PEOPLE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | Sound Produced by | 備考 |
1 | Overture〜PEOPLE〜 | 蔦谷好位置 | Instrumental | |||
2 | NATSUMONOGATARI | 北川悠仁 | 北川悠仁・蔦谷好位置 | 蔦谷好位置 | 21/6/2配信シングル | |
3 | 公私混同 | ゆず | ゆず | 蔦谷好位置 | 20/8/17配信シングル | |
4 | 風信子 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 野間康介 | ||
5 | 春疾風 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 釣俊輔 | 嵐へ提供及び15thアルバム『YUZUTOWN』収録曲「夏疾風」の改作 | |
6 | 奇々怪界-KIKIKAIKAI- | 岩沢厚治 | 岩沢厚治・Giga・TeddyLoid | Giga・TeddyLoid | 21/11/10配信シングル | |
7 | あの手この手 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | PRIMAGIC | ||
8 | 六角形 | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 須藤優 | ||
9 | ALWAYS | 北川悠仁 | 北川悠仁 | 斎藤有太 | 22/3/16先行配信 | |
10 | そのときには | 北川悠仁 | 北川悠仁 | ゆず | 20/5/25配信シングル |
リリースデータ
2022年3月23日 | 初登場2位 | 売上5.1万枚 | SENHA & Co. |
メンバー
Vocal/Acoustic Guitar/Tambourine | 北川悠仁 |
Vocal/Acoustic Guitar/Harmonica | 岩沢厚治 |
ゆず16thアルバム。前作から2年ぶり。前作以降CDシングル発売は無く、前作以降の配信4曲を収録。「ALWAYS」は16日に先行配信された(ジャケ写は今作の流用)。「春疾風」は嵐に提供して前作でセルフカバーしていた「夏疾風」を改作した春バージョンで歌詞とアレンジが大幅に変更されている。2021年12月にアルバム2作連続リリースを発表しており、今作発売時点では次回作が6月発売予定でタイトルは『SEES』とだけ告知されていた。
初回盤は2021年10月25日に開催されたデビュー25周年突入記念弾き語りライブ「YUZU
TOUR 2021 謳おう × FUTARI in 日本武道館」の模様を全編収録したBlu-ray付、DVD付の2種。Blu-ray付が用意されたのは初となった。
通常盤はCDのみ。何故か発売後にAmazonから通常盤カタログが一時削除され、初回盤も販売終了するなどAmazonのみ流通が一時完全停止する謎の事態となった(他サイトでは普通に販売継続していた)。その後通常盤は復活したが初回盤は品切れ状態のままとなった。
またこれまでもトイズファクトリーではあったが事実上の専属レーベルSENHA & Co.のSNCC品番(DVDはSNBQ、Blu-rayはSNXQ)がメジャーデビュー以来ずっと使用されていたが今作ではトイズファクトリーのTFCC品番が初めて使用されている。セーニャの扱いがどう変わったのか、トイズに吸収されて独立した存在ではなくなってしまったのかは不明。
2作連続発売のためか今作は導入インスト入れてギリ10曲、5分越えの楽曲が無いどころか1曲目インストが1分台、2分台が1曲、3分台が4曲と短い曲が多いためトータルでも35分程度とミニアルバム級の収録時間となった。一方で既出の配信シングルを分散させずに今作に全部収録してしまったので6月の次回作は先行配信があったとしても4月以降の発表曲のみで構成されることが確定した。
全体には今作もバンド編成はほぼ無く打ち込み主体だが、アコースティック路線はある程度戻っており、近年のはじけまくった打ち込み路線「公私混同」「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」のインパクトがすさまじいもののそれ以外は王道J-POP的な曲中心となっていてハイテンション過ぎず退屈過ぎず聞きやすい1作。35分程度で終わってしまうというミニアルバム級の短さは2作連続発売ゆえで、2作を続けて聞く事でまた違った見え方になるのかもしれない。
ここまでかなり切り開いてきてハイテンションを維持し続けたのでさすがにインパクト路線への驚きも少なくはなってきているものの、岩沢曲で「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」は近年曲数も少なく生真面目で堅実な曲ばかりだった岩沢曲がこんなはじけっぷりを!という意味で確かに奇々怪界だった。まあコライト方式にして引き出しにない世界観に無理やり振り切ってみた感はあるけど。また「NATSUMONOGATARI」が04年の「桜木町」のアンサーソングとして曲にも「桜木町」要素を織り交ぜ、「春疾風」が「夏疾風」の改作(セルフカバーしたばかりでさらに再利用)に加えて、「風信子」も09年の「逢いたい」を彷彿とさせるなど(タイアップ先の映画『とんび』が父親が主人公の話なので亡くなった父への思いと重なって亡き父へ捧げた「逢いたい」に似たのか意識してそうしたのかとは思う)、明確に過去にあった曲との関連作や関連を感じるような曲が前半に目立ち、全体にもさすがにゆずらしい印象以上にはなってこなくて過去を越えてくる事はないものの普通以上には良いアルバムといったところ。
印象度★★★★☆
2022.4.16更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。作詞作曲サウンドプロデュース編曲表記はwiki参照です。