SWEET PUNKS
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SO WHAT? | 高山征輝 | 後藤康二 | ZYYG | 10thシングルC/W |
2 | MAD CITY GANG | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
3 | WEATHER LOVE | 高山征輝 | 後藤康二 | ZYYG | |
4 | 渾身 | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
5 | TOKIO SLUM | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
6 | LULLABY | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | 9thシングル 最高100位 売上0.3万枚 album mix |
7 | BORN TO BE COOL | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
8 | SERIOUS | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
9 | Something | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | 8thシングル 最高83位 売上0.5万枚 album mix |
10 | LADY MOON | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | |
11 | この情熱のそばで | 高山征輝 | 高山征輝 | ZYYG | 10thシングル 100位圏外 |
リリースデータ
1997年8月20日 | 100位圏外 | Sound Produced by ZYYG | B-Gram Records |
メンバー
Vocal | 高山征輝 |
Guitar | 後藤康二 |
Bass | 加藤直樹 |
Drums | 藤本健一 |
ZYYG3rdアルバム。前作以降の3シングルとC/W1曲を収録。唯一の3曲入りマキシシングルとしてリリースされた7thシングル『GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか』は3曲とも未収録となった。出すたびに売上が下がる中でついに「この情熱のそばで」で100位圏外、今作も100位圏外となり、今作を最後にリリースが停止。今作リリース後はライブハウスを細かく回るツアーを年内いっぱい行ったが、98年年明け以降はライブも無くなり、一切の活動を停止した。やがて99年12月31日付での解散が告知された(当時のアーカイブスはこちら)。解散後、高山征輝はBON-BON BLANCOへ1曲提供しただけだったが、後藤康二は作家としてGIZAや00年代半ば以降は外部提供も行うようになった。そして06年2月11日に一夜限りの復活を果たして正式なファイナルライブを当時のGIZA御用達の大阪hillsパン工場ライブハウスで開催した。2019年には後藤の呼びかけで再結成を果たした。
表記は無いが「Something」「LULLABY」はシングルとは異なるミックスで収録されている。全体の音の響きが異なるが「LULLABY」はシングルよりアルバムの方が10秒長くなっていてアウトロの演奏が延長されている。またピンポイントでいくつかの音の処理も変更されている(Aメロのテテッテーテレの繰り返しのフレーズがシングルは右固定、今作では左右移動している。間奏ギターソロの音色の処理の違い(アルバムの方がうねる)、最後のサビとサビを繋ぐLULLABY♪のボーカルの処理の違い等)。
ほぼ全編に渡ってアップテンポで激しいロックナンバーで統一されていて(「LADY
MOON」のウキウキな曲調だけちょっと浮いているが)、これまで以上にがなり立てるようなボーカルスタイルで、まっとうに生きることへの疑問と否定、アウトローな生き方を宣言するような尖りまくりな歌詞が並ぶZYYGの最終到達点にして最高傑作。1曲目でいきなりムカつくアイツを軽くこずいて高校をクビになり、真面目に生きてきたゆえに自分を無くしたという酒臭い男の言葉を聞いて先生あんたの言ってた事と全然違うじゃないですか?と言ってのける1曲目から痛快。俺は俺の道を行くとばかりに突き進んでいく様子は若気の至りと言ってしまえばそれまでだが、1本貫いていて非常にカッコいい。恐らく既に会社からは期待されていなかったためか、2期WANDS後期のようにタイアップがあるからこれをやれなどと言われて会社と衝突することも無く、やりたい事を突き詰める事ができたんじゃないかと思う。「君が欲しくてたまらない」や「ぜったいに誰も」とは一味も二味も違うが、ZYYGを聞くならぜひとも辿りついておくべき1作。
印象度★★★★☆
2017.9.29修正