SURF & SNOW
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 彼から手をひいて | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
2 | 灼けたアイドル | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
3 | 人魚になりたい | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
4 | まぶしい草野球 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
5 | ワゴンに乗ってでかけよう | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
6 | 恋人がサンタクロース | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
7 | シーズンオフの心には | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 藤真利子へ提供 セルフカバー |
8 | サーフ天国、スキー天国 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
9 | 恋人と来ないで | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | パイシスへ提供 セルフカバー 岡田眞澄とデュエット |
10 | 雪だより | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 藤真利子へ提供「山の雪だより」改題 セルフカバー |
リリースデータ
1980年12月1日(LP) 1980年12月1日(カセット) 1985年6月1日(初CD化) 1999年2月24日(リマスターCD) 2013年10月2日(99年盤の廉価再発) |
最高7位 最高19位 最高22位 - - |
売上17.6万枚 売上11.0万枚 売上14.6万枚 - - |
Produced by 松任谷正隆 | 東芝EMI 東芝EMI 東芝EMI 東芝EMI EMI RECORDS |
松任谷由実10thアルバム。前作から半年でのリリース。8月にリリースされたシングル「星のルージュリアン」は未収録。提供曲のセルフカバーが3曲収録されたがシングル曲の収録は無し。「星のルージュリアン」はそのまま長きにわたってアルバム未収録のまま89年にシングル盤がCD化されたっきりだったが07年のベスト盤『SEASONS COLOURS -秋冬撰曲集-』で27年越しのアルバム初収録を果たしている。「恋人と来ないで」は76年の提供だったため荒井名義。また俳優の岡田眞澄とのデュエットになっている。7年後の87年に映画『私をスキーに連れてって』主題歌として「サーフ天国、スキー天国」が起用され、挿入歌に「恋人がサンタクロース」が起用され、この2曲は格段に知名度を上昇させ代表曲の1つとなった。この影響で85年の初CD化盤が唯一ランクインしている。99年に松任谷由実以降の80年代までのアルバムは一斉にバーニー・グランドマンによるリマスターで再発され、これが現行盤となる。2013年には全オリジナルアルバムが廉価盤で再発されている。
「恋人がサンタクロース」ってシングル曲じゃなかったのか…。かなり浸透しているクリスマスナンバーだが、一般知名度を上げたのは発売から7年後のようで、今作自体はそこまで大きなヒットにはなっていない。初期の荒井時代以来となるユーミンブームは翌年にシングル「守ってあげたい」が久々にシングルヒットを飛ばした辺りから始まるようだけど、アルバムの雰囲気は80年代リゾートミュージックといった感じで全盛期のユーミンのイメージにほぼ合致するような感じ。90年代には夏はTUBE、冬は広瀬香美というのが定番となるが、ユーミンはたった1人で1枚のアルバムで夏はサーフィン、冬はスキーという若者のトレンドをビシッと抑えてしまっているのが地味に凄い。A面は主に夏ソング、B面は冬ソングという構成で前作までの暗さはどこへやら明るいヒットアルバムといった趣きで聞きやすい1作だ。その反面、かなり時代性が強く、90年代以降では実感を伴わない昔の若者像みたいな感じもある。実際当時サーフィンもスキーもやってない若者も多かったんだろうけど、なんか80年代の若者ってみんな夏はサーフィン、冬はスキーをやっていたようなイメージがあるんだよな。
印象度★★★★☆