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リリースデータ

メンバー

ZONE1stアルバム。メジャーデビューからちょうど1年での発売で、1年間でリリースしたシングル4曲＋新曲3曲＋インスト曲、計8曲34分2100円でシングル『夢のカケラ・・・』と同時発売。同時購入店舗特典としてミニフォトブックがもらえた。「secret base〜君がくれたもの〜」はシングルではフェードアウトだったが最後まで演奏されるフルバージョンでこのバージョンは今作でしか聞けない（ライブではこのバージョンで演奏していた）。ZONEは比較的実験的なリリースも多く、曲数を減らして価格を抑えるのも同世代ファン向けの学生価格としてアピールしていた。MIYUのソロ曲「風の始まる場所」はメンバー出演のベネゼルストレートパーマのCMソングとしてもOAされておりリード曲となった。初動15万枚を叩き出したが、Tommy february6が2週連続1位となっていたため、1.1万枚及ばずの2位となった。最終的に初動の2倍以上の30万枚越えとなりアルバムでは自身最高ヒット、シングル含めても「secret base〜君がくれたもの〜」に続く売上となった。

新曲が3曲しかないのでどうしても物足りなさを感じてしまうアルバム。当時は建前で学生価格という新しい試みみたいな宣伝をしてメンバーも乗り気なコメントをしていたが、2ndリリース時にはせっかくの1stアルバムなんだからフルで出したかったと正直に振り返っていたようにメンバーも不満があったようだ。リスナーとしてもやはり不満ではある。まあ「secret base〜君がくれたもの〜」でファンになった人が多くて、「GOOD DAYS」「大爆発No.1」はここで初めて聞いたという人も多かったのでそうであればデビュー1年の集大成としてコンパクトにまとまったミニアルバムだとは思うけど…。

リード曲「風のはじまる場所」はシングル級でいいんだけど、「ボクの側に…」「オレンジの夕日」とどちらもしっとりピアノバラード+サビでロックバンド化という似たようなタイプの楽曲で初ライブに向けて曲数が増えないどころかバラードばかりでどうにも盛り上がらないというのはけっこう課題になってしまったと思う(1stツアーはインディーズシングルまで引っ張り出してセットリストを構成していた)。前半3曲で明るく盛り上がって、後半は「secret base〜君がくれたもの〜」に合わせてバラードモードという流れにしたんだろうけど、せめて「ボクの側に…」「オレンジの夕日」のどちらかもう少し違う曲調にしていれば…。

「secret base〜君がくれたもの〜 Piano Ver.」はピアノ演奏の別アレンジバージョンではなく、メンバー不在のピアノインスト。元々レコーディングで演奏はしていないとはいえ、メンバーに担当者不在のピアノインストはどこに需要があったのか謎だが、一応タイアップ先の『キッズ・ウォー3』の劇中でピアノインストバージョンが使用されていたのでサントラ的役割を兼ねている…のかもしれない。

印象度★★★☆☆

2021.7.30修正

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