWNはさよならの町 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲
7 一緒に暮らそう 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 16thアルバム『NO SIDE』収録曲
8 Walk on,Walk on by 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 27thアルバム『KATHMANDU』収録曲
9 忘れかけたあなたへのメリークリスマス 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 29thシングル『最後の嘘』C/W、28thアルバム『Cowgirl Dreamin'』収録曲
10 3-Dのクリスマスカード 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 18thアルバム『ALARM a la mode』収録曲
森下恵理に提供した「トワイライト」のリメイク
11 ロッヂで待つクリスマス 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 6thアルバム『流線形'80』収録曲
12 A HAPPY NEW YEAR 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 18thシングル『夕闇をひとり』C/W(同発)、12thアルバム『昨晩お会いしましょう』収録曲
13 BLIZZARD 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 16thアルバム『NO SIDE』収録曲
14 雪だより 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 10thアルバム『SURF&SNOW』収録曲
藤真利子へ提供「山の雪だより」改題 セルフカバー
15 かんらん車 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 6thアルバム『流線形'80』収録曲
16 雪月花 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 36thシングル(カット) 最高59位 売上0.9万枚
17 冬の終り 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 24thアルバム『TEARS AND REASONS』収録曲

Chorus Arrangement:山下達郎(5)、杉真理(10)
Strings Arrangement:松任谷正隆&David Campbell(9)
Orchestration:David Campbell(15)

リリースデータ

2007年10月24日 初登場3位 売上8.0万枚 EMIミュージック・ジャパン

松任谷由実、四季ベスト第2弾。3月に発売された『SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-』の続編で通算公式7枚目のベストアルバム。デビュー35周年を記念して四季をテーマに楽曲を振り分け、今作には「秋」「冬」を収録した2枚組。長らくシングルのまま廃盤になっていた曲の1つである「星のルージュリアン」がアルバム初収録。初回盤にはDISC-1の最後にリアレンジされた「あの日にかえりたい(CM Version)」が収録されている。また前作と今作が収納可能なBOXケースが付属する。セット販売されたわけではないのでBOXの半分は空白になっていて『SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-』は付属しない(別途購入する必要がある)。ただし中古市場においては2作品が収納された状態で売られている事もある。トップ3入りしたものの売上は前作を下回ってついに10万割れと低迷した。なお前作と今作の間に東芝EMIから東芝が撤退したことに伴い社名が変更になりEMIミュージック・ジャパンに変わった。

秋は他の季節に比べてイベントごとが皆無で(ハロウィンは昔からあったが海外の文化というイメージが長年強く00年代後半頃から急に若者の間で一大イベント扱いになったもの)、季節としては非常に扱いにくい。暑さが過ぎ去った秋の到来も秋がやってきたのではなく"夏の終わり"という扱いにされがちだし、木枯らしが吹けば今度は"冬がやってくる"扱いにされてしまう。前後の季節優先にされがち、それが秋。落ち葉とか枯れ葉とか景色の移ろいは桜、海、雪に比べてどうしても前向きさやワクワク感を持ちにくくてまずもってシングル曲とかヒット曲向けじゃない。どうにもしっとりしがちな季節でもある。

Autumnに関してはそんな楽曲にするには1番難しい季節で難なく選曲できてしまう辺りがさすが。夏の終わりや冬の始まりを含めずにちゃんと秋そのものを舞台にした楽曲が並んでいる。ただ全体に地味でしっとりした曲が多めの今回の四季ベストの中でもとりわけしっとりムード全開で、バラードベストじゃないのにほぼバラードベストみたいな状態。実際に秋という季節になって秋を感じながらじっくり聞けば浸れるが、それ以外の季節に聞くとこの暗さはどうにもしっくりこない。

Winterに関しては定番ウィンターソング「恋人がサンタクロース」が外されている。ただ入れたら入れたでそこだけ盛り上がりすぎるし、一定の落ち着いたトーンで統一された。秋に比べればポップな曲も多く、冬特有の鐘の音などの装飾音や温もり感溢れる曲が並んでいるので、知らない曲ばかりだと思っていても聞いてみれば案外すんなりと聞ける1枚だと思う。

『SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-』では有名曲を随所で押さえていたが、ミリオンシングルは全部あちらに収録されてしまい、今作は少なくともシングルヒットがほぼ皆無で一般知名度も無いマニアックな選曲がより極まっている印象。季節を感じられるのは最大の魅力ではあるけど、やはりこのシリーズはベスト盤というより、もう少し深く踏み込んだ企画編集盤といった色が強いか。ただ今作に関してはアルバム初収録の「星のルージュリアン」と初回盤限定だが新録音の「あの日にかえりたい(CM Version)」があるというのは大きい(春夏にはそういったレア曲が無かった)。

B000V3PQ1Y初回盤  B000V3PQ28通常盤 

印象度★★★★☆

2016.10.26更新

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