Cruising&Live〜限定盤ライヴCD〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 揺れる想い | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 8thシングル |
2 | 君がいない | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 7thシングル |
3 | 心を開いて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 18thシングル |
4 | Don't you see! | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 19thシングル |
5 | 世界はきっと未来の中 | 坂井泉水 | 岩井勇一郎 | 29thシングル |
6 | フォトグラフ | 坂井泉水 | 徳永暁人 | 8thアルバム『永遠』収録曲 |
7 | もう少し あと少し… | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 9thシングル |
8 | 眠れない夜を抱いて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 4thシングル |
9 | My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 23rdシングル |
10 | IN MY ARMS TONIGHT | 坂井泉水 | 春畑道哉 | 5thシングル |
11 | あの微笑みを忘れないで | 坂井泉水 | 川島だりあ | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
12 | この愛に泳ぎ疲れても | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 11thシングル |
13 | 遠い星を数えて | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 21stシングル『風が通り抜ける街へ』C/W |
14 | 負けないで | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 6thシングル |
ZARD LIVE SPECIAL CD-ROM |
maiking of CRUISING&LIVE The Day of 1999.8.31 |
リリースデータ
2000年1月26日 | 初登場2位 | 初動23.2万枚、売上30.2万枚(30万枚限定生産) | B-Gram Records |
ZARDライブアルバム。30万枚限定生産作品。『ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜』発売時に抽選で600人を招待し99年8月31日にパシフィックヴィーナスで開催された船上ライブの模様が収録されている。CDにはライブの模様を全曲フル収録。DISC-2はCD-ROMになっていて船の5〜7階にある船室のどこかにライブパスが隠されていてそれを30分以内に探し出して8階へ上がるとライブ映像が見れるという簡単なゲーム形式の内容。CD-ROMのライブ映像では「揺れる想い」「君がいない」「Don't you see!」「世界はきっと未来の中」「遠い星を数えて」「負けないで」の6曲ダイジェストとライブ終了後にかかった1コーラスのみの「永遠」の英語バージョンが収録されている。フルで収録されているのは「世界はきっと未来の中」「負けないで」の2曲のみ。さらに特典としてライブ写真集がパッケージに付属、またライブ前日から当日までのメイキング映像を収録したVHS(ビデオ)がついてくる。通常のアルバムと同価格の定価3059円で発売されたが、タイトル通り限定盤だったため売切れとなった。現在はそこまでプレミア品扱いはされていないが、本来のフルパッケージは青い袋にCD封入の写真集一体型の特殊BOXケースとVHSが入っている仕様だったため中古の場合だとビデオが付属しない状態のものが最も多く、BOXもなしで中のCDケースのみで出回っている事もある。
今作にはバンドメンバーの記載は無く、長年ライブを見た人の記憶や残されている映像に映り込んだ姿からの推定、後に大賀好修、岡本仁志、麻井寛史らその後もビーイング/GIZAに長年在籍している面々はこのライブに参加していたとして語るようになりそういった参加者本人の証言から推測されるに過ぎなかったが、2017年の『隔週刊ZARD CD&DVDコレクション』でライブアレンジが古井弘人、バンド参加メンバーが大賀好修(Guitar)、 岡本仁志(Guitar)、 森崇(Drums)、山本浩嗣(Keyboards)、麻井寛史(Bass)、山本涼子(Chorus)、大野愛果(Keyboards&Chorus)だったと公式に表記された。大賀好修が書籍『ZARD/坂井泉水〜forever you〜』でインタビューで語ったところによると長戸プロデューサーに若くてステージに立ったことのない新鮮なミュージシャンを集めてライブをやりたいという意向があったという。当時プロミュージシャンとしてのステージ経験があったのは大賀好修、森崇だけで後はみんな新人、麻井寛史は大賀好修がオーディションして選んだとの事。
CD
会場の特性もあるのかもしれないが、物凄くラウドなバンドサウンドが炸裂している。後のツアーライブDVDではもう少し整ったサウンドだが、今作ではボーカルもバンドの一部のような派手なミックスになっており、かなりガツンとしたサウンドに仕上がっていて迫力増し増し。歌詞を忘れる場面やMCが緊張しまくりの台本棒読みなのはライブ不慣れ、緊張しやすい性格が出ていたのかも。ライブアレンジになった曲たちはどれもライブならではの魅力を放っている。この当時のZARDは軽めの打ち込みサウンドへシフトしていったので改めてロックバンドスタイルがいいと思えた1作だった。シャカシャカアレンジだった「世界はきっと未来の中」がライブ映えするバンドアレンジになっているところは必聴。
CD-ROM
ライブパスが隠されているという部屋が軽く100近くあるのに時間制限があり、何気にライブが見れるかは運次第になってくる。面倒な事にライブパスの場所はランダム仕様でプレイするたびに毎回隠し場所が違うし、大半は空き部屋だがライブ写真集が展示してある部屋やディスコグラフィーを展示してある部屋、当日の船の人たちを映したムービーなどの隠しコンテンツまで入っている。前述のように制限時間があるのでそれら隠し特典を探し出してものんびり見ている余裕はあまりない。さらに入室すると同時に激しい銃撃を受けて制限時間が短くなってしまうという罠まであるので困る。船内にテロリストでも潜んでるのかよ…。さらに酷い場合は窓の向こうから戦闘ヘリが出てくるとミサイルを2発撃ち込んできて一撃キルでゲームオーバーでやり直しなんてことも起こる。この船…物騒すぎるだろ…。
VHS
前日から準備するスタッフの様子や当日のライブ前の客の様子などメイキング映像的なものが収録されている。CD-ROMを見れない人のため(?)にライブ映像のショートバージョンも収録。ロングバージョンが入ってるCD-ROMをチェックせよという英語の字幕で幕を閉じる(CD-ROMもダイジェストだけどな!)。
ベストアルバムのハガキを送った人の中から600人ということだが、当時いろいろなファンサイトを見ているとどうも1人で何十枚、何百枚と出したような熱心なファンは意図的に外されたのではないかと思われる。わりかし「当たっちゃったぁ!超ラッキー」みたいな感じの一般人(どんな人だよ?)が多いようで女性もかなり多いし、何百枚も送ってくるような熱心な男性坂井泉水ファンは選ばれなかったのかなと思う。
現代の環境ではCD-ROMは再生不可、VHS再生デッキもまず残っていないのが現状で完品を入手してもCD以外まともに視聴することができない。こういう作品こそ改めて現代の環境で視聴可能なCD+DVDの形で再販すればいいのになぜ頑なに放置したままなのだろうか。写真集とか本人不在の追悼ライブ集金するよりさぁ…
印象度★★★★☆
2021.6.7修正