VOYAGER
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ガールフレンズ | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
2 | 結婚ルーレット | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
3 | ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 19thシングル 最高9位 売上17.1万枚 原田知世へ提供 セルフカバー |
4 | 青い船で | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 20thシングル『VOYAGER〜日付のない墓標〜』C/W(カット) |
5 | 不思議な体験 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
6 | ハートブレイク | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
7 | TYPHOON | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
8 | TROPIC OF CAPRICORN | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
9 | 私を忘れる頃 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | |
10 | 時をかける少女 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 19thシングルC/W 原田知世へ提供 セルフカバー |
リリースデータ
1983年12月1日(LP) 1983年12月1日(カセット) 1985年6月1日(初CD化) 1999年2月24日(リマスターCD) 2013年10月2日(99年盤の廉価再発) |
最高1位 最高1位 - - - |
売上41.9万枚 売上25.0万枚 - - - |
Produced by 松任谷正隆 | 東芝EMI 東芝EMI 東芝EMI 東芝EMI EMI RECORDS |
松任谷由実15thアルバム。前作から10ヶ月でのリリース。今作以降95年まで11月末〜12月上旬にオリジナルアルバム発売が恒例化した。同年に原田知世に提供していた楽曲を早くもセルフカバー。アルバムタイトル曲となる20thシングル『VOYAGER〜日付のない墓標〜』は翌年2月に発売されており、今作には収録されず、オリジナルアルバムにも未収録となった。タイトル曲であるにも関わらず収録されなかったのは、タイアップ先の映画『さよならジュピター』の公開が遅れたためとも言われている。ただし映画の挿入歌として使用された「青い船で」はC/Wとしてシングルカットされている。99年に松任谷由実以降の80年代までのアルバムは一斉にバーニー・グランドマンによるリマスターで再発され、これが現行盤となる。2013年には全オリジナルアルバムが廉価盤で再発されている。
今作が20代最後のアルバム(翌1月にOVER 30's WORLD)。ジャケットやブックレットでは29歳ユーミンの水着姿と遊泳姿が写し出されている。水をイメージしているというより、青を印象付ける感じで、さらにこの青は空をイメージしているようで、今作には空や星などが頻繁に登場する。宇宙にハマっていた時期だったのだろうか。作風的には神秘的な感じはあまりしないし、スペーシーな(?)空気もそんなになく、安定高品質な洗練されたポップスが展開していて聞きやすい。
今作の有名曲は原田知世の代表曲でもあり、特に「時をかける少女」は原田が主演した同名映画の主題歌として原田本人が歌唱して大ヒットした楽曲。「時をかける少女」という映画自体も90年代以降役者を変えて何度かリメイクされている有名作品だ。個人的には94年の内田有紀の連ドラと02年に安部なつみが単発ドラマでやっていたのをリアルタイムで見ていて特に小学生の頃に見た内田有紀が「時をかける少女」のイメージなんだけど、83年当時を生きていた人にとっては「時をかける少女」といえば絶対的に原田知世であり、その印象も鮮烈だったようだ。そんな原田版の印象が鮮烈なままの83年にすぐにこの曲をセルフカバーしたというのも凄いが、結果的に当時の原田知世を知らない世代にとっては、収録されたベスト盤を何度かヒットさせたことですっかりユーミンの曲として認知されている気もする。
印象度★★★★☆