Soffio di vento Best of IZUMI SAKAI Selection
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | あの微笑みを忘れないで | 坂井泉水 | 川島だりあ | 明石昌夫 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
2 | 黄昏にMy Lonely Heart | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 10thシングル『きっと忘れない』C/W 2ndセレクション盤『ZARD BLENDU』収録ミックス |
3 | 愛が見えない | 坂井泉水 | 小澤正澄 | 葉山たけし | 15thシングル 最高2位 売上72.1万枚 |
4 | サヨナラは今もこの胸に居ます | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | 16thシングル 最高1位 売上55.2万枚 |
5 | ひとりが好き | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 2ndアルバム『もう探さない』収録曲 |
6 | あなたに帰りたい | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲 2ndセレクション盤『ZARD BLENDU』収録Ver.(イントロカット) |
7 | So Together | 坂井泉水 | 川島だりあ | 明石昌夫 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
8 | 遠い星を数えて | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 徳永暁人 | 21stシングル『風が通り抜ける街へ』C/W 9thアルバム『永遠』収録曲 |
9 | 遠い日のNostalgia | 坂井泉水 | 望月衛介 | 明石昌夫 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 2ndベスト『ZARD BEST〜Request Memorial〜』収録Ver.(ラストサビカット) |
10 | 来年の夏も | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲 |
11 | かけがえのないもの | 坂井泉水 | 大野愛果 | 小林哲 | 38thシングル 最高4位 売上4.6万枚 |
12 | Boy | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 11thシングル『この愛に泳ぎ疲れても/BOY』両A面曲 |
13 | 見つめていたいね | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 池田大介 | 23rdシングル |
2 | カナリヤ | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 9thシングル『もう少し あと少し…』C/W |
リリースデータ
2007年8月15日 | 初登場2位 | 売上13.0万枚 | Produced by 長戸大幸 | B-Gram Records |
ZARD3rdセレクションアルバム。07年5月の坂井泉水の急逝を受けて急遽制作された追悼アルバム2作同時発売でこちらは生前の本人セレクション盤。生前07年2月のFC会報で坂井泉水がC/Wとアルバム曲から「直感でバーッと選んだ」という名目で『LOVE&POWER』と題されて発表された曲目を中心にして半分近くの曲目を変更して選曲された。『LOVE&POWER』はCDにはしていないものの本格的にジャケ写も作られて会報誌に掲載されていた。スリーブケース仕様、最初からDVD付の1種発売。DVDには2曲収録されているがPVではなく、未公開のオフショットやスタジオでのメイキング映像に曲を被せたものとなっていて楽曲と映像は特に関係が無い(歌っている映像ではない)。公式サイトでは寺尾広によるライナーノーツが公開されていたが2020年サイトリニューアルで削除されアーカイブで閲覧可能。『君とのDistance』『Golden Best』でExcutive Producerとして表記上も復帰していた長戸大幸は没後、今作以降はプロデューサーとしてトップ表記されるようになった。
元の収録曲は現在はWikipediaにも堂々記載されている。具体的には「Today is another day」「Lonely Solidier Boy」「愛は暗闇の中で」「愛しい人よ〜名もなき旅人よ〜」「Forever you」「I'm in love」が外され、「愛が見えない」「サヨナラは今もこの胸に居ます」「遠い日のNostalgia」「かけがえのないもの」「Boy」「見つめていたいね」が追加された。
恐らく存命で『LOVE&POWER』のリリースが具体化して『ZARD BLENDV〜LOVE&POWER〜』となった場合は過去のBLENDシリーズとの被りがあるのでそのままの選曲では発売せずに、被りを除いて選曲し直す事にはなっていたとは思う。ただそれにしたって勝手に選曲変えてもBLEND2作との被りが半数近くになっていて微妙な選曲になってしまっている。坂井泉水本人が生前に選曲していたという触れ込みなのに全13曲中6曲も入れ替えてしまったら本人セレクションと言えたものではない。しかも元の選曲では織田哲郎作品が3曲入っていたが3曲とも外され、これを理由に翌年1月の『Request Best〜beautiful memory〜』のライナーで生前坂井さんが織田曲を1曲も選ばなかったのでその後の行動も含めて人格的に反りが合わなかったなどと坂井さんは織田哲郎を良く思ってなくて栗林作品の方がしっくり来ていたという理由付けにまで利用してしまったのはあんまりだったと思う。ファンクラブ向けにジャケットまで用意して選曲を出していたので当時も『LOVE&POWER』の選曲や画像はファンサイトに/ブログに出回っていたし、織田批判のダシにされた事からますます"坂井さんは織田哲郎の曲を3曲選んでいたが勝手に外したのはビーイング"という情報もそれなりに出回り、自作自演のようなB社の織田批判は特に非難の的となったし、本人セレクションを銘打っているけど半数近く勝手に変えられているという事実も広まる結果にはなった。
選曲入れ替えには明確な意図が見えにくい。元の選曲はC/Wとアルバムセレクションだったが、CDにするならシングルA面も入れたいとなったにしても『Golden Best』に選曲されたばかりの「愛が見えない」「サヨナラは今もこの胸に居ます」というシングル曲としては今作への引きにするには弱い2曲をわざわざ曲順もそのまま並べて収録する理由が分からない。それ以外の勝手に加えられた曲にしても生前周辺スタッフに相当好きな曲だと語っていたりでもしたのだろうか。「見つめていたいね」も3Gのキーパーに捧げた曲だし、勝手に選曲して坂井さん選曲名目の追悼盤のラストにわざわざ収録するとか安直すぎやしないだろうか。
全体には「かけがえのないもの」だけが飛びぬけて新しい2004年の曲で、次に新しいのは97年の「遠い星を数えて」まで飛ぶ。「かけがえのないもの」以外は全盛期90年代中盤の曲に集中していて『ZARD BEST』2作の選曲範囲とほぼ同じ。よって3rd『HOLD ME』〜7th『TODAY IS ANOTHER DAY』辺りのオリジナルを聞いたことのない人へのアルバム曲多めのガイド盤のような作品だと思う。
個人的にはこの時期はリアルタイムで聞いておらず、さほど思い入れがない上に、後追いで聞くとけっこう同じような印象の曲ばかり。大半が他でも聞ける曲ばかりでしかも各アルバムで聞いた時の方が印象が良いので、わざわざ今作を通して聞くことはほぼ無い。結局1番聞かないアルバムになってしまった。
印象度★★★☆☆
2021.7.21修正