2-NI-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | プロデュース | 備考 |
1 | Overture 2-NI- | ゆず | ゆず 編曲:蔦谷好位置&ゆず |
インスト | |
2 | HAMO | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | |
3 | 桜会(Album Version) | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | 30thシングル 最高2位 売上7.5万枚 |
4 | from | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 蔦谷好位置&ゆず | 32ndシングル 最高2位 売上5.3万枚 |
5 | 彼方 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | |
6 | 蜃気楼 | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 蔦谷好位置&ゆず | |
7 | 慈愛への旅路(Album Version) | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | 31stシングル 最高5位 売上5.0万枚 |
8 | 1か8 | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 蔦谷好位置&ゆず | |
9 | 代官山リフレイン | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | |
10 | Interlude〜The fevers ある日の風景 | 会話 | |||
11 | 第九のベンさん | 大工の仁さん | 大工の仁さん、 岩さん |
The fevers | The fevers シングル(カット) 最高6位 売上2.6万枚 |
12 | マイライフ | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 蔦谷好位置&ゆず | 30thシングル両A面曲 |
13 | Interlude〜影法師〜 | 蔦谷好位置&ゆず | インスト | ||
14 | 背中 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | |
15 | Hey和(Album Version) | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 蔦谷好位置&ゆず | 33rdシングル 最高3位 売上4.6万枚 |
No | 内容 |
1 | オープニング&アルバム全体インタビュー |
2 | 『HAMO』制作風景ドキュメント&インタビュー |
3 | 『HAMO』PV(途中で終了する) |
4 | 『代官山リフレイン』制作風景ドキュメント&インタビュー |
5 | 『代官山リフレイン』スタジオセッション風PV |
6 | 『Hey和』制作風景ドキュメント&インタビュー1 |
7 | 『Hey和』制作風景ドキュメント&インタビュー2(北川による取材風景中心) |
8 | 『Hey和』制作風景ドキュメント&インタビュー3(レコーディング中心) |
9 | 『Hey和』制作風景ドキュメント&インタビュー4(トラックダウン完成まで) |
10 | 『Hey和』PV |
リリースデータ
2011年2月16日 | 初登場1位 | 売上16.0万枚 | Album Produced by 稲葉晃士&ゆず | セーニャ・アンド・カンパニー |
メンバー
Vocal,Acoustic Guitar,Tambourine | 北川悠仁 |
Vocal,Acoustic Guitar | 岩沢厚治 |
ゆず10thアルバム。シングルA面5曲を収録。今作では蔦谷好位置が全面的に参加。「第九のベンさん」の編曲はThe fevers名義となっていて、TRICERATOPSが演奏に参加している。当初3月23日にThe fever名義でシングルカット予定だったが、東日本大震災の影響により発売が5月に延期された。TRICERATOPSとのコラボバンドがThe feversであるかのような印象を与えがちだが、シングルカットの際にも改めてThe feversはコラボバンドではなくメンバーは大工の仁さん、岩さんの2人組である事が明記されていてTRICERATOPSメンバーは演奏ミュージシャン枠で別扱いされている(C/W曲ではTRICERATOPSは参加していない)。また寺岡呼人の名前はついに消えてしまった。「Hey和」のC/W「心伝う話」では久々に寺岡の名前が記載されていたがこの曲は前からあった曲であると語られており、現在は完全に離れてしまったと思われる。初回盤はドキュメントDVD付。3曲の制作風景とインタビューが収録されている。
蔦谷好位置を招いて以降一気に世界観もサウンドも壮大な方向へ向かったが今回もその延長にして1つの到達点のような内容になっている。正直シングルの時点ではあまりに行きすぎてしまっている感じでついていけなかったが、アルバム曲では1曲目の「HAMO」から引き込まれるし、「慈愛への旅路」や「Hey和」ほど壮大すぎず、しかし寺岡時代のゆずには無かったスケール感のある曲が並んでいて、アルバム全体としては思っていたより好印象。蔦谷好位置サウンドになってからのゆずを改めていいなと感じていた人にはかなり満足のいく名盤だと思う。一方でずっと一緒にやってきた寺岡呼人が押し出されるようにいなくなってしまったのは賛否があると思われる。昔からのファンにはどうしても壮大すぎる路線に違和感を感じてしまうのも否めないだろう。個人的にもここら辺りが壮大路線の限界のような気はしている。「Hey和」まで行きついてしまった以上は正直なところ完全に達してしまっているように思う。これはいったい次回作ではどうなってしまうのかというのは期待よりもむしろちょっと不安だったりする。あまり達した目線からの楽曲って庶民感覚皆無であまり共感もできないし、ゆずは特に日常目線の曲が多かったような気がするし。そこについていけるファンといけないファンの差が広がって、結果的にかなり閉塞的になったりするのは槇原敬之辺りがそうだった。今回はあくまで最初に前々作で提示した路線の延長で「2-NI-」というテーマがあって最初からそこに向かっていったような事は言っていたのでたぶん今作で一区切りだとは思うんだけど。
DVDの方は3曲がピックアップされている。3曲とも北川曲なので、レコーディング以降は2人でやっているんだけど曲作りの段階の話では完全に北川オンリー状態。特に「Hey和」に半分以上の時間をかけているが、北川が1人でアフリカ旅行に行って曲を書き始めたとか、平和について1人で取材に出かける様子とかが延々と続くのでかなり岩沢の存在感が薄く…。以前からゆずの殻を破ろうとする北川曲、比較的変わらない岩沢という構図はあったけど、ここのところはかなりバランスが北川寄りに傾いているような印象を改めて抱いた。
印象度★★★★☆